キヤノン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:内田恒二、以下、キヤノン)と富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:間塚道義、以下、富士通)は、プリンティング機器およびIT機器の運用・管理サービスの分野で協業し、キヤノンのプリンティング技術と富士通のクラウド技術を活用して、キヤノンのプリント管理・運用サービスと富士通のIT管理サービスを組み合わせ、一元的に提供します。
キヤノンと富士通はこれまで、インターネットを利用した複合機やプリンターの遠隔保守サービスや、キヤノン製品のライセンス認証管理システムなど、さまざまなシステムの構築や運用などにおいて協業し、協力体制を築いてきました。
このたび、オフィスにおける業務内容の多様化・複雑化を背景として、両社はプリンティング機器およびIT機器の運用・管理サービスの分野で協業することで合意しました。キヤノンのドキュメント入出力環境を最適化し包括的に管理・運用する「キヤノン・マネージド・ドキュメント・サービス(Canon Managed Document Services)」と、富士通のIT資産をトータルにサポートする「ワークプレイス-LCMサービス」を組み合わせ、共同で提供していきます。プリンティング分野に強みをもつキヤノンと、IT分野に強みを持つ富士通が、これまで培ってきた技術とノウハウを組み合わせることにより、複合機やプリンター、IT機器などの管理について「ワンストップ」で高品質なサービスを包括的に提供できるようになります。
また、インターネット経由でソフトウエアや情報サービスを利用できる「クラウドコンピューティング」への対応として、両社の持つ技術を連携させ、管理・運用サービスの基盤を進化させていきます。このマネージドサービス分野での技術連携を活用したサービスの提供により、生産性のさらなる向上とコスト削減、運用のスリム化を図るとともに、セキュリティや環境への対応など新たな付加価値を提供していきます。
本協業の展開に際して、両社は共同でマーケティングおよびアライアンスの推進を行い、ビジネスの企画および支援体制を整備します。2010年3月より、キヤノンマーケティングジャパン株式会社と富士通が共同で、日本の中堅および大手企業を対象に本サービスの提供を開始し、今後3年間で100社のサポートを目標とします。 また、今後この協業のグローバル展開を検討していきます。
今後もキヤノンと富士通は、新たな分野での協業を図ることで、顧客の要望に応じた最適なサービスを提供していきます。
キヤノン・マネージド・ドキュメント・サービスは、オフィスや集中印刷室(CRD)において、お客様が自ら行っているコピーやプリント、スキャニングなどのドキュメント入出力環境にまつわる業務を、構築から運用までキヤノンが代行するサービスです。
サービスの提供は、(1)調査と分析(導入前の調査と分析)からはじまり、(2)設計(導入計画提案)、(3)配置と移行(設置・導入・ユーザ教育)、(4)サポートと管理(運営・機器管理)、(5)評価とレビュー(実績と効果分析・さらなる改善計画提案)、の5つのフェーズに沿って提供されます。経験、ノウハウ、ツール、スキルを豊富にもっているキヤノンが最適なドキュメント入出力環境を提供することで、TCO削減と生産性向上を実現します。
「ワークプレイス-LCMサービス」は、企業内において多様化・マルチベンダー化するICT機器(パソコン、プリンター、複合機、サーバなど)の調達、導入、日常運用や最新環境への移行などで発生するさまざまな作業を、全て月額料金で提供するアウトソーシングサービスです。
また、各種業務ソフトウエアをインターネット経由でパソコンに提供するサービス (DaaS)を、「ワークプレイス-LCMサービス」メニューに追加することで、ハードウエアからソフトウエアまでワンストップでご利用いただく環境を提供します。
・サービス紹介サイト:http://fenics.fujitsu.com/outsourcingservice/lcm/workplacelcm/