ニュースリリース

2008年11月26日
キヤノン株式会社

キヤノンが動画による透視と静止画の撮影が可能なX線デジタル撮影装置を開発
動画を利用した医療用透視撮影装置の市場に新たに参入

キヤノンは、動画による透視と静止画の撮影の両方が1台で行えるポータブルタイプのX線デジタル撮影装置を開発し、新たに医療用透視撮影装置の市場に参入します。

キヤノンはこれまで、X線デジタル撮影装置の市場において、静止画の撮影に対応した世界初のデジタルラジオグラフィ装置「CXDI-11」を1998年に発売して以来、立位撮影用や臥位撮影用の据置タイプ、カセッテタイプ撮影用装置など、製品ラインアップを拡充してきました。医療関係者や医療研究機関からは、その高画質や高信頼性、即時性などの点で高い評価を受けてきました。

今回キヤノンは、静止画撮影に対応した「CXDIシリーズ」で培ってきた高画質や高信頼性という特長を生かしつつ、動画による透視と高精細な静止画の撮影の両方が1台で行える小型・軽量のX線デジタル撮影装置を新たに開発しました。今回開発した試作品では、胸部や四肢などに対する通常のX線静止画撮影はもちろん、消化器などの器官を動画で観察しながら、適切なタイミングで静止画撮影を行う「透視撮影」ができます。今後、製品化に向けてさらに開発を加速し、2009年後半には市場投入を予定しています。

キヤノンは、動画および静止画に対応したX線デジタル撮影装置の性能の強化とラインアップの拡充を図ることで、さらなる市場の拡大を目指すとともに、医療機関におけるフィルムレス化の促進やモニター診断を強力にサポートし、医療現場における正確な診断と診療の効率化に貢献して行きたいと考えています。

なお、11月29日から12月5日まで、米国イリノイ州シカゴ市で開催される第94回北米放射線学会(RSNA 2008)に付設する展示会のキヤノンブースにおいて、今回開発した装置の試作品を展示する予定です。

X線デジタル撮影装置(試作品)

X線デジタル撮影装置(試作品)

使用イメージ <br />(透視寝台下部に据え付けて使用)

使用イメージ
(透視寝台下部に据え付けて使用)