オフィス業務のDX推進をはじめとするお客さまの生産性向上実現のために、ネットワーク機能を充実させたオフィス向けの複合機やITソリューションを提供しています。また、テレワークの拡大によるサテライトオフィスや家庭での新たなプリント機会にも、インクジェットプリンターなどを提供し、オフィスだけでなく家庭用までの幅広い製品ラインアップで、多様化する働き方にあわせた製品・サービスを展開しています。さらに商業印刷では、多品種・小ロットといったお客さまの要望に柔軟に対応すべく、デジタル印刷を推進し、拡大する需要を捉えていきます。
コピー、プリント、スキャン、ファクスなど、オフィス内のあらゆる文書管理業務を一台でこなす、キヤノンのオフィス向け複合機。スピード、操作性、メンテナンスのしやすさに加えて、オフィス内のPCや複合機同士が連携することにより、業務効率の向上を実現します。
また、機密情報を扱う部門でも安心して使用できるよう、トータルな情報セキュリティ機能も搭載。社内のネットワークやドキュメントを不正アクセス、情報漏えいといった脅威から守ります。
さらに、省エネルギー設計や静音・省スペース化により、快適なオフィスワークを支えています。
高まる小型化のニーズに応えた、コンパクトでスマートなキヤノンのレーザープリンター。オフィスはもちろん、学校や飲食店など、幅広いシーンで活躍しています。画質、スピード、操作性などの基本性能の向上に加えて、スマホやタブレットとダイレクトに接続し、スキャンやプリントができる多彩な機能を搭載しました。
さらに、節電モードから素早く復帰するオンデマンド定着技術の採用で、省エネルギー化も両立。1990年より、使用済みトナーカートリッジのリサイクルを展開し、独自の環境負荷低減活動に取り組んでいます。
常に進化し続けるインクジェットプリンター。写真をきれいに、文字をくっきりと、美しいプリントへのこだわりに妥協はありません。PCが無い環境でも、アプリを使えば、難しい設定なしでスマホやタブレットと簡単に連携。プリンターが離れた場所にあっても、データを送って便利にプリントできます。設置場所を選ばないコンパクトボディは、生活空間の中でも違和感のないシンプルなデザインを兼ね備えています。大画面液晶パネルによる操作性の向上に加え、大容量インクタンク対応によりランニングコストの低減にもこだわっています。
デジタル化が進む印刷業界で短納期・多品種少部数のニーズに応えるのが、キヤノンの商業印刷用プリンターです。商業印刷ビジネスにおいては、高品位な出力と高い生産性が求められます。キヤノンは、高画質・高信頼性を備えたプリンターとワークフローソフトウェアの提供により、印刷受注から後工程までの効率化と最適化を実現しました。
また、商業印刷用プリンターの豊富なラインアップを取りそろえ、幅広い市場のニーズへ対応しています。その一方で、新たな技術開発にも注力し、成長著しいパッケージ印刷への可能性を拡げています。
健康増進や疾病予防といった幅広いヘルスケア分野へのニーズが増大している中で、キヤノンは医師や患者さんに寄り添う技術・製品の開発を通じて、医療の発展へ貢献していきます。CT、MRI、超音波診断装置や眼科機器など、画像診断装置を幅広く展開しており、さらに今後は、カメラやプリンターなどのコア技術をメディカル分野にも展開し、医療情報を統合、解析、加工するヘルスケアITを使った質の高い診断・診療をサポートすることや、検査装置周辺領域を含む体外診断分野にも本格的に参入するなど、キヤノングループの総合力を最大限に活用していきます。
X線CT装置は、X線を体の周りに1回転照射して、人体の輪切り画像(断層画像)を撮影する装置です。「より早く、より広く、より細かく、体の中が見たい」という臨床現場の要求に応えるために、当社はエリアディテクターCTや、従来の2倍の解像度を持つ高精細CTなど、世界初の最新の技術を搭載したCTを開発してまいりました。さらに、医療被ばくを低減させたいとの思いから、すべてのCTに被ばく低減技術を標準搭載しています。
1966年に初めて超音波診断装置を発売して50年、半世紀に渡り、技術の進化と超音波診断の普及に世界中の医療従事者とともに歩んできました。被ばくのない超音波診断は診断からフォローアップまで幅広い臨床領域で用いられています。特に近年、がんや腫瘍の確定診断から治療方針の決定、治療後の効果判定に有効な診断方法としてその有用性が高まっています。これまで見えなかった細かい血管を画像化できる当社独自のイメージング技術SMIは、超音波検査に新たな可能性をもたらす技術として注目されています。
MRIはX線を使わずに、強力な磁場と電波を使って体の中の様々な断面を撮像する画像診断装置で、CTと比べ被ばくはありません。 当社製MRI装置は、独自の静音化技術PianissimoTMにより、全ての検査で静かな診断を実現しています。また、検査時の圧迫感を少なくするため患者開口径の大型化にも注力。さらに、世界に先駆けて非造影撮像法を開発し、幅広い領域で造影剤を使わない非侵襲なMRI検査を実現。高い診断機能はもちろん、患者さんへのやさしさも追求しています。
カメラは、優れた画質や感度の高さなどから、映像表現にこだわりのあるユーザーの期待に応え、写真文化や映像文化の発展に貢献し続けています。さらに、世界的なセキュリティ意識の高まりで市場が拡大するネットワークカメラは、防犯・監視用途にとどまらず、マーケティングや工場の生産現場の自動化、遠隔モニタリングによる接触・密集回避ソリューションとして活用されるなど、活躍の場を広げています。さらにイメージング技術の一層の進化により、3D映像を活用したソリューションなど、事業領域を広げていくことをめざしています。
撮りたいと感じた瞬間を、より快適に、表現したいと思ったイメージを、より美しく。創業時より変わらない「自分たちの手で最高のカメラを作りたい」というポリシーのもとに生まれ、理想に向けて進化してきたキヤノンのレンズ交換式デジタルカメラ「EOS」シリーズ。撮りたいシーンや被写体にあわせて選べる豊富なレンズ群に加えて、シンプルな操作性と快適性により、初心者でも本格的な写真を撮影できます。ミラーレスモデルのラインアップも充実させ、写真を愛するすべての人に、先進の写真体験を通じて、撮る喜びを届けています。
世界的なセキュリティ意識の高まりから急成長が続くネットワークカメラ市場。その用途は防犯・監視だけに留まらず、スポーツ・イベント・生産現場などでのモニタリングや映像のビッグデータを解析しマーケティングへ活用するなど、ソリューションビジネスの領域へと拡大しています。
キヤノンは、光学機器の開発で蓄積したイメージング技術とアクシス社のネットワーク映像処理技術、マイルストーンシステムズ社・アーキュリーズ社の映像管理技術、ブリーフカム社の映像解析技術を融合させ、最先端のシステムを提供。用途に適したソリューションでお客さまのニーズに応えています。
AIやIoT、5Gなどのデジタル技術の革新を追い風に、半導体デバイスや高精細ディスプレイの用途の拡大がさらに進み、それらを産み出す製造装置の需要も拡大基調が続く見込みです。キヤノンは、独自の光学技術や画像処理技術を産業用機器に応用することで、産業分野の幅広いニーズに応える製品を提供しています。主要製品として、半導体チップ生産で重要な役割を担う半導体露光装置をはじめ、スマートフォンやテレビの生産に必要不可欠なFPD露光装置、高精細ディスプレイの生産の業界標準となっている有機ELディスプレイ製造装置などを展開しています。
電子機器の心臓部である半導体チップは、スマホやPCといった情報機器をはじめ、テレビなどの家電製品から自動車・鉄道にいたるまで、生活を支えるあらゆる製品に搭載されています。半導体回路パターンの線幅を細くする微細化により、半導体の性能は飛躍的な進化を遂げてきました。
キヤノンは技術革新により、微細化と低コストを可能にする「ナノインプリントリソグラフィ」技術を使用した次世代半導体製造装置の研究開発を推進しており、2023年10月には製品の発売をしました。
薄型軽量で低消費電力という優れた特徴から、次世代型ディスプレイとしてスマホやテレビへの搭載が進む有機ELディスプレイ。この生産に不可欠なのが、有機ELディスプレイ製造装置です。キヤノントッキの製造装置は、いまや世界標準。真空中で蒸発した有機材料をディスプレイ基盤に付着させる真空蒸着技術や、ガラス基板の自動搬送技術など、高い技術レベルで他社を凌駕しています。世界的な市場成長に合わせて生産能力の増強とともに、ディスプレイの大画面化や高精細化に向け製品力の強化も加速しています。