2013年11月8日(金)にキヤノン「写真新世紀2013」(第36回公募)のグランプリ選出公開審査会が東京都写真美術館にて行われ、鈴木育郎氏(受賞作品「鳶・CONSTREQUIEM」)がグランプリを受賞しました。
グランプリ受賞者 鈴木育郎氏の作品 「鳶・CONSTREQUIEM」
2013年度の写真新世紀では、4月17日から6月12日の公募期間に応募した1,114名の中から、優秀賞選出審査会において、優秀賞受賞者5名と佳作受賞者19名が選出されました。優秀賞受賞者は、グランプリ候補者として本日、11月8日に行われたグランプリ選出公開審査会でプレゼンテーションおよび審査員との質疑応答に臨みました。その後に行われた審査員全員の合議で鈴木育郎氏のグランプリ受賞が決定されました。鈴木氏には奨励金として100万円、ならびに副賞としてキヤノン製デジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark Ⅲ」が贈呈されるほか、翌年の受賞者作品展で新作個展を開催する権利が与えられます。
なお、グランプリ選出公開審査会の詳細は、12月下旬に「写真新世紀」ホームページにて紹介します。
グランプリの鈴木氏の作品を含む、優秀賞および佳作の受賞作品は、東京都写真美術館にて開催中の「写真新世紀 東京展 2013」で11月17日(日)まで展示されます。
グランプリを受賞した鈴木育郎氏は、受賞後の挨拶で次のとおり喜びを述べました。 「率直に嬉しいです。このような賞をいただき感謝しております。今後はより一層いろいろな所へ出向き、作品制作に取り組んでいきたいです。」
審査員全員による合議の結果、鈴木育郎氏のグランプリ受賞が決まりました。審査員の一人で、優秀賞選出審査会において鈴木氏を選出した大森克己氏は、次のとおりコメントしました。
「今回のグランプリ審査会では、若々しい作品に数多く出会えて嬉しかった。これからもぜひ多くの喜びや困難とともに写真を続けていってほしい。鈴木氏のグランプリ選出にあたっては、鳶(とび)職の日常で撮影した写真と被写体の矛盾を鈴木氏自身が自覚していることを積極的に評価した。今後は周囲への感謝の気持ちを忘れずに、矛盾を抱えながらも写真の世界を広げていってほしい。」
「写真新世紀」は、写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的として、キヤノンが1991年にスタートした文化支援プロジェクトです。銀塩・デジタル写真を問わず、自由で独創的な写真表現を応援しており、国内外で活躍する優秀な写真家を多数輩出するなど新人写真家の登竜門として認知されています。これまでの応募者総数は21,439名(組)となりました。