ニュースリリース

2013年6月12日
キヤノン株式会社

MREALエムリアル」の手持ち型ディスプレイとソフトウエアを開発中
「第21回 3D&バーチャル リアリティ展(IVR)」に参考出展

キヤノンは、2012年7月に、ユーザーの目の前にある現実の映像とデジタルデータをリアルタイムに融合する、MR(Mixed Reality)システム「MREAL」を発売しました。「MREAL」を使用することで、設計の早期段階でデジタルデータを用いた製品の評価が可能になり、試作回数を削減できるため、開発期間・経費の削減を実現する次世代の設計・製造のソリューションツールとして、製造業から高い評価を得ています。

開発中の手持ち型ディスプレイ(左:外観サンプル)と<br>ソフトウエア(右)

開発中の手持ち型ディスプレイ(左:外観サンプル)と
ソフトウエア(右)

昨年7月に発売した頭部装着型のディスプレイ「HM-A1」(2012年7月発売)に続き、キヤノンは現在、手持ち型ディスプレイの開発を進め、製品ラインアップの拡充を図っています。開発中の製品は、手軽に「MREAL」を使用できるため、ショールームや展示会のほか、会議でのプレゼンテーションなどで威力を発揮します。

また、位置合わせ専用の他社製のカメラ、カーペット式マーカーと併せて使用することで「MREAL」の精度と利便性の向上を実現する、新たなソフトウエアも開発中です。ディスプレイ内蔵のカメラとは別角度のカメラを、ディスプレイの外側に装着することにより、現実の映像とデジタルデータとの位置合わせの精度向上と範囲拡大を実現します。また、可搬型のカーペット式マーカーを用いることで、システムのセットアップの時間を短縮できるほか、場所を選ばずにシステムを構築できます。

開発中の手持ち型ディプレイとソフトウエアは、いずれも詳細な仕様や価格は未定で、2013年年末の商品化を目指しています。

なお、2013年6月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催される、最先端の3D技術や超高精細の映像技術の専門技術展「第21回 3D&バーチャル リアリティ展(IVR)」において、本製品を参考出展する予定です。

開発中の新たなソフトウエア、他社製のカメラ、カーペット式マーカーで構築するシステム

キヤノンは、今後も新規事業であるMRシステムの強化を図ることで、製造業における設計・製造に貢献するほか、MRシステムの新たな可能性についても追求していきます。