独自のトラッキング型ラマン分光技術でマテリアルリサイクルを実現
2024年10月2日(水)から4日(金)まで、幕張メッセで開催された「サーキュラー・エコノミーEXPO」に、ラマン分光技術を用いたプラスチック選別装置と分析装置を出展しました。キヤノンブースには3日間で延べ3,000人以上のお客さまが来場し、装置のデモをご覧いただきました。このレポートでは展示会での模様をお届けします。
開発中のデスクトップ型プラスチック分析装置を参考展示
今回初めて参考展示したプラスチック分析装置は、キヤノンの計測・制御機器を組み合わせたレーザースキャン方式のトラッキング型ラマン分光技術により、黒色を含めたさまざまなプラスチック片の種類を一度にかつ高精度に分析する装置です。廃プラスチック片の入荷・出荷時の品質検査や抜き取り検査など、幅広い品質チェック・分析工程での使用を想定。再生資源回収・リサイクル現場で収集されたさまざまな廃プラスチック片のなかから、選別対象のプラスチックや不純物の割合を簡単・高速に調べたいというニーズに応えます。
黒いプラスチックも同時に判別できるプラスチック選別装置
家電製品や自動車の内装などに使用されている黒色プラスチックは、従来の近赤外線では種類を判別できず、リサイクル現場での再生利用が難しいという課題がありました。キヤノンのトラッキング型ラマン分光技術を用いたプラスチック選別装置は、さまざまな色のプラスチック片とともに黒色プラスチック片も高精度に同時選別が可能。お客さまのご希望に応じて装置をカスタマイズすることで、リサイクル現場の生産性向上とマテリアルリサイクルの最大化に寄与します。
キヤノンのサステナビリティ活動の発信拠点「キヤノンエコテクノパーク」
高度な資源循環を追求する最新鋭のリユース・リサイクル工場とショールームを備えた「キヤノンエコテクノパーク」は、自社の使⽤済みトナーカートリッジやインクカートリッジ、複合機を回収してリユース・リサイクルを行っています。工場見学や小学生の環境学習の場として身近な素材での分別実験を軸とした環境授業も開催。ショールームではキヤノングループの環境の取り組みを積極的に発信しています。
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キヤノンが「サーキュラー・エコノミーEXPO」に初出展 - テクノロジーサイト
黒色のプラスチック選別技術