ニュースリリース

2014年3月18日
キヤノン株式会社

「写真新世紀」2014年度(第37回公募)の応募受付を開始

キヤノン株式会社(以下、キヤノン)は、新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした文化支援プロジェクト「写真新世紀」の2014年度(第37回公募)応募受付を開始します。受付期間は、4月8日から5月27日までです。

5名の審査員(昨年度の優秀賞選出審査会にて)

5名の審査員(昨年度の優秀賞選出審査会にて)

昨年度のグランプリ選出公開審査会の様子

昨年度のグランプリ選出公開審査会の様子

「写真新世紀」2014年度(第37回公募)の実施概要

作品の応募受付を4月8日から5月27日まで行い、6月に開催予定の「優秀賞選出審査会」において優秀賞5名(組)と佳作20名(組)を選出します。その後、9月に開催予定の「グランプリ選出公開審査会」において優秀賞受賞者の中からグランプリ1名(組)を選出します。
グランプリ受賞者には、奨励金100万円、副賞のデジタル一眼レフカメラのほか、特典として次年度の受賞作品展における個展開催の権利などを授与します。また、優秀賞と佳作の受賞者には奨励金と今年度の受賞作品展への出展などの権利を授与し、受賞者の今後の創作活動を奨励します。
今年度の審査員は、昨年度に引き続き、「写真新世紀」での受賞実績があり、現在第一線で活躍中の写真家3名(大森 克己(おおもり かつみ)氏、佐内 正史(さない まさふみ)氏、ヒロミックス氏)と、美術批評家(椹木 野衣(さわらぎ のい)氏)、写真評論家(清水 穣(しみず みのる)氏)の計5名です。

「写真新世紀」とは

「写真新世紀」は、写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的として1991年にスタートし今年で24年目を迎える、キヤノンが主催する文化支援プロジェクトです。このプロジェクトでは、作品のサイズや形式、年齢、国籍などを問わない公募形式のコンテストを開催することで、写真の持っている可能性を引き出す創作活動を奨励しています。さらに、受賞作品展の開催や受賞作品集の制作、ウェブサイトでの情報発信など、受賞者の育成・支援活動を総合的に行うことで、次世代の写真表現を切り開く新しい才能を発掘し、写真界に新風を吹き込む活動を展開しています。これまでの応募者総数は21,439名(組)に上り、国内外で活躍する優秀な写真家を多数輩出するなど、新人写真家の登竜門として認知されています。

2014年度(第37回公募)応募要項

【応募資格】

  • 個人またはグループでの応募が可能です。ただし、グループの場合は今後もグループでの活動を継続していくことが前提です。
  • 応募者の国籍、年齢、経験(プロ・アマチュア)は問いません。
  • 応募時から少なくとも2年間、日本国内に在住予定の方に限ります。

【応募条件】

  • 過去にコンテストなどで入賞または入選したことのない、オリジナル作品に限ります。また、現在ほかのコンテストなどに応募し、まだ結果が判明していない作品は応募できません。
  • 第三者の権利(著作権、肖像権など)を侵害する作品は応募できません。
  • 応募者1名(組)につき1作品までの応募とします。同一人物が個人とグループで重複して応募することはできません。
  • 作品形態、点数などの制限はありません。
  • デジタルデータでの作品応募は受け付けていません。

【応募受付期間】

作品を提出する前に、「写真新世紀」ホームページから申し込みをする必要があります。
受付期間 :2014年4月8日(火)~ 2014年5月27日(火)

【作品受付期間/送付先】

受付期間
2014年4月8日(火)~ 2014年5月30日(金) ※最終日の消印もしくは宅配受付有効
送付先
「写真新世紀」作品受付センター
〒143-0006 東京都大田区平和島2-1-1 京浜トラックターミナル11号棟 Cブロック
TEL 03-5767-7620

【賞】

グランプリ 1名(組)
  • 奨励金 100万円(優秀賞奨励金20万円を含む)
  • 副賞 キヤノン製デジタル一眼レフカメラ
  • 次年度受賞作品展における個展開催の権利
  • 優秀賞の全特典
  • 優秀賞5名(組)の中からグランプリ1名(組)が選ばれます。
優秀賞 5名(組)
  • 奨励金 各20万円
  • 今年度受賞作品展「写真新世紀 東京展2014」への出展
  • グランプリ選出公開審査会への参加
  • 「写真新世紀誌」次号での紹介
  • 「写真新世紀」ホームページでの紹介
  • 5名の審査員がそれぞれ1名(組)を選出するため、重複受賞で人数が減る場合があります。
佳 作 20名(組)
  • 奨励金 各3万円
  • 今年度受賞作品展「写真新世紀 東京展2014」への出展
  • 「写真新世紀誌」次号での紹介
  • 5名の審査員がそれぞれ4名(組)まで選出するため、重複受賞で人数が減る場合があります。

【審査員】 ※敬称略、五十音順

大森 克己(写真家)、佐内 正史(写真家)、椹木 野衣(美術批評家)、清水 穣(写真評論家)、ヒロミックス(写真家)、以上5名。

【審査方法】

6月に開催予定の「優秀賞選出審査会」において、全ての応募作品の中から各審査員が優秀賞を1名(組)ずつ計5名(組)、佳作を4名(組)ずつ計20名(組)選出します。グランプリは、9月に東京都写真美術館で開催予定の受賞作品展「写真新世紀 東京展2014」の期間中に行われる「グランプリ選出公開審査会」において、優秀賞受賞者5名(組)の中から1名(組)を選出します。

【発表】

優秀賞、佳作受賞者には6月末日までに事務局より直接連絡します。また、7月4日(金)までに「写真新世紀」ホームページ上でも発表予定です(審査結果に関するお問い合わせには応じられませんのでご了承ください)。

【審査員プロフィール】 ※敬称略、五十音順

大森 克己
(おおもり かつみ)
写真家。1994年度(第9回公募)写真新世紀優秀賞(ロバート・フランク、飯沢耕太郎選)。2013年「日本の新進作家vol.12 路上から世界を変えていく」展(東京都写真美術館)に出展。2014年には、個展“sounds and things”(MEM)を開催。主な写真集に『サルサ・ガムテープ』(1998年 リトルモア)、『encounter』(2005年 マッチアンドカンパニー)、『サナヨラ』(2006年 愛育社)、『Bonjour! 』(2010年 マッチアンドカンパニー)、『すべては初めて起こる』(2011年 マッチアンドカンパニー)など。
佐内 正史
(さない まさふみ)
写真家。1995年度(第12回公募)写真新世紀優秀賞受賞。常に写真の時代をリードし続け、出版した写真集は多数。2002年に写真集『MAP』で「第28回 木村伊兵衛写真賞」受賞。2008年には写真集レーベル“対照”を立ち上げ、2012年7月にその第13弾『度九層』(どくそう)を発売するなど精力的に活動中。
椹木 野衣
(さわらぎ のい)
美術批評家。最初の評論集『シミュレーショニズム』(1991年 筑摩書房)が、90年代の文化動向を導くものとして広く論議を呼ぶ。また主著『日本・現代・美術』(1998年 新潮社)では日本の戦後を「悪い場所」と呼び、わが国の美術史・美術批評を根本から問い直してみせた。他に大阪万博の批評的再発掘を手がけた『戦争と万博』(2005年 美術出版社)など著書多数。近年は岡本太郎の再評価や戦争記録画の再考にも力を注いでいる。現在、多摩美術大学美術学部教授、芸術人類学研究所所員。
清水 穣
(しみず みのる)
写真評論家。1995年頃より現代美術・写真、現代音楽を中心に批評活動を展開している。1995年『不可視性としての写真:ジェイムズ・ウェリング』(1995年 Wako Works of Art)で第1回重森弘淹写真評論賞受賞。主な著書に『写真と日々』(2006年 現代思潮新社)、『日々是写真』(2009年 現代思潮新社)『プルラモン』(2011年 現代思潮新社)などがある。現在、同志社大学グローバル地域文化学部教授。
ヒロミックス 写真家。高校卒業後に応募した『SEVENTEEN GIRL DAYS』で写真新世紀1995年度(第12回公募)年間グランプリを受賞。写真集『HIROMIX girls blue』(1996年 ロッキングオン)はガーリーフォトブームの先駆けとなり、写真表現の在り方に大きな影響を及ぼす。2001年、写真集『HIROMIX WORKS』(2000年 ロッキングオン)で「第26回木村伊兵衛写真賞」受賞。2009年には、個展『初春、心の輝き』、ショートフィルム『なんて素晴らしい君/HOW SPRENDID YOU ARE』ほか、多数の作品を発表。

ご参考:2013年度(第36回公募)グランプリ受賞作品 ※敬称略

2013年度(第36回公募)<br/>グランプリ受賞 鈴木 育郎

2013年度(第36回公募)
グランプリ受賞 鈴木 育郎

2013年度(第36回公募)<br />グランプリ受賞作品<br />「鳶・CONSTREQUIEM」

2013年度(第36回公募)
グランプリ受賞作品
「鳶・CONSTREQUIEM」

ご参考:2013年度(第36回公募)優秀賞受賞作品 ※敬称略、五十音順

安藤 すみれ<br />「ESCAPE」<br />(椹木 野衣:選)

安藤 すみれ
「ESCAPE」
(椹木 野衣:選)

海老原 祥子<br />「記念写真」<br />(清水 穣:選)

海老原 祥子
「記念写真」
(清水 穣:選)

水野 真<br />「よそからきた」<br />(佐内 正史:選)

水野 真
「よそからきた」
(佐内 正史:選)

藪口 雄也<br />「コンテナの中の瞳」<br />(ヒロミックス:選)

藪口 雄也
「コンテナの中の瞳」
(ヒロミックス:選)