キヤノンのデジタルカメラやインクジェット複合機など合計6製品が、世界を代表する欧州の写真・映像関連の賞「TIPAアワード 2012」を受賞しました。これにより、キヤノンは、18年連続*で「TIPAアワード」を受賞したことになります。また、一度に6機種のキヤノン製品が受賞したのは、これまでで最多です。
- ※「TIPAアワード 1998-1999」において「Best Pro Digital Camera」を受賞した、米国イーストマン・コダック社との協業製品「EOS D2000」を含みます。
EF8-15mm f/4L Fisheye USM
(国内名称:EF8-15mm F4L
フィッシュアイ USM)
EOS-1D X
EOS 5D Mark III
PowerShot G1 X
EOS C300
PIXMA MG8250
(国内名称:PIXUS MG8230)
入力機から出力機まで幅広い6機種の製品が受賞
今回キヤノンが受賞したのは、EFレンズ、デジタル一眼レフカメラ、コンパクトデジタルカメラ、デジタルシネマカメラ、インクジェット複合機の合計6製品です。「TIPAアワード」において、一度に6機種のキヤノン製品が受賞したのは、これまでで最多です。これは、入力から出力までの幅広い製品群による総合力や、高画質化へのあくなき追求に加え、動画撮影機能を搭載したデジタル一眼レフカメラや、映像制作市場への本格的な参入を果たした「CINEMA EOS SYSTEM」など、特にキヤノン製品における動画撮影の革新性や拡張性が認められたと言えます。
【 参考 】「TIPAアワード」とは
「TIPA(Technical Image Press Association)」は、欧州14カ国の、カメラ・ビデオなどの分野における主要な専門誌が29誌加盟している業界団体です。
「TIPAアワード」は、同団体が毎年、過去1年間に欧州各国で発売された写真・映像に関連する製品・技術の中から、革新性・技術力・デザイン・使いやすさなどの観点で選定した、その年を代表する優れたものに対して贈られる賞です。1991年にスタートして以来、今年で22年目を迎えました。
キヤノンは、1992年に初めて受賞した一眼レフカメラ「EOS 100」から数え、今回含めこれまでに20回(年)・60種類の製品・技術が受賞しています。
【 受賞部門および対象製品と受賞理由 】
Best Professional DSLR Lens/最優秀プロフェッショナルレンズ
受賞製品 |
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EFレンズ“EF8-15mm f/4L Fisheye USM” (国内名称:EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM) |
受賞理由 |
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- 35mmフルサイズの撮像素子では全周魚眼と対角線魚眼を、APS-C/Hサイズでは対角線魚眼を実現することにより、一眼レフカメラシステムの撮像領域を拡大し、多彩な写真表現の可能性をユーザーに提供したこと。
- 独自開発の特殊コーティング「SWC(Subwavelength Structure Coating)」を採用することにより、デジタルカメラでの撮影時に発生しやすいフレアやゴーストを大幅に抑制したこと。
- 最前面と最後面のレンズ表面にフッ素コーティングを採用したことで、レンズ表面に付着した汚れを簡単に取り除くことが可能であること。
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Best DSLR Professional/最優秀デジタル一眼レフカメラ(最上位機)
受賞製品 |
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デジタル一眼レフカメラ”EOS-1D X”(国内名称同じ) |
受賞理由 |
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- 高速・高感度を実現する35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載し、スポーツや報道写真、フィールドでの野生動物の撮影などプロの現場に求められる高い性能を備えていること。
- 約1,810万画素のCMOSセンサーと、DIGIC 4の約17倍の処理能力を持つ新映像エンジンDIGIC 5 +(プラス)を2基装備したデュアルDIGIC 5+の搭載により、高画質と最高約14コマ/秒の超高速連写を両立したこと。
- 常用ISO感度ISO100~51200に加えて、最低ISO50、最高ISO204800まで拡張できること。
- 41点クロス測距が可能な「61点高密度レティクルAF」を搭載することにより、暗い環境で動く被写体も、素早く正確に捉え、高い精度で追従できること。
- フルHD(1,920×1,080画素 )での動画撮影機能を備え、Gigabit-Ethernet端子を搭載していること。
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Best Video DSLR/最優秀動画機能付きデジタル一眼レフカメラ
受賞製品 |
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デジタル一眼レフカメラ“EOS 5D Mark III”(国内名称同じ) |
受賞理由 |
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- 1台で高画質な静止画/動画の撮影を実現したことで、デジタル画像の世界から、静止画や動画の垣根を取り払い、新しい世界を切り開いたこと。
- 従来機種「EOS 5D Mark II」から大幅に進化を遂げ、 新開発の「61点高密度レティクルAF」や63分割デュアルレイヤー測光センサー、そして高ISO感度での撮影を実現する約2,230万画素のCMOSセンサーを搭載していること。
- マニュアル露出や、ALL-I/IPB※の2種類の圧縮形式に対応する可変(平均)ビットレート方式の映像記録などの動画撮影機能に対応していること。
※ ALL-Iは全てIフレームで構成しています。IPBはI、P、Bフレームで構成しています。 |
Best Expert Compact Camera/最優秀コンパクトカメラ(上位機)
受賞製品 |
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コンパクトデジタルカメラ“PowerShot G1 X”(国内名称同じ) |
受賞理由 |
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- 優れたズームレンズを搭載した小型なボディで、デジタル一眼レフカメラに迫る高画質な撮影を可能にし、プロやハイアマチュアユーザーを満足させたこと。
- 小型でありながら、アスペクト比4:3でAPS-Cサイズと縦の長さがほぼ等しい自社開発の1.5型CMOSセンサー(約1,430万画素)を搭載することで、暗いシーンでも美しい写真が撮影できること。
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Best Professional Video Camera/最優秀プロフェッショナルビデオカメラ
受賞製品 |
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デジタルシネマカメラ“EOS C300”(国内名称同じ) |
受賞理由 |
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- イメージセンサー、画像処理、光学における技術を結集することにより、一眼レフカメラEOS シリーズ用の交換レンズ「EFレンズ」や、「CINEMA EOS SYSTEM」に対応する「EF シネマレンズ」などが装着可能な「EOS C300」と、PL マウントに対応する「EOS C300 PL」の、2種類の画期的なシネマカメラを完成させたこと。
- 本製品のために開発された、スーパー35mm相当のサイズのCMOSセンサー(有効画素数約829万画素)を搭載していること。
- 「EOS C300」、「EOS C300 PL」ともに、ハンドル、グリップ、サムレスト、モニターユニットは、撮影現場に合わせた装着が可能で、さらに、新たに製品化された「EFシネマレンズ」を装着できること。
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Best Multifunction Photo Printer/最優秀多機能フォトプリンタ
受賞製品 |
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インクジェット複合機“PIXMA MG8250”(国内名称:PIXUS MG8230) |
受賞理由 |
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- 洗練されたデザインを有し、パソコンを使わずにクラウド上の写真やデータをプリント可能な「PIXMA Cloud Link*1」やスマートフォンからのワイヤレスプリントなどの優れた接続性能を持ちつつ、高速で高画質な印刷を実現していること。
- 最小インク滴1pl、最高解像度9,600×2,400dpiの高密度プリントヘッドを搭載していること。
- グレーインクを含む6色インクタンクシステムを搭載することで、粒状感のない滑らかな色合いを実現し、10×15cm写真を約20秒で印刷できる*2こと。
- 4800dpiの高精細CCDスキャナーを搭載することで35mmフィルムまでスキャンでき、写真愛好家の要望に応える製品であること。
※1 国内名称は「PIXUSクラウドリンク」です。
※2 L判写真を約17秒で印刷できます。 |