野鳥の撮りかた3
超初心者はPモードでたくさん撮りましょう
レンズはどれを選べばいいの?野鳥をアップで撮るにはどうしたらいいの?
カメラもレンズも準備できたら、いよいよ撮影。まず気をつけることってなに?現在のデジタルカメラは高性能なので、だれでも簡単に写真を撮ることができます。モニターで画像を確認し、失敗したら設定を変えて撮り直せばOK。とにかくたくさん撮ってみましょう。

ツバメチドリ
渡り途中に畑で休息する姿を発見したが、短いレンズだとバックに紛れて目立たなくなる。自分の身体が保護色のように、目立たなくなる場所選んでいるのだろうか? そこで、ゆっくりと近づき被写界深度の浅い超望遠レンズでねらうことで、ツバメチドリを引き立たせることができた。目にピントを合わせ、キャッチライトを入れてイキイキした表情に。
絞り : F5.6
シャッタースピード : 1/4000秒
ISO感度 : 400
露出補正 : 0
焦点距離 : 700mm
一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)
どのモードを選べばいいの?
まずは簡単な設定「P(プログラムAE)」でシャッターを押してみましょう。
「P」なら、細かい設定をカメラにまかせることができます。
心のおもむくまま、どんどん撮影してみましょう。
モードを「P」にする方法は?
デジタルカメラを手にしたらまずバッテリーとメモリーカードを入れます。

電源を入れ、カメラの撮影モードを「P」に合わせます。

ISO感度を「AUTO」、測光モードは「評価測光」、そしてAF動作を「ワンショットAF」にしたら準備OK。
ISO感度を「AUTO」に設定



測光モードを「評価測光」に設定



AF動作を「ワンショットAF」に設定



※評価測光とは、カメラが撮影シーンに応じて自動的に露出(明るさ)を補正してくれるモードのこと。
※ワンショットAFとは、シャッターボタンを半押しした時に1回だけピントを合わせてくれるモードのこと。止まっている被写体の撮影に適しています。動いている被写体を追うときなど、ピント追従してほしい時は「AIサーボAF」を選択。
撮影するときはまずシャッターボタンを軽く「半押し」し、ピントがあったことを確認してさらにシャッターボタンをしっかり押します。

実際に撮ってみました
一眼レフカメラを使うのははじめてです。言われたとおりに設定して小鳥を狙いましたが、目にピントを合わせるのは意外と難しいんですね。望遠レンズのせいもあって、少し動かすだけで構図が大きくずれてしまいます。
でも、根気よく撮影しているうちに、キャッチライトはうまく入りました。キャッチライトが入るとやっぱりかわいい。

キャッチライトなし
絞り : F5.6
シャッタースピード : 1/320秒
ISO感度 : 400
露出補正:-1
焦点距離 : 240mm
一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)

キャッチライトあり
絞り : F5.6
シャッタースピード : 1/320秒
ISO感度 : 500
露出補正:-1
焦点距離 : 240mm
一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)
戸塚先生のコメント
今日は曇っているので、ラッキーでしたね。晴れていると光の角度で影ができてしまうので、キャッチライトを入れるのが難しくなります。 望遠レンズで鳥を狙う時は、まず自分の目でしっかりと鳥を確認し、視線は固定したまま、目と鳥を結ぶ直線上にカメラを差し込むイメージで構えるのがコツ。カメラを構えたまま鳥を探す時は、まず望遠倍率を下げ、鳥を見つけてから倍率を上げます。
