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環境

キヤノンバードブランチプロジェクト

キヤノンバードブランチプロジェクト

環境と調和し、豊かな地球を次世代に託せる社会をめざして

気候変動、資源枯渇、有害物質による汚染、生物多様性の保全など地球規模の環境課題に対して、豊かな地球を次世代に残すため、キヤノンは環境戦略を多面的にとらえ、それぞれ着実なPDCAを実践しています。環境に調和したグローバル企業として、地球との「共生」関係を、日々、深化し続けます。

Our Impact:

キヤノングループのライフサイクルCO2排出量(2017年)

2017年のキヤノングループのライフサイクルCO2排出量 7,559千t-CO2

マネジメントアプローチ

重要課題と環境側面

  • GRI102-11
  • GRI102-15
  • GRI103-1
  • GRI103-2

企業が直面する環境課題が多岐にわたる中、環境保証活動を効率的かつ効果的に推進していくためには、自らの事業活動の特性や環境に及ぼす影響などを把握した上で、リスクと機会の両側面を踏まえ、優先的に取り組むべき課題を明らかにする必要があります。キヤノンは毎年、マテリアリティ(重要課題)を特定するために以下のようなマテリアリティ分析を行っています。

まず、世界が直面する環境課題に対して、社会の動向を把握し、キヤノンの事業活動に関連する環境側面を整理しました。それらの環境側面について、「ステークホルダーの相対的な関心度」と「キヤノンの事業活動への相対的な影響」の2つの視点から、その優先順位を評価しました。

その結果、2018年に実施した分析では、ステークホルダーの関心度が最も高いのは、「使用済み製品のリユース・リサイクル」でした。次に、「大気への排出抑制と汚染防止」「原材料使用量の抑制」「廃棄物の削減/水域、土壌の汚染防止」「エネルギー使用量の削減」が続きました。

資源循環や地球温暖化防止に関連する「使用済み製品のリユース・リサイクル」「原材料使用量の抑制」は、キヤノンにとっても製品競争力やコストなど、事業活動への影響の高い分野であると認識し、最も優先順位の高い領域として位置づけています。

「製品含有化学物質の管理」は、健康や環境汚染にも関連する可能性がある重要な側面であり、世界的にも化学物質の規制は強化傾向にあることから、企業が遵守するべき責任として認識し、キヤノンの事業活動への影響も高くなっています。

「大気への排出抑制と汚染防止」も立地する地域にとっては大切な取り組みであると認識し、これらについても目標、排出基準値などを設定して対応を進めています。

なお、「生物多様性の保全」については、相対的な重要度は高くありませんが、事業活動のさまざまな面で直接的・間接的に関連する重要な課題であると考えています。

キヤノンは、①低炭素社会実現への貢献、②資源循環型社会実現への貢献、③有害物質廃除と汚染防止、④自然共生型社会実現への貢献の4つの環境領域の取り組みが重要であることを改めて認識し、それぞれに対する取り組みを継続しています。

マテリアリティマトリックス

マテリアリティマトリックス図マテリアリティマトリックス図

リスクおよび機会の継続的な把握

特定したそれぞれの領域におけるリスクおよび機会は下記の通りです。それぞれの活動分野において、継続的に具体的なリスク・機会の現状の把握に努めています。

低炭素社会実現への貢献(気候変動対策、エネルギー)

リスク

  • 規制に伴うリスク:省エネルギー関連の規制強化やこれに対応するための省エネルギー投資コストの増加
  • 市場・技術変化に伴うリスク:市場における低炭素製品への置き換えや顧客の行動変化への対応の遅れによる競争力の低下
  • 物理的リスク:サイクロンや洪水など異常気象の深刻化による操業へのネガティブな影響

機会

  • 製品・サービスの販売機会:省エネルギー製品の販売機会の増加
  • 資源・エネルギー効率向上の機会:高効率生産や高効率ビル、高効率輸送などの活用による資源効率、エネルギー効率の向上
  • レジリエンス:市場や顧客の変化に対応するためのイノベーションの促進および再生可能エネルギーの活用やエネルギー効率化策の採用によるレジリエンスの強化

資源循環型社会実現への貢献(資源効率、水資源)

リスク

  • 資源価格の高騰による原材料調達コストの増加
  • 異常気象や自然災害の発生による水の安定調達への影響
  • 降水パターンの急激な変化などに伴う取水制限などによるサプライヤーの操業へのネガティブな影響

機会

  • リサイクル配慮設計やリサイクル技術開発による、天然資源への依存度低減および廃棄物の削減を通じた資源の安定確保や事業活動におけるコスト削減

有害物質廃除と汚染防止

リスク

  • 規制未遵守による製品出荷の停止、サプライチェーンにおける禁止物質混入のリスク
  • サプライヤーが事業活動での汚染などにより操業停止などの処分を受けた場合の部品調達の寸断

機会

  • 安心・安全の提供による製品競争力の維持
  • ブランド価値への好影響
  • サプライチェーンを含めた管理コストの削減
  • 国際標準化など、サプライチェーン管理の効率化によるコスト削減

自然共生型社会実現への貢献

リスク

  • 森林資源の持続可能性が損なわれた場合の市場における印刷用紙の供給量の減少
  • 地域の生態系バランスや持続可能性が損なわれた場合の地域における事業活動に対する制約の増加

機会

  • 製品や技術が生態系保全に活用されるなどの新たなビジネス機会
  • 拠点での取り組みや自然共生型社会づくりへの貢献による地域社会とのコミュニケーション促進

キヤノンのアプローチとSDGsとの関連性

キヤノンでは、これら4つの重点的な取り組みは、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」に次のように対応していると考えています。

キヤノンの環境活動とSDGsとの関連性

気候変動対策、持続可能なエネルギーの利用に向けた貢献

SDGsゴール13では、気候変動の対策に向けて各国が対策を講じることが掲げられています。また、パリ協定の発効によって、2020年以降の地球温暖化対策の国際枠組みが設定され、協定に批准したすべての国・地域が自身の温室効果ガス(GHG)削減目標や計画を表明し、実施・レビューする(Pledge & Review)仕組みが動き出しています。また、低炭素化と深く関連するのは、SDGsゴール7のエネルギー効率改善です。化石エネルギーの使用は、温室効果ガスの排出につながることに加え、エネルギーそのものが有限な資源であることを認識し、効率的な利用を進めなければなりません。

キヤノンでは、低炭素社会の実現に貢献するため、製品のライフサイクルすべての段階におけるCO2排出効率の改善を推進してきました。そのために、ライフサイクル各ステージにおけるエネルギー効率を向上させるとともに、地域ごとの再生可能エネルギーの普及状況などを鑑みて、再生可能エネルギーの活用にも取り組んでいます。

キヤノンがこれまで進めてきた、製品1台当たりのライフサイクルCO2削減、エネルギー効率改善の取り組みは、SDGsがめざす方向性に合った活動として、引き続き改善をめざしていきます。

持続可能な消費と生産に向けた資源循環型社会実現への貢献

SDGsゴール12では、「持続可能な方法による生産、消費」をめざし、3Rによる資源の循環利用、廃棄物の削減を推進することとしています。また、ゴール6では、人類の生活になくてはならない「水資源を持続可能な形で利用すること」も掲げられています。

キヤノンは、限りある資源の高度な循環利用を追求し、製品のリユース・リサイクルに力を入れています。また、製品の小型化設計や、拠点における資源消費の抑制、廃棄物の削減にも継続的に取り組んでいます。

キヤノンが進める省資源および資源循環の取り組みは、SDGsに通じるものであることを改めて認識し、これからもその取り組みを推進していきます。

有害物質廃除と汚染防止

SDGsゴール12では、「ライフサイクルのあらゆる段階で化学物質や廃棄物を適切に管理すること」が掲げられています。国際的に合意された枠組みに基づき、各国・地域ではさまざまな規制ができ、その基準を守るための努力がなされています。また、ゴール6では、「汚染のない水域を保全すること」が、水資源の持続可能な利用のための重要な要素として挙げられています。

キヤノンでは、「製品に含有される化学物質」および「生産工程で使用する化学物質」を適切に管理するための仕組みを構築し、運用しています。「製品に含有される化学物質」については、グリーン調達の仕組みにより、サプライヤーの協力のもと、有害物質が混入しないよう、厳格な管理を行っています。

また、生産工程で使用する化学物質は、各国・地域の規制などを踏まえ、使用禁止物質、排出削減物質、規制対象物質を定めて管理するとともに、各地域で適用される基準値を把握し、大気・水域・土壌などへの排出基準遵守の徹底を行っています。

さらに、サプライチェーンにおける化学物質の適正管理のための国際的な仕組みづくりにも積極的に貢献しています。

キヤノンの化学物質管理および汚染防止の取り組みは、SDGsと深く関連するものであると考えており、引き続き、徹底した管理を行っていきます。

自然共生型社会実現への貢献

気候変動や過度な開発により、貴重な森林資源や生物多様性および、さまざまな生息域が失われつつあり、「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」で採択された「愛知目標」の達成に向けた取り組みが世界中で進められています。SDGsでは、特にゴール15において「陸域生態系の保全・保護」が示され、「森林や生物の生態系を守ること」の重要性が改めて認識されました。

キヤノンでは、生物多様性や生態系の保護・保全の重要性を認識し、「キヤノン生物多様性方針」に基づき、世界各地で活動を展開しています。

特に、餌となる植物、虫、小動物、それらを育む土や水など、地域の生態系ピラミッドの上位に位置する「鳥」をシンボルとして、その「生命の循環」を考える「キヤノンバードブランチプロジェクト」を推進しています。

また、貴重な森林資源が違法伐採などにより過度に失われることがないように、「木材製品調達における基本方針」のもと、持続可能な開発に基づき生産された木材製品の調達を行っています。

  • 「環境への取り組み」の該当ページへリンクします。
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