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キヤノンってどんな会社?~Q&Aでわかるキヤノン~

Q5

競争力の源泉は何?

A5 Canon

競争力の源泉は、積極的な研究開発による独自技術で差別化した製品力と、国際競争力のある最適な生産方式を構築するための絶え間ない革新活動です。

競争力の源泉(1):独自技術での差別化

当社では、独自技術で差別化した魅力的な製品を提供することがメーカーである当社の役割であり、競争力につながると考えています。このため当社は、積極的に研究開発を行うことで、独自の技術に磨きをかけ、それを蓄積してきました。

研究開発費の推移

研究開発費の推移グラフ

  • これらの独自技術は特許として登録し、他社との競争をより優位に進める戦略を取ってきました。

2023年米国特許登録上位10位

2020年米国特許登録件数上位10社表

キヤノン米国特許登録件数推移

キヤノン米国特許登録件数推移グラフ

  • 当社は、こうした独自技術を武器に、その製品の性能を左右するキーコンポーネントを自前で持つことにより、徹底的な製品差別化を進め、競争力の向上を図っています。

独自技術での差別化による製品競争力の向上の例

(デジタルカメラ)

製品競争力の向上の例

  • 例えば、デジタルカメラで最高の画質を実現するためには、人間に例えると「眼」に当たる「レンズ」、「網膜」に当たる「センサー」、そして「頭脳」に当たる「映像エンジン」の3つがそれぞれ高い性能を持っていなければなりません。

最高の画質を実現するためには

  • 当社では、この高画質のための3大デバイスを独自開発し、それぞれのデバイスの能力を最大限に引き出し合いながら、常に最高品位の画質を追求した競争力のある製品を作り上げ、高い収益性とシェアを実現しています。

(プリンティング機器)

  • デジタルカメラ以外の製品でも、デジタル複合機用のデータ出力を管理する「iRコントローラー」など、あらゆる製品でキーパーツを独自開発することによって製品競争力の強化に大いに役立てています。

こうして得られた安定した利益を、研究開発に積極的に投じ、再び差別化製品を投入して競争に打ち勝ち発展する、といった理想的な成長サイクルを当社は構築しています。
この成長サイクルを可能にした、強靭な財務体質もキヤノンの競争力の源泉です。

競争力の源泉(2):生産革新活動による原価低減

マンマシンセル・内製化・自動化による、原価低減や製品力強化、品質向上

当社は、環境の変化に対応し、競争力の維持・向上を図るために、生産や開発の現場において、ありとあらゆる業務をゼロベースで見直す「経営革新活動」を全社的に展開してきました。

自社生産体制

(マンマシンセル)

生産部門の合理化は原価低減につながることから、1998年には生産面での革新活動に着手し、作業員一人が複数の作業をこなす「セル生産」方式の導入により、生産や設備投資の効率化を実現しました。

2011年には「セル生産」方式をさらに進化させ、人と機械の融合を図った「マンマシンセル」方式を展開し、さらなる生産の効率化を実現してきました。

(内製化)

技術によって差別化された付加価値の高い独創的な製品やサービスを生み出すため、グループを挙げて内製化に取り組んでいます。自社で生産するからこそ、技術力やノウハウを積み上げることができ、製品の差別化と品質の向上に加えて、絶え間ない原価低減の実現が可能となります。

(自動化)

ニーズの多様化にともない、近年のものづくりでは、多品種生産への対応が必要になっています。当社は複数の部品や製品の生産をおこなう汎用的な自動機を開発し、品種や数量の変化に柔軟に対応できる自動化に積極的に取り組み、原価低減を実現しています。

これまで蓄積してきた強い生産技術を武器に、常に時代に即した最適な生産方式に進化させる「ものづくり現場」での革新活動が、当社の強みの源泉となっています。