2019-2021
2019
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標準型(ハンザ・キヤノン)国立科学博物館 重要科学技術史資料(未来技術遺産)登録
選定理由*:
国産初の35mmフォーカルプレーンシャッター搭載レンジファインダーカメラである。単なるライカの模倣に終わることなく、独自のレンズマウントを採用し、また、フィルムカウンターを前面に配置、独創的な飛び出し式ファインダーを備えるなど、国産小型精密カメラ開発の嚆矢となった記念 碑的な製品として重要である。
* 国立科学博物館ウェブサイトより
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PowerShot G1 X Mark IIIiFデザインアワード:プロダクト分野
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TS-E50mm F2.8L マクロ/TS-E90mm F2.8L マクロ/TS-E135mm F4L マクロiFデザインアワード:プロダクト分野
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EOS C200iFデザインアワード:プロダクト分野
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CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS S/CN-E70-200mm T4.4 L IS KAS SiFデザインアワード:プロダクト分野
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EOS RPTIPAアワード:最優秀賞EISAアワード:BEST BUY FULL-FRAME CAMERAグッドデザイン賞
審査委員評価:
レンズ交換式フルサイズミラーレスカメラとして最小・最軽量を実現している。大きく重いという印象のあったフルサイズ機を手軽に持ち歩けるサイズで実現した点、さらに低価格を実現しながらも所有する喜びを満たす細部の仕上がりや、小型でも握りやすいホールド性、初心者にもわかりやすい操作性を評価した。 -
RF50mm F1.2 L USMTIPAアワード:最優秀賞EISAアワード:STANDARD PRIME LENS
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EF-M32mm F1.4 STMTIPAアワード:最優秀賞
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EF400mm F2.8L IS III USMTIPAアワード:最優秀賞機械工業デザイン賞:審査委員会特別賞グッドデザイン賞
審査委員評価:
「白レンズ」としてプロカメラマンやハイアマチュアに定評のあるフラッグシップ超望遠レンズである。様々なシチュエーションで求められる最高レベルの光学性能や、過酷な自然環境に耐える耐久性能を維持しながら、手に持っただけで従来レンズとの差が明確にわかるほど大幅な軽量化を実現している点を評価した。 -
EF600mm F4L IS III USM機械工業デザイン賞:審査委員会特別賞EISAアワード:SUPER-TELEPHOTO PRIMW LENSグッドデザイン賞
審査委員評価:
「白レンズ」としてプロカメラマンやハイアマチュアに定評のあるフラッグシップ超望遠レンズである。様々なシチュエーションで求められる最高レベルの光学性能や、過酷な自然環境に耐える耐久性能を維持しながら、手に持っただけで従来レンズとの差が明確にわかるほど大幅な軽量化を実現している点を評価した。 -
EOS Rグッドデザイン賞
審査委員評価:
完成度の高さが際立つカメラである。キヤノン初のフルサイズミラーレス機ではあるが、一眼レフで培った技術だけでなくミラーレスならではのメリットへのチャレンジも随所に見られ、同社の意気込みを感じさせられる。EVFから目を離さず撮影から再生までの操作をサポートするUIとハードの連携はライバルの一歩先を行く。小型化されながらも握りやすさ、覗きやすさ、操作し易さに妥協がない造形、カメラとしての所有欲をくすぐる質感は、その性能と共にこのカメラを選ぶ大きな理由になるだろう。その美しい面の構成とディテールの仕上げ、そこに宿る考え抜かれたUIにはデザインチームの底力を感じる。 -
EOS R システムアジアデザイン賞:銀賞
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マウントアダプター EF-EOS R シリーズグッドデザイン賞:ベスト100
審査委員評価:
一眼レフからミラーレス一眼へカメラシステムを変更、または追加する際、これまでのレンズ資産をいかに活用出来るかという点に多くのユーザーが頭を悩ませる。通常マウントアダプターは、他社製品や以前の一眼レフ用レンズも一応使える、というどちらかというと場当たり的な解決策として扱われてきた。しかしこの製品はそこにコントロールリングやドロップインフィルターなどの機能を加えたことにより、同社レンズ資産の有効活用という範疇を超えて、この組み合わせでなければ実現できない価値を生み出した点が素晴らしい。特にドロップインフィルターとの組み合わせでは、あえてミラーレス機に一眼レフシステムのレンズを組み合わせて使いたいという、モチベーションの逆転現象まで生み出すかもしれない。 -
PLマウントのシネマカメラ用単焦点レンズシリーズ「Sumire Prime」グッドデザイン賞:ベスト100
審査委員評価:
映画など映像制作の現場では、人物描写にその柔らかい表現を求めてオールドレンズが使われることも多い。しかし年々劣化が進み使えなくなっていくオールドレンズは、使えるものをなんとか確保して撮影しているのが実情だという。そんな中最新技術で独自に光学設計され、新たな柔らかい表現を可能にした本シネマレンズ群は多くの映像制作者に安定してその独特な表現を約束する。シネマレンズとしてサイズが変わらないことは使用上の大きなメリットであるが、このシリーズはすべてのレンズ距離においてギアの位置、径が同一である。暗い現場や、後方、側方の撮影者にも見やすく配慮された文字や目盛り、統一された外観の意匠等、“道具”としての強い信頼感、高い完成度もこのレンズの大きな魅力である。 -
RFレンズグッドデザイン賞
審査委員評価:
同社が30年以上にわたって進化を重ねてきたEFレンズをレンズマウントから一新し、今後のデジタルカメラレンズの可能性をさらに広げることを目指した新レンズシステムである。さらなる高画質化を実現するための光学設計はもちろん、高機能化するデジタルカメラの進化に合わせた専用コントロールリングや通信システムを搭載。意匠面でも細部まで精緻な造形で完成度高くまとめられている点を評価した。* 写真はRF24-70mm F2.8 L IS USM
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RF24-105mm F4 L IS USMEISAアワード:STANDARD ZOOM LENS
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RF28-70mm F2 L USMEISAアワード:LENS INNOVATION
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XF705グッドデザイン賞
審査委員評価:
「映像表現」と「機動力」のバランスのとれたプロカメラマン向けの業務用ビデオカメラである。狭い撮影空間でも表現の可能性をできる限り広げるよう工夫された構造、サイズや重心バランス、ボタンや配線コネクタの配置に至るまで、開発段階から世界中の既存ユーザーへのヒアリングを行い丁寧に現場の声を拾い上げながら精緻に練り上げられたディテールは完成度が高く洗練されている。
2020
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EOS-1D X Mark IIIEISAアワード:PROFESSIONAL CAMERAグッドデザイン賞
審査委員評価:
デジタル一眼レフのフラッグシップ機として長い年月をかけながら丁寧に洗練させてきたこの強いアイコンには、熟成されて出来上がったデザインの風格が漂っている。外観にははっきりと現れにくい進化のかたちであるが、常にその時代の新しいテクノロジーを盛り込みながら、プロの高い要求に応え、道具としての高い信頼性を築き上げてきた。90gの軽量化も一見わずかな改善に見えるが過酷な環境下で作業するユーザーにとっては、様々なシーンにおいて負荷を軽減させる大きな進化となろう。世界の様々な環境で働くフォトグラファー達の仕事の質を支えてきたメーカーとしての使命感とモノ作りの高さが体現された究極のカメラである。
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EOS 90DEISAアワード:APS-C CAMERA
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EOS R システムiFデザインアワード:プロダクト分野
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EOS R5EISAアワード:CAMERA INNOVATIONグッドデザイン賞
審査委員評価:
5Dシリーズで培われた操作系をミラーレスに継承し、業界最高レベルの機能を備える主力機として、初代EOS Rから格段に進化していることがわかる。8K動画撮影やボディ内手振れ補正の先進機能はもちろんだが、高いAF性能は特筆に値する。この本体サイズでありながら、グリップ形状もしっかりとデザインされ、プロフェッショナルの使用に応えるホールド感を実現しているところも大きな魅力である。圧倒的な基本性能と操作感にキヤノンらしさの質が凝縮され、新世代における高機能ミラーレス機のベンチマークとなるクオリティーに仕上がっている。
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PowerShot G5 X Mark IIiFデザインアワード:プロダクト分野
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iNSPiC REC(IVY REC)iFデザインアワード:プロダクト分野アジアデザイン賞グッドデザイン賞
審査委員評価:
本体から醸し出される楽しげな雰囲気と、多少乱暴につかう事を容認するようなカジュアルさを包含したデザインは、使う人の工夫しだいでスペック以上の魅力が生み出される可能性を秘めた製品である。新しい物(ジャンル)を産み出そうとする社内の取り組みや、いちプロジェクトではなく、商品にまで持って行った実現力も含めて評価した。
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XF705iFデザインアワード:プロダクト分野
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EOS C500 Mark II/EOS C300 Mark IIIグッドデザイン賞:グッドデザイン金賞
審査委員評価:
「道具」の中に潜む、緻密な機能美によって醸し出される、精悍なたたずまいが美しい。プロツールに求められる多数の物理ボタンや、撮影スタイルによって選ぶオプション類まで、ひとつひとつの物理的制約を丁寧に時間をかけてデザインしたであろう、その膨大な経験の上になりたつ本製品は、会社の哲学や姿勢までもがカタチとなってあらわれているようにさえ感じ、審査委員一同、これを高く評価した。世の中の潮流である「簡単、シンプル」とは真逆の現場をささえる機能と操作性がパッケージとして見事にまとめられており、「The」プロダクトデザインといえる一つの集大成である。高品位の映画から、機動力が求められるニュースまで幅広いコンテンツをカバーすべく手持ち、肩のせ、ドローンに至るまで、撮影現場でのあくなき撮影ニーズに応えた結果、わたしたちが日々、何気なく美しい映像が享受できていると改めて気付かされた。
* 写真はEOS C500 Mark II
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EF400mm F2.8L IS III USM/EF600mm F4L IS III USMiFデザインアワード:プロダクト分野
* 写真はEF600mm f/4L IS III USM
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RF600mm F11 IS STM/RF800mm F11 IS STMEISAアワード:LENS INNOVATIONグッドデザイン賞
審査委員評価:
これまで超望遠レンズと言えば、非常に高価で存在感のあるプロ向けのプロダクトとしての印象が強く、一般ユーザーにはなかなか手の届きづらい商品だった。本製品は新たな沈胴構造の採用により、大胆な軽量化と低価格化を叶え、幅広いユーザーに超望遠撮影の楽しみを身近な世界として届けたことに大きな価値がある。新コンセプトの製品としての期待感を高めるべく新たな革シボ表現にもチャレンジし、しっとりとした優しい接触感のある仕上がりを実現している。艶のコントロールやローレット形状など、キヤノンならではの全体のまとまりとしての質を感じさせる。
* 写真はRF800mm F11 IS STM
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RF24-70mm F2.8 L IS USMEISAアワード:STANDARD ZOOM LENS
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RF70-200mm F2.8 L IS USMEISAアワード:LENS OF THE YEAR
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iFデザインアワード:プロダクト分野iFデザインアワード:プロダクト分野
2021
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EOS R5iFデザインアワード:プロダクト分野カメラグランプリ:あなたが選ぶベストカメラ賞
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EOS R3グッドデザイン
審査委員評価:
一目でEOSとわかる、それは長年築かれてきたアイデンティティの構築にとどまらず、道具として極められた完成度の高さを包括するブランドとしての使命であるからだろう。前後の豊かな三次曲面を、上面から両側面にかけてなだらかに切り取り、エッジを効かせた基本フォルム。レンズマウント周囲を削り取るように一周する凹凸感のある形状と緻密なドットパターンによりホールド感も高い。それぞれの面に埋め込まれたスイッチ類やサーフェースから突出することのないストラップホルダー周囲の造形、コネクターやブランドロゴが収まるカバーの割り線、どこを取っても隙がない。視線入力によるAF操作も特筆に値するが、EOSが培ってきた思想、信頼性の高さが、このデザインに凝縮されている。
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EOS-1D X Mark IIIiFデザインアワード:プロダクト分野
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PowerShot PICKグッドデザイン
審査委員評価:
家族の何気ない日常を自動撮影してくれるという商品コンセプトに多くの審査委員の共感が集まった。手のひらサイズのカメラモジュールは、過度なメカニカルさを感じさせない優しい造形と質感に仕上がっており、有機的な動きと曲面が生き物を思わせる愛らしさを感じさせる。アプリケーションによる様々な設定操作も実際のユーザーの声を反映し充分に機能実装されると同時に、ユーザーとの親しみのあるコミュニケーションを目指すインターフェイスがメーカーのUXリテラシーの高さを感じさせる。
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PowerShot ZOOMiFデザインアワード:プロダクト分野 金賞アジアデザイン賞:銀賞グッドデザイン
審査委員評価:
望遠鏡とカメラを一体化したプロダクト。撮ることはファインダーや画面を覗きながら行う行為であるが、それらを同時に行うプロダクトがなぜこれまでなかったのか。スマホにない「望遠」を補完し、これこそ本年のグッドデザイン賞のテーマである「希求と交動」に相応しい。コンパクトで手や目の接触部に優しい形、片手操作で、操作する指に仕分けられたボタン類など優れたインターフェイス。今後、双眼鏡などにも展開し光学機器の一つのジャンルとして確立することが望まれる。
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RF800mm F11 IS STM/RF600mm F11 IS STMiFデザインアワード:プロダクト分野カメラグランプリ:カメラ記者クラブ賞
* 写真はRF800mm F11 IS STM
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RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMグッドデザイン
審査委員評価:
言わずと知れた白レンズ。デザインの秀逸さはこれまでに語られ尽くされているが、このプロダクトも多くが継承され、美しい。特に白と黒、先端の赤の分割比、それぞれの表面処理は、異なるローレット形状も含め秀逸である。今回応募されていたEOS Rシリーズと相まり、レンズとカメラの高いレベルのマッチングは、お互いの相乗効果とも言える。需要の高い超望遠レンズの領域を拡大しながらの軽量化はユーザーが望んでいた以上の進化ではないだろうか。
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EOS C500 Mark II/EOS C300 Mark IIIiFデザインアワード:プロダクト分野
* 写真はEOS C500 Mark II
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EOS C70グッドデザイン
審査委員評価:
シネマカメラと言えば、誰もが一眼カメラとは異なる奥行きのあるプロポーションを思い浮かべる。このプロダクトはいかにもシネマカメラというC300 Mark IIIに近いスペックにも関わらず、一眼カメラと同様のプロポーションとなり、機動性が格段にアップしている。操作系などインターフェイスも整然とレイアウトされ、どの面を見ても美しい。RFマウントでありながらもEFマウンドアダプターによりレンズ資産を活用できるのもユーザーにとっては喜ばしいことである。美しい映像収録が期待出来る完成度の高いプロダクトでありEOSのブランドイメージにも大きく貢献している。