キヤノンの環境の取り組みが、「第19回 LCA日本フォーラム表彰」において「奨励賞」を受賞しました。今回キヤノンが受賞した活動は、画像処理やAIを活用した、橋梁やトンネルなどの社会インフラ構造物の点検サービス「インスペクション EYE for インフラ」利用時における、CO2削減効果を定量的に算出した取り組みです。
表彰式(2月1日)の様子
「インスペクション EYE forインフラ」のサービスイメージ図
ライフサイクルアセスメント(LCA※1)に関わる、産業界・学界・国公立研究機関の関係者が集うプラットフォームである「LCA日本フォーラム」が2004年に創設した表彰制度です。「製品のライフサイクルから環境負荷削減に取り組む企業、組織、研究者を応援する」ことを目的として、優れた取り組みを顕彰しています。
今回キヤノンは、「インスペクション EYE for インフラ」を事例として、お客さまが製品やサービスを利用することによるCO2排出量削減への貢献を定量的に算定することに取り組みました。本サービスは、キヤノンの豊富なカメラ・レンズ群による高精細画像の撮影、独自の画像処理技術、撮影したインフラ構造物の画像から変状(ひび割れなど)を検知するAI技術を融合させた、画像ベースの点検サービスです。本事例では、橋梁点検車を使用した近接目視点検※2から、カメラ・レンズを使用した画像点検への切り替えによる、CO2削減効果が見込めると算定しています。今回の受賞に際しては、CO2排出量削減への貢献を算定する先進的な取り組みであること、今後多くの分野への波及効果が期待できることなどが評価されました。
キヤノンは、製品ライフサイクル※3を通じたCO2排出量を2050年にネットゼロとすることを目指しています。これまでの実績として、「ライフサイクルCO2製品1台当たりの改善指数 年平均3%改善」の目標に対し、年平均4.3%改善、累計では42%の改善を達成しています(2008年~2021年実績)。今後もLCAを活用し、CO2排出量の削減やCO2削減効果の見える化に取り組むことで、社会全体のCO2削減に貢献していきます。
「インスペクション EYE forインフラ」のサービスイメージ図
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