野鳥の撮りかた2
レンズの種類と選び方
レンズはどれを選べばいいの?野鳥をアップで撮るにはどうしたらいいの?
カメラが決まったら、次はレンズ。レンズにはたくさんの種類があり、レンズを変えることでいろいろな写真を撮ることができます。 高倍率ズームレンズの付いたコンパクトカメラを使うなら、40倍以上のズームがあれば理想的。
レンズの名前にはどんな意味があるの?
レンズの名称は数字とアルファベットでできていて、それぞれに意味があります。
1メーカーのブランド名や対応機種を表します。
- EF:
- EOSの一眼レフカメラに装着できます。
- EF-S:
- EOSのAPS-Cサイズの一眼レフカメラに装着できます。
フルサイズの一眼レフカメラには装着できません。 - EF-M:
- EOSのミラーレスカメラに装着できます。
※ EF、EF-Sレンズはアダプターを使用すればEOSのミラーレスカメラにも装着できます。
3F値とよばれる数字で、絞りの範囲を表します。
のレッスンで説明しますが、この数字が小さいほど「明るいレンズ」と呼ばれ、薄暗い場所での撮影が可能になります。LとついているのはLレンズと呼ばれる高級レンズシリーズ。
4手ブレ補正機能やオートフォーカスの機能を表します。
- IS:
- 手ブレ補正機能がついています。
- STM:
- オートフォーカスがスムーズで音も小さく、動画撮影に活躍します。
- USM:
- オートフォーカスのスピードが速くて音も小さく、素早く動く被写体に最適です。
野鳥を撮るのにぴったりのレンズは?
野鳥撮影で一番重要なのは2の焦点距離。できれば300mm以上、最低でも250mmのレンズがあると、遠くの小さな鳥を撮影することができます。
また、取りつけて焦点距離をのばす「エクステンダー」が使えるレンズもあります。エクステンダーを使用すると画面が暗くなったり、AF(オートフォーカス)が利かなくなることもあるので、よく調べて使用しましょう。
ズームレンズと単焦点レンズってなに?
ズームレンズ
焦点距離(画角)を変えられるレンズのこと。撮影時に好みの画角に調整できるので、使いやすいのが特徴。「55-250mm」など、最短焦点距離と最長焦点距離の2つの数字で表されます。
単焦点レンズ
焦点距離(画角)が固定されたレンズのこと。軽くて、「明るいレンズ」が多いのが特徴。「50mm」など、ひとつの数字で表されます。
コラム
もっと大きく野鳥を撮りたい!
超望遠のレンズは魅力的ですが、大きくて重いし、値段は高め。そんな時は、できるだけ大きい記録画質(高解像度)で撮影し、後でトリミングするのも手段のひとつです。小さく写った野鳥でも、周囲をトリミングすれば拡大が可能。また、同じ写真でも、トリミングすることでまったく違った印象になります。カメラを買った時に付属している画像編集ソフトを使えば、簡単に作業することができます。ただし、トリミングしすぎると画質が荒れることもあるので、注意してください。