キヤノンのグループ会社であるキヤノンヨーロッパ(Canon Europa N.V. 住所:オランダ アムステルフェーン市 社長兼CEO:Rokus van Iperen)は、ビデオ管理ソフトウエアの世界最大手の一つ※であるマイルストーンシステムズ社(Milestone Systems A/S 本社:デンマーク コペンハーゲン市 CEO:Lars Thinggaard)を買収する契約を、2014年6月12日をもって締結しました。
キヤノンは、2011年より推進する5カ年計画「グローバル優良企業グループ構想」フェーズIVにおいて、変革を追求し成長し続けていくことを目指し、その重要戦略の一つとして「グローバル多角化による新たな事業の獲得」を掲げています。ネットワークカメラの市場は近年成長を続けていることから、キヤノンはネットワークビデオ監視事業を有望な新規事業の一つと捉え、今後のキヤノングループにおける成長の原動力として位置付けています。
このたび、ビデオ管理ソフトウエアにおいて世界最大手の一つであるマイルストーンシステムズ社を新たにグループに迎え入れることで、ネットワークビデオ監視分野におけるソフトウエア開発力の強化を目指すとともに、キヤノンが持つ優れたイメージング技術と、マイルストーンシステムズ社が持つ先鋭のソフトウエア技術を生かし、この市場における成長基盤の拡大を加速します。
なお、今回の買収が完了した後も、マイルストーンシステムズ社は現在の経営陣によるリーダーシップの下、引き続きオープンプラットフォームのソリューションを市場に提供していきます。
ネットワークビデオ監視市場は、今後4、5年の間20%以上の成長を続け、2017年には1.3兆円以上にまで達することが見込まれています。その中でもマイルストーンシステムズ社は、ビデオ管理ソフトウエア市場において世界No.1のシェア(市場シェア8%程度)※を遂げており、財務面においても堅実に収益を上げています。キヤノングループは、長年培ってきた光学技術を生かしたネットワークカメラ市場に加え、このたびの買収を通じてビデオ管理ソフトウエアの市場へと進出するとともに、ハードウエアとソフトウエアの相乗効果を発揮していきます。(キヤノンヨーロッパ調べ)