テクノロジー

CTOメッセージ

キヤノン株式会社 代表取締役副社長 CTO 本間 利夫

イノベーションの力で
社会への貢献と成長をめざす

– 未知の領域に挑む人材を育む環境の強化 –

社会の変化に合わせて進化するキヤノン

世の中は、AIやIoT、ロボット、ビッグデータなどの革新的な技術をあらゆる産業が取り入れ、さまざまな社会課題を解決する未来社会「Society 5.0」の時代に突入しています。カメラメーカーとして創業したキヤノンは、これまで光学技術を核に時代の要請に応じた多角化を進め、事務機、光学機器と事業領域を拡大させ、現在ではプリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアルの4つの産業別グループでビジネスを展開しています。この間、経営と研究開発が一枚岩となって技術マネジメントに取り組み、最適なR&D体制を構築してきました。

キヤノンの研究開発のしくみ

キヤノンが多様な事業で構成されているにもかかわらず、一つのキヤノンとして成長を続ける背景には、蓄積した技術を全社で利活用できるしくみの存在があります。全社の技術は、商品に入る(コアコンピタンス/基盤要素)技術と商品を支える(価値創造基盤)技術、それらの技術を製品にまとめあげる製品化技術に分類されています。商品に入る技術は単独で存在するのではなく、商品を支える技術のプラットフォームと一体となって製品設計を行うことで、他社に真似されにくい競争力のある製品を生みだしています。この開発環境は、技術を組み合わせて相乗効果を生みだすという性質から、新たに習得した技術やM&Aでグループ入りした会社の有する技術との融合にも効果を発揮し、キヤノンが進化を続ける新たな価値創造の推進力の源となっています。

未来に向けて

キヤノンの強さの一つが、このような「技術力」であることは言うまでもありません。そしてその強さを生みだしているのは、責任感と使命感をもった技術者の存在です。
キヤノンでは、技術者が力をあわせて能力を発揮する開発環境を整備してきました。また、新たに強化すべき領域に対しては、国内外の大学、研究機関との共同研究や留学の機会など、最新の技術を吸収できる場を用意しています。これらをさらに強化することで、技術を磨き、高めていきます。

キヤノンの歴史は、イノベーションによる社会への貢献と成長です。未来のキヤノンは、未知の領域に挑む人材を育成することでさらに進化し、成長を継続していきます。

キヤノン株式会社
代表取締役副社長 CTO

本間 利夫


事業を支える技術プラットフォーム