キヤノンは、新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした文化支援プロジェクト「写真新世紀」の2011年度(第34回公募)応募申し込みの受付を開始します。 受付期間は、4月13日から6月9日までです。
昨年度の審査風景
「写真新世紀」は、写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的として、キヤノンが1991年にスタートした文化支援プロジェクトです。銀塩・デジタル写真を問わず、自由で独創的な写真表現を応援しており、国内外で活躍する優秀な写真家を多数輩出するなど新人写真家の登竜門として認知されています。 なお、昨年は1,276名(組)の応募があり、これまでの応募者総数は18,314名(組)となりました。
7月に開催予定の「優秀賞選出審査会」で、優秀賞5名(組)、佳作20名(組)を選出したのち、今秋に開催予定の「グランプリ選出公開審査会」において、優秀賞受賞者5名(組)の中からグランプリ1名(組)を選出します。 グランプリ受賞者には、奨励金100万円、副賞のデジタル一眼レフカメラのほか、特典として次年度の受賞作品展における個展開催の権利などを授与します。
写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘、育成、支援を目的としています。 自由で独創的な写真作品を取り上げ、写真の持っている可能性を引き出すような新しい創作活動を奨励します。
参加費用は無料です。 ただし、応募作品の送付および審査終了後の応募作品の返却にかかる費用は、応募者の負担となります。
グランプリ | 1名 (組) |
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優秀賞 | 5名 (組) |
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佳作 | 20名 (組) |
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大森克己(写真家)、佐内正史(写真家)、椹木野衣(美術批評家)、清水穣(写真評論家)、HIROMIX(写真家)
7月に開催予定の「優秀賞選出審査会」において、各審査員が優秀賞を1名(組)ずつ、佳作を4名(組)ずつ選出します。 グランプリは、今秋に東京都写真美術館で開催予定の受賞作品展「写真新世紀 東京展 2011」の期間中に行われる「グランプリ選出公開審査会」において、優秀賞受賞者5名(組)の中から1名(組)を選出します。
優秀賞、佳作受賞者には7月末日までに事務局より直接連絡します。また、8月5日(金)までに写真新世紀ホームページ上でも発表します。 (審査結果に関するお問い合わせには応じられませんのでご了承ください。)
写真家。1963年生まれ。兵庫県出身。日本大学芸術学部写真学科中退。 フランスのロックバンド「Mano Negra」のラテンアメリカツアーと自身の旅の軌跡を一冊にまとめたポートフォリオ「GOOD TRIPS, BAD TRIPS」が、1994年度(第9回公募)写真新世紀において2人の審査員、ロバート・フランク氏、飯沢耕太郎氏に選ばれ優秀賞を受賞。 以後、写真集、展覧会、スライドショーで作品を発表し続けている。 主な写真集に『サルサ・ガムテープ』(1998年 リトルモア)、『encounter』(2005年 マッチアンドカンパニー)、『サナヨラ』(2006年 愛育社)、『Bonjour!』(2010年 マッチアンドカンパニー)など。
写真家。1995年度(第12回公募)写真新世紀の優秀賞を受賞。常に写真の時代をリードし続け、出版した写真集は多数。写真集『MAP』(2002年 佐内正史写真事務所)で「第28回 木村伊兵衛写真賞」を受賞。 2008年に写真集レーベル「対照」を立ち上げ、その第10弾写真集として『島島』(2010年 マッチアンドカンパニー)を発売するなど精力的に活動中。
美術批評家。 最初の評論集『シミュレーショニズム』(1991年 筑摩書房)が、90年代の文化動向を導くものとして広く論議を呼ぶ。 また主著『日本・現在・美術』(1998年 新潮社)では日本の戦後を「悪い場所」と呼び、わが国の美術史・美術批評を根本から問い直した。 ほかに大阪万博の批評的再発掘を手がけた『戦争と万博』(2005年 美術出版社)など著書多数。 近年は岡本太郎の再評価や戦争記録画の再考にも力を注いでいる。 現在、多摩美術大学美術学部教授、芸術人類学研究所所員。
写真評論家。 1995年頃より現代美術・写真、現代音楽を中心に批評活動を展開している。 『不可視性としての写真:ジェイムズ・ウェリング』(1995年 Wako Works of Art)で第1回重森弘淹写真評論賞を受賞。 主な訳書に『ゲルハルト・リヒター写真論/絵画論』(1996年 淡交社)、『シュトックハウゼン音楽論集』(1999年 現代思潮新社)、著書に『白と黒で、写真と・・』(2004年 現代思潮新社)、『写真と日々』(2006年 現代思潮新社)『日々是写真』(2009年 現代思潮新社)などがある。 現在、同志社大学言語文化教育研究センター教授。
写真家。「SEVENTEEN GIRL DAYS」で写真新世紀1995年度(第12回公募)の年間グランプリを受賞。 写真集『HIROMIX girls blue』(1996年 ロッキングオン)は写真界異例の部数を売り上げ、ガーリーフォトブームの先駆けとして、その後の写真表現の在りかたに大きな影響を及ぼす。 写真集『HIROMIX WORKS』(2001年 ロッキングオン)で「第26回木村伊兵衛写真賞」を受賞。 2003年にフランス・リベラシオン誌にて世界の50人の女性クリエイターの1人に、2005年には日本版TIME誌にて「世界に影響を与える日本人100人」に選ばれる。 個展「早春、心の輝き」(2009年、hiromiyoshiiギャラリー)、グループ展「SHOOT(rizzoli)」(2009年、PARCOギャラリー)のほか多数の展覧会で作品を発表している。 ミュージックビデオやショートフィルムの監督、映画などへのオフィシャルコメントの寄稿者、音楽セレクターとしても知られ、多方面で活躍中。
2010年度(第33回公募)
グランプリ受賞者
佐藤 華連氏
2010年度(第33回公募)
グランプリ受賞作品
『 だっぴがら 』