キヤノンは、新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした文化支援プロジェクト「写真新世紀」の2010年度(第33回公募)応募申し込みの受付を開始します。 受付期間は、4月14日から6月10日までです。
昨年度の優秀賞選出審査会における審査員の方々
「写真新世紀」は、写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的として、キヤノンが1991年にスタートした文化支援プロジェクトです。銀塩・デジタル写真を問わず、自由で独創的な写真表現を応援しており、国内外で活躍する優秀な写真家を多数輩出するなど新人写真家の登竜門として認知されています。 なお、昨年は総勢1,340名(組)の応募があり、これまでの応募者総数は約17,000名(組)となりました。
プロジェクト発足から20年目となる本年度は、審査員5名を一新し、「写真新世紀」で受賞実績があり現在第一線で活躍中の写真家3名(大森克己氏、佐内正史氏、蜷川実花氏)と、美術・写真評論家2名(椹木野衣氏、清水 穣氏)を迎え審査を行います。 審査員の方々と共に、次世代の写真表現を切り拓く新しい才能を発掘します。
7月に開催予定の「優秀賞選出審査会」で、優秀賞5名(組)、佳作20名(組)を選出したのち、11月に開催予定の「グランプリ選出公開審査会」において、優秀賞受賞者5名(組)の中からグランプリ1名(組)を選出します。 グランプリ受賞者には、奨励金100万円のほか、特典として次年度の受賞作品展における個展開催の権利などを授与します。
●目的
写真表現の新たな可能性に挑戦する新人写真家の発掘、育成、支援を目的としています。
自由で独創的な写真作品を取り上げ、写真の持っている可能性を引き出すような新しい創作活動を奨励します。
●応募費用
参加費用は無料です。
ただし、応募作品の送付および審査終了後の応募作品の返却にかかる費用は、応募者の負担となります。
●応募申込期間
作品を提出する前に、写真新世紀ホームページから申し込みをする必要があります。
受付期間 : 2010年4月14日(水)~2010年6月10日(木)
●作品受付期間/送付先
受付期間 : 2010年4月14日(火)~6月17日(木)最終日の消印もしくは宅配受付有効
送付先 : 写真新世紀 作品受付センター
〒143-0006 東京都大田区平和島2-1-1 日通平和島13号棟 TEL 03-3765-0192
グランプリ | 1名 (組) |
|
優秀賞 | 5名 (組) |
|
佳作 | 20名 (組) |
|
●審査員(敬称略)
大森克己(写真家)、佐内正史(写真家)、椹木野衣(美術批評家)、清水穣(写真評論家)、蜷川実花(写真家)
●審査方法
7月に開催予定の「優秀賞選出審査会」において、各審査員が優秀賞を1名(組)ずつ、佳作を4名(組)ずつ選出します。
グランプリは、11月に東京都写真美術館で開催予定の受賞作品展「写真新世紀 東京展 2010」の期間中に行われる「グランプリ選出公開審査会」において、審査員の合議により、優秀賞受賞者5名(組)の中から1名(組)を選出します。
●発表
優秀賞、佳作受賞者には7月末日までに事務局より直接連絡します。また、8月6日(金)までに写真新世紀ホームページ上でも発表します。
(審査結果に関するお問い合わせには応じられませんのでご了承ください。)
写真家。1963年生まれ。兵庫県出身。日本大学芸術学部写真学科中退。 フランスのロックバンド「Mano Negra」のラテンアメリカツアーと自身の旅の軌跡を一冊にまとめたポートフォリオ「GOOD TRIPS, BAD TRIPS」が、1994年度(第9回公募)写真新世紀において2人の審査員、ロバート・フランク氏、飯沢耕太郎氏に選ばれ優秀賞を受賞。 以後、写真集、展覧会、スライドショーで作品を発表し続けている。 主な写真集に「サルサ・ガムテープ」(1998年 リトルモア)、「encounter」(2005年 マッチアンドカンパニー)、「サナヨラ」(2006年 愛育社)、「Incarnation」(2009年 マッチアンドカンパニー)など。
写真家。1995年度(第12回公募)写真新世紀優秀賞受賞。 常に写真の時代をリードし続け、出版した写真集は多数。 2002年写真集「MAP」で「第28回 木村伊兵衛写真賞」受賞。 2008年に写真集レーベル“対照”を立ち上げ、2009年12月にその第9弾写真集として「Custom Chair Album」を発売するなど精力的に活動中。
美術批評家。 最初の評論集「シミュレーショニズム」(増補版)(2001年 ちくま学芸文庫)が、90年代の文化動向を導くものとして広く論議を呼ぶ。 また「日本・現代・美術」(1998年 新潮社)では日本の戦後を「悪い場所」と呼び、わが国の美術史・美術批評を根本から問い直してみせた。 1999-2000年には村上隆やヤノベケンジ、飴屋法水らを招き展覧会「日本ゼロ年」(水戸芸術館)をキュレーション。他に大阪万博の批評的再発掘を手がけた「戦争と万博」(2005年 美術出版社)など著書多数。 近年は岡本太郎の再評価や戦争記録画の再考にも力を注いでいる。 現在、多摩美術大学美術学部准教授、芸術人類学研究所所員。
写真評論家。1963年生まれ。東京都出身。 1995年頃より現代美術、現代写真を中心に批評活動を展開している。 1995年「不可視性としての写真:ジェイムズ・ウェリング」で第1回重森弘淹写真評論賞受賞。主な訳書に「ゲルハルト・リヒター写真論/絵画論」(1996年 淡交社)、「シュトックハウゼン音楽論集」(1999年 現代思潮新社)。 著書に「永遠に女性的なる現代美術」(2002年淡交社)、「白と黒で、写真と・・」(2004年 現代思潮新社)、「写真と日々」(2006年 現代思潮新社)、「日々是写真」(2009年 現代思潮新社)がある。
写真家。1996年度(第13回公募)写真新世紀優秀賞を受賞後、2001年「第26回 木村伊兵衛写真賞」等数々受賞。
2007年に公開された映画「さくらん」では監督を務める。
40冊以上の写真集を発表し、最新写真集は「FLOWER ADDICT」(2009年 美術出版社)、ムック写真集として「NINAGAWA SHANGHAI2010」(2010年 MdN)。
2008年11月に個展「蜷川実花展―地上の花、天上の色―」を東京オペラシティアートギャラリーで開催し、その後全国を巡回。
2009年12月8日時点で約16万人の動員を記録。(高知県立美術館を除く館の合計)
http://ninamika.com(PC)http://ninamika-m.com(mobile)
http://tomiokoyamagallery.com(小山登美夫ギャラリー)
2009年度(第32回公募)
グランプリ受賞者
クロダミサト氏
2009年度(第32回公募)
グランプリ受賞作品
『 He is …. 』