野鳥の撮りかた6
カメラの角度で変化をつけましょう
構図って難しい!日の丸構図の中でもっと変化をつけられる? 余裕がある場合は、意識的にいろんな姿勢を試してみましょう。カメラの角度が変わると、違った見せ方ができます。
立った姿勢の撮影の特徴は?
もっとも一般的な撮影スタイル。水面を泳いでいる野鳥や地面にいる野鳥を撮影する場合には、見下ろす形。野鳥が杭や木の枝にとまっている場合は目線に近い形になります。自分より高い位置に野鳥がいる場合は、見上げる形になります。
座る&低い姿勢の撮影の特徴は?
地面や水面など、低い位置にいる野鳥の場合、撮影者もしゃがんだりしてカメラの位置を下げれば、野鳥の目線に近い構図が撮れます。手前にある草や花を入れて、前ボケ(手前をぼかす効果)を活かす撮影にも向いています。
寝転ぶ&ローアングルの特徴は?
水面や地面の野鳥たちとほぼ同じ目線で、バックの風景や景色を入れて撮影することができます。ただし、手前の草などが邪魔になることがあります。また、目の錯覚でまっすぐ構えているつもりでも、画面が斜めになることもあるので注意しましょう。バリアングル液晶のついたカメラでは、モニターを確認しながら撮影できるので、画面が斜めになりにくい利点があります。
実際に撮ってみました
これまで写真を撮るときに、姿勢を変えたことなんてなかったかも。しゃがんだり、カメラを置いたりすると、同じ日の丸構図でも、写し出される世界がまったく違うことに驚きました。背景が変わると、写真の雰囲気ガラリとが変わるんですね!
立って撮影した場合
絞り : F5
シャッタースピード : 1/250秒
ISO感度 : 1250
露出補正:0
焦点距離 : 170mm
一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)
座って撮影した場合
絞り : F5
シャッタースピード : 1/250秒
ISO感度 : 2000
露出補正:0
焦点距離 : 170mm
一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)
ローアングルで撮影した場合
絞り : F5
シャッタースピード : 1/200秒
ISO感度 : 1250
露出補正:0
焦点距離 : 170mm
一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)
戸塚先生のコメント
高さを変えることで画面に奥行きがうまれ、鳥の目線になって撮ることで、画面に臨場感が生まれます。撮りたいイメージに合わせてアングルの選択肢を知っておくと、写真のバリエーションが広がりますね。