キヤノンは、新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした写真コンテスト「写真新世紀」の2013年度(第36回公募)の受賞作品展を、2014年4月8日から5月1日まで、大阪市のアートコートギャラリーで開催します。
2013年度(第36回公募)
グランプリ受賞作品
鈴木育郎
「鳶・CONSTREQUIEM」
「写真新世紀 大阪展 2014」は、「写真新世紀 東京展 2013」(開催期間:2013年10月26日~11月17日)を再構成した写真展です。「写真新世紀」の2013年度の受賞者のうち、グランプリ受賞者の鈴木育郎氏や優秀賞受賞者4名のほか、近畿または東海在住・出身の佳作受賞者6名※1を含む計11名の作品を展示します。また、2012年度のグランプリ受賞者である原田要介氏の新作個展『見るになる』を同時開催します※2。「写真新世紀 大阪展」の開催は今年で12回目になり、1回目からの総来場者は27,000名を超えています。
2014年4月19日(土)15時より、会場内において2013年度グランプリ受賞者、同優秀賞受賞者4名、2012年度グランプリ受賞者の計6名によるアーティスト・トークを実施します。受賞者ごとに作品の制作意図やコンセプト、今後の活動予定などについてプレゼンテーションを行うほか、質疑応答など来場者との交流の場を設けます。
「写真新世紀」は、写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的として、キヤノンが1991年にスタートした文化支援プロジェクトです。2013年度の審査員である大森克己氏、佐内正史氏、ヒロミックス氏など、国内外で活躍する優秀な写真家を多数輩出し、新人写真家の登竜門として認知されています。2013年度は総勢1,114名(組)の応募があり、厳正な審査のもと、グランプリ受賞者1名、優秀賞受賞者4名、佳作受賞者19名が選出されました。なお、現在までの応募者総数は21,439名(組)にのぼっています。
安藤 すみれ
「ESCAPE」
(椹木 野衣:選)
海老原 祥子
「記念写真」
(清水 穣:選)
水野 真
「よそからきた」
(佐内 正史:選)
藪口 雄也
「コンテナの中の瞳」
(ヒロミックス:選)
原田 要介
「見るになる」
制作意図:
写真行為のすべては見るへ繋がっていくが、実際に見ているときは見るということは意識していない。視覚が対象の向こう側へ抜けると同時に、身体を通過して頭の後ろでじぶじぶと融解していく。世界は揮発性を帯びる。私が見ているという状態を放棄して、私は見るという行為にのみ込まれる。