ニュースリリース

2010年9月13日
キヤノン株式会社

キヤノンが「写真新世紀 東京展 2010」を開催
新審査員になって初となるグランプリ選出公開審査会を実施

キヤノンは、新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした文化支援プロジェクト「写真新世紀」の2010年度(第33回公募)優秀賞および佳作受賞者の受賞作品を展示する「写真新世紀 東京展 2010」を、11月6日から28日まで、東京都写真美術館にて開催します。

昨年度グランプリ選出公開審査会風景

昨年度グランプリ選出公開審査会風景

本年度受賞作品の展示のほか、昨年度グランプリ受賞者の新作個展を同時開催

4月14日から6月10日にかけて公募を行った本年度は、1,276名の応募があり、7月に行われた優秀賞選出審査会において、優秀賞受賞者5名と佳作受賞者20名が選出されました。 11月6日(土)から28日(日)まで開催する「写真新世紀 東京展 2010」では、本年度受賞作品の展示を行うほか、昨年度グランプリ受賞者であるクロダミサト氏の新作個展も同時開催します。

「受賞作品公開レビュー」や「アーティスト・トーク」などのイベントも実施

会期初日の11月6日(土)には、本年度優秀賞受賞者と佳作受賞者および昨年度グランプリ受賞者が、ギャラリストや編集者などの写真業界関係者から作品のレビューを受けられる新企画の「受賞作品公開レビュー*」を開催します。 また、11月13日(土)には、本年度優秀賞受賞者と昨年度グランプリ受賞者が作品のコンセプトや制作意図を語る「アーティスト・トーク」を実施し、来場者と質疑応答の時間をつくるなど交流の場を設けます。

  • 「受賞作品公開レビュー」には、本年度受賞者(優秀賞5名、佳作20名)および昨年度グランプリ受賞者1名の計26名のうち希望者が参加します。

新審査員になって初の開催となる「グランプリ選出公開審査会」

「写真新世紀」がスタートして20年目を迎える本年度は、審査員を一新しました。新審査員になって初の実施となる「グランプリ選出公開審査会」は、11月19日(金)に行います。 当日は5名の審査員の合議により、優秀賞受賞者5名の中から本年度のグランプリ受賞者が決定するほか、審査員による作品の講評を聞くことができます。

「写真新世紀 東京展 2010」実施概要(敬称略)

日 時 2010年11月6日(土)~11月28日(日)10:00~18:00
*木・金曜日は20:00まで。15日(月)、22日(月)休館
会 場 東京都写真美術館 地下1階展示室
東京都目黒区三田1-13-3(恵比寿ガーデンプレイス内) TEL 03-3280-0099
JR恵比寿駅東口より徒歩約7分
入 場 料 無料
出 展 者 2010年度(第33回公募)優秀賞受賞者
  齋藤陽道、佐藤華連、柴田寿美、高木考一、谷口育美(計5名・五十音順)
  同 佳作受賞者(計20名)
主 催 キヤノン株式会社
共 催 東京都写真美術館
同時開催 クロダミサト 新作個展「家族の風景」(2009年度〔第32回公募〕グランプリ受賞者)

関連イベント(敬称略)

1.受賞作品公開レビュー

日 時 2010年11月6日(土) 14:00~17:00
場 所 東京都写真美術館 地下1階展示室
参 加 者 本年度受賞者(優秀賞5名、佳作20名)、昨年度グランプリ受賞者のうち希望者
レビュアー ギャラリスト、編集者、キュレーターなどの写真業界関係者

2.アーティスト・トーク

日 時 2010年11月13日(土) 15:30~17:15
会 場 東京都写真美術館 地下1F展示室
出 演 者 本年度優秀賞受賞者5名、昨年度グランプリ受賞者1名の計6名
内 容
トークショーおよび来場者との質疑応答(出演者1名あたり約15分)

3.グランプリ選出公開審査会

日 時 2010年11月19日(金)15:30~18:10
会 場 東京都写真美術館 1Fホール
定 員 先着150名
入 場 料 無料(要事前申し込み)
* 申し込みの詳細は、10月中旬までに写真新世紀ホームページ(canon.jp/scsa)にて公表
審 査 員 大森克己(写真家)、佐内正史(写真家)、椹木野衣(美術批評家)、清水穣(写真評論家)、蜷川実花(写真家)
*グランプリ受賞者には、奨励金として100万円ならびに副賞としてキヤノン製デジタル一眼レフカメラを贈呈
    するほか、翌年の受賞作品展で新作個展を開催する権利が与えられます。
モデレーター 山内宏泰(ライター)

「写真新世紀」とは

「写真新世紀」は、写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的として、キヤノンが1991年にスタートした文化支援プロジェクトです。 銀塩・デジタル写真を問わず、自由で独創的な写真表現を応援しており、国内外で活躍する優秀な写真家を多数輩出するなど新人写真家の登竜門として認知されています。 なお、これまでの応募者総数は約18,000名(組)となりました。

【 参考資料 】 (敬称略)

2010年度(第33回公募)優秀賞受賞作品・受賞者氏名(五十音順)

齋藤陽道<br />『同類』<br />(佐内正史 選)

齋藤陽道
『同類』
(佐内正史 選)

佐藤華連<br />『だっぴがら』<br />(清水穣 選)

佐藤華連
『だっぴがら』
(清水穣 選)

柴田寿美<br />『beyond the universe』<br />(蜷川実花 選)

柴田寿美
『beyond the universe』
(蜷川実花 選)

高木考一<br />『Fluid Film』<br />(椹木野衣 選)

高木考一
『Fluid Film』
(椹木野衣 選)

谷口育美<br />『BEAT』<br />(大森克己 選)

谷口育美
『BEAT』
(大森克己 選)

クロダミサト 新作個展(2009年度〔第32回公募〕グランプリ受賞者)

作 者 クロダミサト
タイトル 『家族の風景』
制作意図
あなたにとって家族とは何ですか?

血の繋がりを家族とする人、
一緒の環境を過ごすことを家族とする人、
人間ではないものを家族とする人、
人により考えは様々だと思います。
そして家族が複数ある人もいます。

あなたはこの写真を見てどれが本当の家族だと思いますか?

2010年度(第33回公募)優秀賞/佳作受賞者一覧(選出審査員順・敬称略)

優秀賞受賞者 5名

選出審査員 氏名 受賞作品タイトル 出身地
大森克己 谷口育美 BEAT 鹿児島県
佐内正史 齋藤陽道 同類 東京都
椹木野衣 高木考一 Fluid Film 大阪府
清水穣 佐藤華連 だっぴがら 神奈川県
蜷川実花 柴田寿美 beyond the universe 神奈川県

佳作受賞者 20名

選出審査員 氏名 受賞作品タイトル 出身地
大森克己 稲口俊太 sensui 静岡県
澄毅 京都府
菱田雄介 portraits of Pyongyang,
portraits of Seoul.
東京都
松井一泰 パラダイス☆ I N G A 愛知県
佐内正史 赤石隆明 Level Flight 静岡県
木築憲一 Anthropophobia×Sociophobia 兵庫県
五月女久美子 ephemeral 埼玉県
佐藤航嗣 ぼくは、はだかの王子様 東京都
椹木野衣 牛久保賢二 Fake Book 群馬県
菊池飛鳥 ノンフィクション 神奈川県
こまつのりまさ ▲≒▼ 宮城県
西村美和 Instance 東京都
清水穣 上山まい 痒いところ 鳥取県
内倉真一郎 肖像 宮崎県
刑部信人 holiday making 静岡県
関本幸治 スマイルネックレス 兵庫県
蜷川実花 草彅裕 SNOW 秋田県
小澄源太 超日常 大阪府
gsex もう、家には帰らない 愛知県
夏野葉月 change of life