キヤノンは、DR(Digital Radiography)方式*1のX線デジタル撮影装置「CXDI」シリーズとして、ワイヤレス方式で小型カセッテサイズの医療用X線デジタル撮影装置を開発しました。
キヤノンは、2010年10月、キヤノン初のワイヤレス方式の医療用X線デジタル撮影装置「CXDI-70C Wireless」を発売し、高精細・高画質ながらもカセッテサイズで快適な操作性を実現し、好評を得てきました。 今回新たに開発した医療用X線デジタル撮影装置は、「CXDI-70C Wireless」の高性能はそのままに、小型化・軽量化した小型カセッテサイズのモデルで、2011年後半からの市場投入を目指します。
今回開発した医療用X線デジタル撮影装置は、307(幅)x 384(奥行き)x 15(厚さ)mm、重さ約2.5kgの小型・軽量ボディを備えています。 可搬性に優れた大四切サイズで、特に整形外科の分野で撮影頻度が高い手・肘・足・膝の撮影や、新生児の撮影などでの使用が期待されています。 ピクセルピッチ125μmの高精細・高画質なX線平面センサーを搭載したほか、蛍光体に光変換効率の高いヨウ化セシウム(CsI)を採用し、撮影線量の低減と高精細画像を両立しています。
「CXDI-70C Wireless」とシステムを共通化しているため、既存の「CXDI-70C Wireless」の撮影システムを変更することなく使用できます*2。 「CXDI-70C Wireless」と共用すれば、頭部から胸部、腹部、四肢など様々な部位に対応した撮影が手軽に行えます。
なお、3月3日から7日まで、オーストリア・ウィーンで開催される「ECR(欧州放射線学会)2011」の併設展示場に設置するキヤノンブースにおいて、試作機を展示する予定です。