ニュースリリース

2009年7月14日
キヤノン株式会社

キヤノンが「ミラノサローネ」に出展した映像作品の展示会を東京で開催
NEOREALネオリアル-パワープロジェクターが創造する新たな映像表現の世界-』

キヤノンは、8月27日(木)から29日(土)までの3日間、東京ミッドタウン(東京都港区)のホールBにおいて、『NEOREAL-パワープロジェクターが創造する新たな映像表現の世界-』と題したデザイン展を開催します。「新しい感性の世界」を意味する『NEOREAL』をテーマにした本展は、去る4月22日から27日にかけてイタリア・ミラノで開催された世界最大規模のデザインの祭典「ミラノサローネ」に出展したキヤノンの作品を再現するものです。

「ミラノサローネ」におけるキヤノンのブースには、3万人を超える来場者が訪れました。本展では、ミラノサローネで展示した作品を忠実に再現した「響(ひびく)」「躍(おどる)」の部に、新たに「技(わざ)」の部を加えた3部構成による体感型展示を行います。

「響」の部では、2名の先鋭的な日本人クリエイターにより、約200m2におよぶ壮大な3次元曲面の映像空間に、映像再現力を生かした色彩美あふれる新たな映像の世界を創出します。建築家の平田晃久氏による結び目の幾何学から生成される有機的な空間「animated knot」に、インタラクティブアーティストの松尾高弘氏による幻想的な海中の世界を描く映像作品「Aquatic Colors」を投写します。投写には、フルハイビジョンを超える解像度を持つキヤノンのパワープロジェクター「WUX10」を用いており、その格子感のない滑らかな映像により、空間と映像の融合が創り出す感動的な世界が体感できます。
「躍」の部では、キヤノンに所属するデザイナーによる、人の輪郭線を抽出し単純な一本の線として画面に投写する、躍動的な映像体験作品「_O_N_L_I_N_E_」を展示します。動画撮影から投写に至る映像機器の新しい活用方法の提案を含む次世代デザイン研究の一端を紹介します。
「技」の部では、「響」「躍」で使用する「WUX10」をはじめとした、キヤノンの多彩なデジタルイメージング機器を紹介する技術展示を行い、新しい映像表現を訴求します。

キヤノンは、多くの方にこの創造空間を体感してもらうことで、入力から出力に至るキヤノンの映像機器の総合力や、高度な表現力を広く認知してもらうとともに、映像文化の創造に貢献したいと考えています。

建築家の平田晃久氏による<br />「animated knot」

建築家の平田晃久氏による
「animated knot」

インタラクティブアーティストの<br />松尾高弘氏による「Aquatic Colors」

インタラクティブアーティストの
松尾高弘氏による「Aquatic Colors」

キヤノンに所属するデザイナーによる<br />「_O_N_L_I_N_E_」

キヤノンに所属するデザイナーによる
「_O_N_L_I_N_E_」

  • *「ミラノサローネ」とは、1961年より毎年4月にイタリア・ミラノで開催されている世界最大規模のデザインの祭典で、今年で48回目を迎えました。

NEOREALネオリアル-パワープロジェクターが創造する新たな映像表現の世界-』 開催概要(敬称略)

開催期間 2009年8月27日(木).29日(土) 11:00~20:00(最終入場 19:30)
会 場 東京ミッドタウン ホールB (東京都港区赤坂9-7-2 ミッドタウンイーストB1F)
展示スペース 540m2
入場料 無料
参加クリエイター 平田晃久(建築家)、松尾高弘(インタラクティブアーティスト)
会場設計 平田晃久(建築家)
展示内容
1.「響」の部・・・・・・・
平田晃久、松尾高弘による作品展示
「animated knot」(平田晃久)
「Aquatic Colors」(松尾高弘)
2.「躍」の部・・・・・・・
キヤノンに所属するデザイナーによる作品展示「_O_N_L_I_N_E_」
3.「技」の部・・・・・・・
キヤノンのデジタルイメージング機器の技術展示

【クリエイタープロフィール】(敬称略)

平田 晃久ひらたあきひさ(建築家)
1971年大阪府生まれ。1997年京都大学大学院工学研究科修了後、伊東豊雄建築設計事務所に勤務。 2005年平田晃久建築設計事務所設立。 2003年安中環境アートフォーラム国際コンペ3等、2004年SDレビュー2004朝倉賞(House H)、2006年SDレビュー2006入賞(House S)、2008年第19回2007年JIA新人賞(桝屋本店[Showroom H])受賞。 一見無秩序にも思える自然界に潜む法則を読み解き、その原理を生かした空間を構成する。 内と外、自然と人工、意識と無意識、構造と意匠といった、相対する要素を共存させる、バランス感覚に優れた建築を手がけている。

松尾 高弘まつおたかひろ(インタラクティブアーティスト)
1979年福岡県生まれ。九州芸術工科大学大学院芸術工学研究科修了。 在学中から展覧会や舞台などでインスタレーションを行う。 卒業後、CGデザインオフィスを経て、2007年Monoscape設立。 体験者の身体動作を、CG映像や音、光と融合させた、インタラクティブな創作を展開しており、作品を通じた夢や記憶を呼び起こす幻想的な体験は、国や世代を超えた人々の共感を生んでいる。 近年はメディアアートの世界的な祭典であるArs Electronica(オーストリア)やSIGGRAPH(アメリカ)など世界各国の展覧会に出品。 将来が大いに期待される若手アーティストである。