キヤノンのコンパクトデジタルカメラとレンズ交換式デジタルカメラを合わせた累計生産台数が、2014年1月31日に2億5,000万台を達成しました。
最高性能を追求した「PowerShot G1 X Mark II」
革新的なAF技術を搭載した「EOS 70D」
1937年の創業以来一貫してカメラを作り続けているキヤノンが、デジタルカメラの生産・発売を開始したのは1990年代半ばにさかのぼります。フィルムカメラが主流だった1995年、プロ向けデジタル一眼レフカメラ「EOS DCS 3※」を発売し、キヤノン初のデジタルカメラとなりました。
当時、カメラのデジタル化はコンパクトカメラが先行していました。キヤノンは、コンパクトデジタルカメラの初号機となる「PowerShot 600」を1996年に発売したことを足掛かりに、2000年、急速に拡大する市場に向けて「IXY DIGITAL」を発売しました。画期的に小型でスタイリッシュにデザインされたこのカメラは、以降のコンパクトデジタルカメラのトレンドを形成しました。その後も、小型・軽量化、高感度化、オート機能の充実化、ネットワーク対応の強化など多様な進化を続けながら、累計生産台数が2008年に1億台を超え、2013年12月に2億台を記録しました。そして2014年、キヤノンのコンパクトデジタルカメラ最高性能を追求した「PowerShot G1 X Mark II」や、ニューコンセプトモデル「PowerShot N100」など、カメラならではの高付加価値な写真を楽しめる新製品を相次いで発売し、生産台数をさらに伸長させていきます。
一方、1990年代半ば当時、プロ向けが中心だったレンズ交換式デジタルカメラは、2000年代初頭から一気に普及が進みました。キヤノンは2000年、ハイアマチュアからプロまで幅広いユーザーに応える「次世代デジタル一眼レフカメラの標準機」として開発した「EOS D30」を発売しました。2003年にはエントリーモデルの先駆け「EOS Kiss Digital」を発売し、市場の裾野を劇的に広げました。さらに、プロ向けのEOS-1シリーズやハイアマチュア向けのEOS 5Dシリーズ、ミラーレスカメラEOS Mシリーズなど、独自開発のCMOSセンサー・映像エンジン・EFレンズの強みを生かした革新的な製品を相次いで上市し、累計生産台数が2005年に2,500万台、2014年2月に5,000万台に到達しました。この記録達成をけん引した新製品として、革新的なAF技術「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載した「EOS 70D」や、小型・軽量ボディーと高い基本性能を両立した「EOS Kiss X7」などが挙げられます。
キヤノンは、今後も光学技術を核に多様なイメージング技術に磨きをかけ、魅力的で信頼性の高いカメラやレンズづくりに挑戦し続けることで、初心者からハイアマチュア、プロに至るまで幅広いユーザーの様々なニーズに対応し、写真・映像文化の発展に貢献していきます。