ニュースリリース

2010年9月17日
キヤノン株式会社

宇宙飛行士 野口聡一氏をはじめとする国際宇宙ステーション滞在クルーが来社
(キヤノンの業務用ビデオカメラを使用)

キヤノンは、9月14日に、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在した宇宙航空研究開発機構(JAXA)所属の宇宙飛行士 野口聡一氏をはじめ、米国航空宇宙局(NASA)やロシア連邦宇宙局(FSA)に所属する宇宙飛行士5名の訪問を受けました。

来社された宇宙飛行士

来社された宇宙飛行士

ISSでビデオカメラを使用している様子

ISSでビデオカメラを使用している様子

国際宇宙ステーションにおける活動をハイビジョン映像で記録

野口氏は、国際宇宙ステーション(ISS)の第22次/第23次長期滞在ミッションのフライトエンジニアとして、2009年12月から2010年6月までの161日間、ISSに滞在し、ISSの組み立てや運用・維持管理、「きぼう」日本実験棟での各種の科学実験などを行いました。 また、スペースシャトルでISSに訪れた山崎直子氏とは、日本人の宇宙飛行士同士による初の共同作業を実現しました。 ISSでは、ビデオ映像の撮影機材として、市販品と同じ仕様のキヤノンの業務用ビデオカメラ「XH G1」を使い、さまざまな実験やISSでの生活の模様を、ハイビジョン映像で記録し、地上に伝送しました。 これにより、ISSにおけるさまざまな活動を、地球でも高画質な映像で見ることが実現しました。 さらに、日本時間2月24日(水)深夜には、筑波にある「きぼう」運用管制室との間で、「きぼう」の衛星間通信システム(Inter-orbit Communication System : ICS)を経由して、初めてハイビジョン映像の送信にも成功しています。

キヤノンへの訪問について

野口氏とISS長期滞在クルーの今回の訪問では、「XH G1」の運用報告や、宇宙で使用した感想や評価を中心とした意見交換を行い、使用したビデオカメラの優れた画質や高い信頼性が話題となりました。 また、ICS を経由したハイビジョン映像の送信も成功し、ISSでの活動を高画質なハイビジョン映像で地球に届けることができて良い成果を得られたとの感想が寄せられました。 キヤノンからは、高品質な製品を通じて、有人宇宙開発に貢献したいと述べました。

【今回来社した、第22次/第23次長期滞在クルー】

ジェフリー・ウィリアムズ氏 (第22次長期滞在ミッションコマンダー、NASA宇宙飛行士)
マキシム・ソレオブ氏 (第21次/第22次長期滞在ミッションクルー、ロシア宇宙飛行士)
オレッグ・コトフ氏 (第23次長期滞在ミッションコマンダー、ロシア宇宙飛行士)
ティモシー・クリーマー氏 (第22次/第23次長期滞在ミッションクルー、NASA宇宙飛行士)
野口聡一氏 (第22次/第23次長期滞在ミッションクルー、JAXA宇宙飛行士)

宇宙におけるキヤノンのビデオカメラの実績

「XH G1」で撮影された野口氏のISSにおける活動の映像は、JAXAのホームページで見ることができます。

【JAXAのビデオライブラリ】

http://iss.jaxa.jp/iss/jaxa_exp/noguchi/library/video/index.html#21s_docking

【掲載されている映像の例】

「さくらさくら」を演奏する<br>野口、山崎両宇宙飛行士 <span>*1</span>

「さくらさくら」を演奏する
野口、山崎両宇宙飛行士 *1

キューポラから見た地球 <span>*1</span>

キューポラから見た地球 *1

衛星間通信システム(ICS)を <br>経由した交信 <span>*2</span>

衛星間通信システム(ICS)を
経由した交信 *2

野口宇宙飛行士のISSツアー <span>*1</span>

野口宇宙飛行士のISSツアー *1

  • ※1出典:JAXA/NASA
  • ※2出典:JAXA

宇宙におけるキヤノンのビデオカメラの実績

2009年12月~2010年6月 業務用ビデオカメラ「XH G1」が、国際宇宙ステーション(ISS)で使用。
2007年10月 業務用ビデオカメラ「XH G1」が、スペースシャトル「ディスカバリー号」に搭載。
JAXAとNASAによる宇宙ステーション内でのハイビジョン映像取得実験に使用。