ニュースリリース

2015年10月1日
キヤノン株式会社

「写真新世紀 東京展 2015」を開催
期間中にグランプリ選出公開審査会や創設25周年記念イベントを実施

キヤノンは、新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした文化支援プロジェクト「写真新世紀」の2015年度(第38回公募)の受賞作品展「写真新世紀 東京展 2015」を、12月3日(木)から12月25日(金)まで、ヒルサイドフォーラム(東京都渋谷区)にて開催します。

優秀賞選出審査会の様子

優秀賞選出審査会の様子

昨年度のグランプリ選出公開審査会の様子

昨年度のグランプリ選出公開審査会の様子

本年度受賞作品の展示や昨年度グランプリ受賞者の新作個展を同時開催

2015年度の「写真新世紀」は、創設25周年を機に、新たにオンラインによるデジタル作品(静止画・動画)の受付を開始し、昨年度を大幅に上回る1,511名の応募がありました。その中から選出された優秀賞受賞者6名と佳作受賞者18名の受賞作品を、12月3日(木)から12月25日(金)まで、ヒルサイドフォーラムで開催する「写真新世紀 東京展2015」で展示します。また、昨年度のグランプリ受賞者である須藤 絢乃氏の新作個展『面影(Autoscopy)』も同時開催します。

受賞者によるトークショーやグランプリ選出公開審査会※1を開催

12月5日(土)に、受賞者が自分の作品紹介や制作意図を語るトークショーを開催します。第一部では2015年度の佳作受賞者18名が、第二部では2015年度の優秀賞受賞者6名(新垣 隆太氏、岸 啓介氏、迫 鉄平氏、HALKA氏、松本 卓也氏、三田 健志氏)と昨年度のグランプリ受賞者(須藤 絢乃氏)が登場する予定です。また、12月12日(土)に2015年度のグランプリを選出する公開審査会を開催します。審査会では、グランプリ候補の優秀賞6名による作品のプレゼンテーションと審査員との質疑応答が行われ、その後審査員の審議により、グランプリが選出されます。

  • ※1 「グランプリ選出公開審査会」の観覧は事前予約が必要です。

創設25周年記念イベント「写真の未来は僕らがつくる!」を開催

「写真新世紀」創設25周年記念イベント「写真の未来は僕らがつくる!」を、写真展の開催期間中、ヒルサイドフォーラムを中心にして開催します。審査員や歴代受賞者に加え、美術評論家や学芸員などのゲストを招き、来場者が持参した写真を対面で見てもらえるポートフォリオレビューをはじめ、トークショーや写真レクチャーなどのイベントを実施します※2

  • ※2詳しくは、キヤノンの写真新世紀ホームページをご確認ください。

【「写真新世紀 東京展 2015」実施概要】

1. 本年度受賞作品の展示や昨年度グランプリ受賞者の新作個展
日 時 12月3日(木)~12月25日(金) 11:00~19:00
 ※金・土曜日は11:00~21:00。毎週月曜日は休館日。
会 場 ヒルサイドフォーラム
東京都渋谷区猿楽町 18-8 ヒルサイドテラス内
東急東横線「代官山駅」より徒歩約3分
入場料 無料
出展者 2015年度 優秀賞受賞者6名
 ※新垣 隆太氏、岸 啓介氏、迫 鉄平氏、HALKA氏、松本 卓也氏、三田 健志氏(五十音順)
2015年度 佳作受賞者18名
2014年度 グランプリ受賞者 須藤 絢乃氏 新作個展『面影(Autoscopy)』
主 催 キヤノン株式会社
協 力 ヒルサイドテラス、代官山 蔦屋書店、代官山 北村写真機店
後 援 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
2. 受賞者によるトークショー
日 時 2015年12月5日(土) 第一部 14:00~15:30/第二部 16:00~17:45
会 場 ヒルサイドフォーラム
内 容 第一部 2015年度佳作受賞者18名による作品紹介と制作意図の説明
第二部 2015年度優秀賞受賞者6名と2014年度グランプリ受賞者による作品紹介、制作意図に関するプレゼンテーション、作品のスライドショーの上映
3. グランプリ選出公開審査会、表彰式
日 時 2015年12月12日(土)
15:30~17:15 審査会
17:20~18:00 審査員審議
18:10~18:30 表彰式
18:30~19:30 受賞祝賀会
会 場 ヒルサイドプラザ
東京都渋谷区猿楽町 18-8 ヒルサイドテラス内
定 員 先着50名
観覧方法 要事前予約。申込方法は10月22日(木)に写真新世紀ホームページに掲載。
審査員 荒木 夏実氏(森美術館キュレーター)、さわ ひらき氏(美術家)、澤田 知子氏(アーティスト)、清水 穣(みのる)氏(写真評論家)、野口 里佳氏(写真家)、フリッツ・ヒールスベルフ氏(オランダ写真美術館キュレーター)(五十音順)
 ※グランプリ受賞者には、奨励金として100万円、副賞のデジタル一眼レフカメラのほか、特典として次年度の受賞作品展における個展開催の権利などが授与されます。

4. 創設25周年記念イベント「写真の未来は僕らがつくる!」
「写真新世紀 東京展 2015」の開催期間中に、ヒルサイドテラス、代官山 蔦屋書店、代官山 北村写真機店の協力を得て「写真の未来は僕らがつくる!」と題し、審査員や歴代受賞者、プロフォトグラファーなどのゲストを招き、来場者が持参した写真を対面で見てもらえるポートフォリオレビューをはじめ、トークショーや写真レクチャーなどのイベントを実施します。参加者のご意見も伺いながら、写真の未来について考察します。

【2015年度 (第38回公募) 優秀賞受賞者氏名・受賞作品】 ※五十音順・敬称略

新垣 隆太<br>『sweep』<br>(澤田 知子 選)

新垣 隆太
『sweep』
(澤田 知子 選)

岸 啓介<br>『HAKKO×Rebirth』<br>(野口 里佳 選)

岸 啓介
『HAKKO×Rebirth』
(野口 里佳 選)

迫 鉄平<br>『Made of Stone』 *動画作品<br>(さわ ひらき 選)

迫 鉄平
『Made of Stone』 *動画作品
(さわ ひらき 選)

HALKA<br>『レッツゴー二匹』<br>(荒木 夏実 選)

HALKA
『レッツゴー二匹』
(荒木 夏実 選)

松本 卓也<br>『Tangent Point』<br>(フリッツ・ヒールスベルフ 選)

松本 卓也
『Tangent Point』
(フリッツ・ヒールスベルフ 選)

三田 健志<br>『等高線を登る』※3<br>(清水 穣 選)

三田 健志
『等高線を登る』※3
(清水 穣 選)

  • ※3この作品は、クリエイティブ・コモンズライセンスの下、幾つかのマテリアルから派生した作品です。クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0国際ライセンスの下に提供されています。こちらで使用している写真「On the contour line」については下記の作品から派生しています。/派生元 : "Andrew on Solid Gold p1" (used under CC BY-SA) by Laurel Fan, "Sunset" (used under CC BY) by khawkins04 , "Ocean lightning" (used under CC BY) by andrewmalone.

【2014年度 (第37回公募) グランプリ受賞者 新作個展】 ※敬称略

作 者 須藤 絢乃
タイトル 『面影(Autoscopy)』
制作意図 赤の他人でさえも自分のように思えてきてしまう現象はAutoscopyと呼ばれる。日々ポートレートを制作する中、モニター上の被写体達を見つめながら作業をしていると彼らがだんだんと自分のように、または兄弟か肉親のように思えてくる。そこに私自身は居なくても鑑賞者は私の面影に触れる事ができる。それらもまたセルフポートレートと呼べるのではないか。

【2015年度(第38回公募)優秀賞/佳作受賞者一覧】 ※選出審査員五十音順・敬称略

優秀賞受賞者 6名
選出審査員 氏名 受賞作品タイトル
荒木 夏実 HALKA レッツゴー二匹!
さわ ひらき 迫 鉄平 Made of Stone*
澤田 知子 新垣 隆太 sweep
清水 穣 三田 健志 等高線を登る
野口 里佳 岸 啓介 HAKKO×Rebirth
フリッツ・ヒールスベルフ 松本 卓也 Tangent Point
佳作受賞者 18名
選出審査員 氏名 受賞作品タイトル
荒木 夏実 紅 たえこ 好奇心という一瞬の関係性
山内 浩 彼の労働の果実、或いはその欠如
山本 剛士 まるち人間(石田泰正)
さわ ひらき いぬ 猫パンチ
鷺山 啓輔 白い紙船2014*
優子 ちょっと宇宙(そこ)まで
澤田 知子 浅井 孝秋 Industrial human design
上田 良 浮遊するオブジェの写真
数井 佐弥子 月へ流れる
清水 穣 白浜 哲 Reprise
Natalia Behaine Jose*
西村 尚己 passion
野口 里佳 岡田 泰裕 Fafrotskies
川口 典峰 じかん と くうかん*
島津 啓 縦帳
フリッツ・ヒールスベルフ 石野 郁和 glue
駒瀬 由宗 car
津田 隆志 あたらしい山
  • *が付いた作品は、動画作品です。

【「写真新世紀」とは】

「写真新世紀」は、写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的としたキヤノンが主催する文化支援プロジェクトで、1991年にスタートし今年で25周年を迎えます。キヤノンでは受賞作品展の開催や受賞作品集の制作、ホームページでの情報発信など、受賞者の育成・支援活動を総合的に行うことで、次世代の写真表現を切り開く新しい才能を発掘し、写真界に新風を吹き込む活動を展開しています。これまでの応募者総数は23,978名(組)に上り、国内外で活躍する優秀な写真家を多数輩出するなど、新人写真家の登竜門として認知されています。