2012年11月9日(金)にキヤノン「写真新世紀2012」のグランプリ選出公開審査会が東京都写真美術館にて行われ、原田要介氏(受賞作品「世界するもの」)がグランプリを受賞しました。
グランプリ受賞者 原田要介氏の作品
「世界するもの」
本年度の写真新世紀は、2012年4月11日から6月13日まで公募を行い、1,325名の応募者の中から、7月に行われた優秀賞選出審査会において、優秀賞受賞者5名と佳作受賞者20名が選出されました。写真新世紀のグランプリは、優秀賞受賞者であり、グランプリ候補者である5名全員のプレゼンテーションと審査員5名との質疑応答、その後に行われる審査員全員の合議で決定します。受賞者には奨励金として100万円、ならびに副賞としてキヤノン製デジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark III」が贈呈されるほか、翌年の受賞者作品展で新作個展を開催する権利が与えられます。グランプリ選出公開審査会の詳細は、12月下旬にホームページにて発表します。
グランプリの原田氏の作品を含む、これらの受賞作品は、11月18日(日)まで、東京都写真美術館にて開催する「写真新世紀 東京展 2012」で展示します。
日 時 | : | 2012年10月27日(土)~11月18日(日)10:00~18:00 * 木・金曜日は20:00まで。10月29日(月)、11月5日(月)、11月12日(月)休館。 |
会 場 | : | 東京都写真美術館 地下1階展示室 東京都目黒区三田 1-13-3(恵比寿ガーデンプレイス内) TEL 03-3280-0099 JR恵比寿駅東口より徒歩約7分 |
入場料 | : | 無 料 |
出展者 | : | 2012年度(第35回公募)優秀賞受賞者および佳作受賞者(計25名) |
主 催 | : | キヤノン株式会社 |
共 催 | : | 東京都写真美術館 |
同時開催 | : | 赤鹿麻耶 新作個展「電!光!石!火!」(2011年度〔第34回公募〕グランプリ受賞者) |
審査員全員による合議の結果、原田要介氏のグランプリ受賞が決まりました。審査員の一人で、優秀賞選出審査会において原田氏を選出した清水穣氏は、グランプリ受賞について「今回は大きな未知数、既知数ではなく、極めてオーソドックスな写真を写真新世紀のグランプリとして選出した。今後は『オーソドックス』を打ち破り、日本の写真界を牽引していく力を身につけてくれることを期待している。」とコメントしました。
グランプリを受賞した原田氏は、受賞の挨拶の際に「自分の中では、写真を撮ることが生活の一部になっているが、それが、例えば呼吸をすることのように、より当たり前のことになっていけば良いと思う。今まで以上に精力的に制作に取り組んでいきたい。」と、喜びを語りました。
「写真新世紀」は、写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的として、キヤノンが1991年にスタートした文化支援プロジェクトです。銀塩・デジタル写真を問わず、自由で独創的な写真表現を応援しており、国内外で活躍する優秀な写真家を多数輩出するなど新人写真家の登竜門として認知されています。なお、これまでの応募者総数は20,325名(組)となりました。