キヤノンの仕事と人

事務系 人事・総務

人事本部

服部 環ハットリ タマキ

障がい内容/下肢

人事本部で、給与計算を担当しています。私が担当するのはキヤノンの社員、そしてグループ会社社員など合計約3万人分の給与データ。毎月の給与控除や支給データがきちんと反映されているかを確認します。社員のデータは2日間ほど、時給管理の人のデータは1日で仕上げるのですが、毎月の給与支払日に間に合い、ミスなく完璧に支払われて当たり前なので、細心の注意を払って仕事をしています。 以前は異業種の企業の人事部門で、採用関連業務を行っていました。5年ほど働いた時点で「キャリアアップのために勉強する時間が欲しい」と考えるようになり、退職。「人事以外の仕事も経験してみたい」と、派遣社員として貿易事務に携わりました。ところが実際に勉強時間がとれるようになり、以前から興味のあった社会保険制度について学んだところ、「もう一度人事部門で、今度は給与計算関連業務を担当したい」と希望するようになったのです。そこで、転職雑誌にて興味を引かれたのがキヤノンでした。

キヤノンの名前はもちろん知っていましたが、「知名度の高い大きな会社で、私には遠い」と思いました。でもせっかくのチャンスだからと考え直し、ホームページを調べてみたのです。すると事業規模が想像以上に幅広く、「この会社で働けば、たくさんのことが学べそう」と思い応募しました。採用面接では、「社会保険制度について勉強したので、知識を生かして働きたい」という希望を伝えました。「ぴったりの仕事があります」と言ってもらい、スムーズに内定が決まったのです。就職してみると、周囲の人は親切でフレンドリー。初日に「今日入った人ね! よろしくお願いします」とすぐに声をかけてくれた人や、給与計算に関して何でも知っていて、困ったときには何でも教えてくれた人などのお蔭で、新しい環境にスムーズに適応することができました。
福利厚生が充実しているのも良い点です。格安で利用できる食堂やスポーツジム、プールがあり、とても便利。さらに全国の保養所も利用できるのは、大きな企業ならではだと思います。

キヤノンでは、障がいを持つ人が数多く働いています。職場で自然に受け入れられていますし、処遇面でも健常者との区別がありません。大きな会社で一つの部署に複数のスタッフがいますから、例えば聴覚に障がいがある場合、電話対応については配慮をしてくれることも良い点です。施設面でも、自動ドアやエレベーターなどの設備が整っていますし、段差がなく車椅子で安全に移動できるよう設計されているなど、配慮が行き届いています。キヤノンにキャリア入社した人はみんな、「受け入れ側に垣根がなく、すぐにうちとけることができた」と言いますが、まさにそのとおり。垣根を作らず、何にでもチャレンジしたいという好奇心の強い人、枠にとらわれず自分の世界を広げたいという人に、この会社はぴったりだと思います。

※ 個人情報保護の観点から、仮名を使用している社員もいます。
※ 取材時の所属のため、異動している社員もいます。