キヤノンはこのたび、米国バージニア州にあるキヤノンバージニアに、トナーカートリッジを生産するための新たな工場棟を建設することを決定いたしました。
近年、環境問題は世界的に重要かつ緊急なテーマとなっています。キヤノンでは、レーザープリンターなどに使用されるトナーカートリッジのリサイクル活動を1990年から開始するなど、早くから環境問題に積極的に取り組んできました。現在では、回収されたトナーカートリッジの100%再資源化を達成しています。
一方、トナーカートリッジの需要は世界的に増加傾向にあり、生産拠点のさらなる増強が必要になってきました。また、生産ラインの自動化技術の確立が進んできたことから、製品輸送に伴う環境負荷を低減しながらグローバルな需要変動に柔軟に対応できる消費地生産を推進できる環境が整ってきました。
このような状況を踏まえ、すでにトナーカートリッジの生産やリサイクルに関する技術を保有し、生産から販売、回収、リサイクルまでを地域で完結できるキヤノンバージニアに新たな工場棟を建設し、生産増強を行うことが最適であると判断しました。
また、主要な消費地である北米に立地していることや技術者をはじめとする優秀な労働力の確保が容易であることなども、キヤノンバージニアに増設を行う理由として挙げられます。
新たに建設される工場棟は、2008年9月に着工し、2009年12月の稼動を目指しています。
1. | 会社名 | キヤノンバージニア(Canon Virginia, Inc.) |
2. | 所在地 | 12000 Canon Blvd., Newport News, VA 23606-4299, U.S.A. |
3. | 代表者 | 代表取締役社長 花方孝允 |
4. | 敷地面積 | 約 674,000m2 |
5. | 新工場棟延床面積 | 約 63,000m2(2009年末予定) |
6. | 事業内容 | トナーカートリッジ、トナーカートリッジ用部品の製造 |
7. | 従業員増員数 | 約 700人 |
8. | 投資予定額 | 600億円以上 |
9. | 建築着工 | 2008年 9月予定 |
10. | 操業開始 | 2009年 12月予定 |