ニュースリリース

2012年10月22日
キヤノン株式会社

放送用HDビデオカメラ向けの大型CMOSセンサーの改良によりキヤノンがエミー賞を受賞

キヤノンは、「放送用HDビデオカメラ向けの大型CMOSセンサーの改良」を評価され、テレビ芸術科学アカデミー(NATAS: The National Academy of Television Arts & Science)より、2012年のエミー賞を受賞しました。今回第64回となるテクノロジー&エンジニアリングエミー賞は、放送業界における技術開発およびイノベーションを評価するもので、放送技術の発展に目覚しい貢献をした企業や団体、個人に対して授与されます。

キヤノンは2011年11月に、豊富な種類をそろえた一眼レフカメラ用の現行のEFレンズに、映像制作に最適な性能を持つ「EFシネマレンズ」を新たに加えたEFレンズシリーズ、デジタルシネマカメラ、デジタル一眼レフカメラの3つのカテゴリーから構成される「CINEMA EOS SYSTEM」を発表し、映像制作市場に本格参入しました。その第一号機として、今年1月、映画フィルムの1コマの大きさに近い、スーパー35mm相当のサイズの大型CMOSセンサー(有効画素数約829万画素)を搭載したデジタルシネマカメラ 「EOS C300」を発売しました。広く普及しているベイヤ型カラーフィルター配列のアルゴリズムに替わる技術を追求し、35ミリフィルム感覚に近い美しさを持つ映像の再現を新開発の大型CMOSセンサーにより実現し、市場で高い評価を受けています。

さらに、同じ大型CMOSセンサーを採用した、4K対応のデジタルシネマカメラ「EOS C500」および小型・軽量タイプのHDビデオカメラ「EOS C100」、1,810万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載した4K動画撮影対応のデジタル一眼レフカメラ「EOS-1D C」が現在までに「CINEMA EOS SYSTEM」のラインアップにくわわっています。
また、ハイアマチュア向けデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark III」においても、2,230万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを採用し、静止画・動画ともに卓越した描写力を提供しています。

第64回テクノロジー&エンジニアリングエミー賞の授賞式は、米国ラスベガスで開催される、家電・情報・通信・エレクトロニクスに関する総合展示会「2013 INTERNATIONAL Consumer Electronics Show (CES)」において、2013年1月10日に行われる予定です。

イメージコミュニケーション事業本部 真栄田雅也本部長のコメント

「受賞を大変光栄に思います。今回の受賞は、映画及びテレビ番組制作に携わるコミュニティが、この業界に新たに参入したキヤノンが映像表現の領域を広げる一助を担ったことを認めてくれた証です。この賞は、キヤノンが引き続きエンターテイメントの世界に貢献していく上での、大きな励みとなります。」