ニュースリリース

キヤノン初のワイヤレス、カセッテサイズの医療用X線デジタル撮影装置を開発

キヤノンは、当社初のワイヤレス、カセッテサイズの高精細・高画質X線デジタル撮影装置"CXDI-70C Wireless"を新たに開発し、製品ラインナップをさらに拡充します。

キヤノンは、ワイヤレスのカセッテサイズモデル"CXDI-70C Wireless"を新たに開発しました。 開発した試作機では、ケーブルをなくすことでより快適な操作が行えるとともに、画質を大幅に向上させることができました。 今後、製品化に向けて軽量化を試みるなど、さらに開発を加速し、2009年に発売を開始し好評を得ている"CXDI-55G／55C"の上位機種として、2010年後半からの市場投入を目指します。
キヤノンはこれまでも、放射線科などX線医用画像診断の分野で、｢CXDIシリーズ｣の高画質や高信頼性、即時表示性などの点で高い評価を受けてきました。 今後これらの製品の性能と操作性を飛躍的に向上させることで、医療現場における正確な診断と診療の効率化に貢献していきます。

キヤノン初のワイヤレスモデル

操作の妨げになることもあるケーブルをなくしたことにより、従来のフィルムカセッテと同じように取り扱うことができ、高い操作性と優れた可般性を実現しています。

既存のシステムを有効活用可能なカセッテサイズ

有効撮影範囲35ｘ43cmと、ISO4090に準拠した従来のフィルムカセッテと同じ寸法なので、既存のアナログ撮影用設備を変更せずに"CXDI-70C Wireless"を装着するだけで、デジタル化が可能です。

従来機種を凌駕する高画質

新たに独自開発したピクセルピッチ125マイクロメートル（μm）のガラス基板を搭載することにより、当社現行機種（同160μm）よりも高精細であるにもかかわらず、感度を高めることに成功しています。さらに、蛍光体にヨウ化セシウム（CsI）を採用することにより、X線照射量を抑えて患者への負担を軽減しながら高解像、高画質な診断用画像を出力することができます。

なお、3 月4 日から8日まで、オーストリア・ウィーンで開催される｢ECR（欧州放射線学会）2010｣の併設展示場に設置するキヤノンブースにおいて、"CXDI-70C Wireless"の試作機を展示する予定です。