キヤノン株式会社(以下「キヤノン」という)は、平成16年3月17日を目途に、イガリモールド株式会社(以下「イガリモールド」という)の発行済み株式総数のすべてを株式交換制度(簡易株式交換制度)により取得し、イガリモールドを完全子会社化する方針を決定し、その詳細検討に入るための基本契約書をイガリモールドとの間で締結いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
当社は、1996年以来「グローバル優良企業グループ構想」を掲げ、全分野にわたるたゆみない経営革新に取り組み、
真のグローバル・エクセレントカンパニーへの挑戦を続けています。また、2005年の完成を目標とする「グローバル優良企業グループ構想」フェーズIIでは、より一層革新を加速するとともに、魅力ある商品群をどこよりも早く実現しお届けできる体制作りを進めることで、すべての主力事業で世界ナンバーワンをめざしています。
そのためには、ネットワーキングやイメージングにおける基礎技術を磨き、新機能や高性能を実現するキーコンポーネントを独自につくりあげる開発力に加え、それを製品にまとめあげる共通基盤技術の確立と、新製品を市場に受け入れられる価格で速やかにお届けするサプライチェーン体制の構築が重要であると考えています。このような開発・生産・流通・販売における構造改革は、当社が目標とするグローバル・エクセレントカンパニーに到達するために是非とも完遂しなければなりません。
このような状況の中、当社は、世界的な競争力を保つため、基幹技術である金型製造の技術力強化および内製化を強力に推し進めています。
一方、イガリモールドは、昭和47年の設立以来、精密プラスティック金型の設計、製作の専業メーカーとして数多くのノウハウを蓄積し、また、高い製造技術、最新設備工場および技術力のある優秀な人材を有しており、精密金型の専業メーカーとして高い評価を得ています。
イガリモールドを新たにグループ企業とすることにより、キヤノングループ全体の開発・生産の強化および効率化に寄与するものと考えております。
平成16年1月29日 | 株式交換契約書締結 |
平成16年2月16日 | 株式交換契約書承認株主総会(イガリモールド) |
平成16年3月17日 | 株式交換期日 |
株式交換比率については、デューデリジェンスを行い、第三者機関による算定意見を参考に、今後当事者で協議して決定いたします。
(1)商号 | キヤノン(単独) | イガリモールド(単独) |
(2)主な事業内容 |
1 各種光学器械器具の製造及び販売 2 各種音響並びに電気、 電子機械器具の製造及び販売 3 各種精密機械器具の製造及び販売 4 各種医療用機械器具の製造及び販売 5 各種一般機械器具装置の製造及び販売 6 上記各号の製品に関連する部品、 材料等の製造及び販売 7 ソフトウェアの作成及び販売 |
精密プラスティック金型の設計、製作 |
(3)設立年月日 | 昭和12年8月 | 昭和47年11月 |
(4)代表者 | 代表取締役社長 御手洗冨士夫 | 代表取締役社長 猪狩政臣 |
(5)本店所在地 | 東京都大田区 | 茨城県西茨城郡 |
(6)資本金 | 167,242 百万円 (平成14年12月31日現在) |
32 百万円 (平成15年2月28日現在) |
(7)発行済株式数 | 879,136 千株 (平成14年12月31日現在) |
64,000 株 (平成15年2月28日現在) |
(8)株主資本 | 1,235,309 百万円 (平成14年12月31日現在) |
1,100 百万円 (平成15年2月28日現在) |
(9)総資産 | 1,848,136 百万円 (平成14年12月31日現在) |
3,306 百万円 (平成15年2月28日現在) |
(10)決算期 | 12月31日 | 2月末日 |
(11)従業員数 | 19,741 人 (平成14年12月31日現在) |
160 人 (平成15年12月25日現在) |
(12)主要取引先 | 国内海外のグループ販売子会社 | プラスティック部品加工メーカー 各社、電機各社、精密機器各社など |
(13)大株主および 持株比率 |
第一生命保険(相) 6.72% 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 5.50% 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 5.24% (平成14年12月31日現在) |
猪狩政臣 89.18% 猪狩宣子 10.28% 猪狩洋太 0.53% (平成15年12月25日現在) |
(14)主要取引銀行 | みずほコーポレート銀行 三井住友銀行 東京三菱銀行 |
常陽銀行 茨城県信用組合 商工中金 |
資本的関係 | 両社の間に資本関係はありません。 |
人的関係 | 両社の間に人的関係はありません。 |
取引関係 | キヤノングループからの注文はイガリモールドの売上高の7%です。(平成15年2月期) |
キヤノン(単独) | イガリモールド(単独) | |||||
決算期 | 平成12年 12月期 |
平成13年 12月期 |
平成14年 12月期 |
平成13年 2月期 |
平成14年 2月期 |
平成15年 2月期 |
売上高 | 1,684,209 | 1,707,459 | 1,789,005 | 2,289 | 2,264 | 2,333 |
営業利益 | 178,762 | 193,389 | 237,193 | 270 | 179 | 397 |
経常利益 | 155,947 | 211,127 | 240,982 | 243 | 150 | 368 |
当期純利益 | 88,414 | 39,163 | 144,184 | 129 | 86 | 168 |
1株当たり 当期純利益 |
101.32 円 | 44.71 円 | 164.46 円 | 2,023.04 円 | 1,347.56 円 | 2,622.57 円 |
1株当たり配当金(*) | 21.00 円 | 25.00 円 | 30.00 円 | 50.00 円 | 50.00 円 | 50.00 円 |
1株当たり株主資本 | 1,251.31 円 | 1,276.45 円 | 1,407.34 円 | 13,315.35 円 | 14,612.91 円 | 17,185.48 円 |
配当性向 | 20.8% | 55.9% | 18.3% | 2.5% | 3.7% | 1.9% |
(1) | キヤノンの資本金について 当社は株式交換に際し、すべて自己株式を代用する予定ですので、資本金に変化はありません。 |
(2) | 業績に与える影響について 当社業績に与える影響は軽微です。 |