中長期経営計画
世界で親しまれ尊敬される、真のエクセレントカンパニーをめざして。キヤノンが大きな変革と成果を追求する中長期経営計画「グローバル優良企業グループ構想」は、1996年にスタートしました。
2021年からは、フェーズVIをスタート。「生産性向上と新事業創出によるポートフォリオの転換を促進する」を基本方針にさまざまな活動を推進しています。
1.産業別グループの事業競争力の徹底強化
プリンティンググループ
- 商業印刷事業を拡大するとともに産業印刷事業を確立し、デジタル印刷市場をリードする
- 電子写真技術・インクジェット技術の強みを生かして商品やサービスを強化するとともに、DX対応の製品ラインアップ拡充と原価低減の両立を図る
メディカルグループ
- CTは世界シェアNo.1の獲得を目指すと同時に、MRI、超音波診断装置の競争力を強化する
- 海外市場、特に世界最大の医療機器市場である米国を重点地域と定め、販売体制を強化して売上拡大を加速する
イメージンググループ
- カメラはミラーレスでも世界シェアNo.1を確立し、ネットワークカメラは本体とソフトのトータルソリューションを強化する
- 光学技術とネットワーク技術を強みに、XRシステムやボリュメトリックビデオシステムなど新規事業を展開するとともに、スマートモビリティ事業を確立する
インダストリアルグループ
- 半導体製造装置においては旺盛な需要に応じて事業の拡大強化に努め、欧米市場の再拡大を図る
- フラットパネルディスプレイ(FPD)製造装置においては商品力向上に努め、有機EL製造装置においては新方式や材料の開発を加速する
2.本社機能の徹底強化によるグループ生産性の向上
- キャッシュフロー経営の徹底
- より競争原理の働く人事制度の構築
- グループ一丸となった原価低減活動の推進
- 新製品開発のためのイノベーションへの注力と激変する経営環境への対応
経営目標 2025年
売上高 | 4兆5,000億円以上 |
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営業利益率 | 12%以上 |
純利益率 | 8%以上 |
株主資本比率 | 65%以上 |
前提:USD=¥105、EUR=¥120
フェーズ VIへと至るキヤノンの歩み
フェーズ I 1996-2000 | 「全体最適」と「利益優先」への意識改革を図り、キャッシュフロー経営を徹底。事業の選択と集中、生産革新や開発革新など、数々の経営革新を始めました。 |
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フェーズ II 2001-2005 | 「全主力事業世界No.1」を掲げて、製品のデジタル化を一気に推進し、競争力強化に努めながら、全世界のグループ会社の体質改善を進めました。 |
フェーズ III 2006-2010 | 現行事業の強化、新規事業拡大など、新たな成長への戦略を進める一方で、サプライチェーンマネジメントの徹底やIT革新を実行しました。 |
フェーズ IV 2011-2015 | 規模の拡大を追求する経営方針の転換を図り、財務体質を強化するとともに、M&Aも実施しながら、新たな成長エンジンとなる事業基盤の再構築を進めました。 |
フェーズ V 2016-2020 | 新たな成長に向けて4つの新規事業(メディカル、ネットワークカメラ、商業印刷、産業機器)の拡充に挑み、「戦略的大転換」の第一段階となる事業ポートフォリオの入れ替えを完了しました。 |
参考情報:会社紹介PDF一覧
中長期経営計画の内容は、こちらからキヤノンストーリーの冊子(PDF)でもご覧いただけます。あわせてご覧ください。