ニュースリリース

2016年9月14日
キヤノン株式会社

「写真新世紀 東京展2016」を開催
期間中にグランプリ選出公開審査会やスペシャルイベントを実施

キヤノンは、新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした文化支援プロジェクト「写真新世紀」の2016年度(第39回公募)の受賞作品展「写真新世紀 東京展2016」を、10月29日(土)から11月20日(日)まで、東京都写真美術館(通称:TOPMUSEUM/東京・恵比寿)にて開催します。

優秀賞選出審査会の様子

昨年度のグランプリ選出公開審査会の様子

本年度受賞作品の展示や昨年度グランプリ受賞者の新作個展を同時開催

「写真新世紀」は、創設25周年を迎えた昨年、公募の範囲を動画にまで拡大し、オンラインでのデジタル作品(静止画・動画)の募集を開始したことから、今年度はこれまでで最多の1,723名(組)の応募がありました。その中から選出された優秀賞受賞者7名と佳作受賞者14名の受賞作品を、10月29日(土)から11月20日(日)まで、東京都写真美術館で開催する「写真新世紀 東京展2016」で展示します。また、昨年度のグランプリ受賞者である迫(さこ) 鉄平(てっぺい)氏の新作個展『剣とサンダル』も同時開催します。

グランプリ選出公開審査会※1や受賞者によるトークショーを開催

11月11日(金)に2016年度のグランプリを選出する公開審査会を開催します。審査会では、グランプリ候補の優秀賞7名による作品のプレゼンテーションと審査員との質疑応答が行われ、その後審査員の審議により、グランプリが選出されます。
これに先立ち、10月29日(土)に、受賞者が自分の作品紹介や制作意図を語るトークショーを開催します。第一部では2016年度の佳作受賞者14名が、第二部では2016年度の優秀賞受賞者7名(河井(かわい) 菜摘(なつみ)氏、金(きむ) サジ氏、金(きむ) 玄錫(ひょんそく)氏、櫻胃(さくらい) 園子(そのこ)氏、高島(たかしま) 空太(くうた)氏、松井(まつい) 祐生(ゆう)氏、松浦(まつうら) 拓也(たくや)氏)と昨年度のグランプリ受賞者(迫 鉄平氏)が登場する予定です。

  • ※1「グランプリ選出公開審査会」の観覧は事前予約が必要です。

スペシャルイベントを実施

開催期間中、参加者が持参した写真を今年度の審査員や学芸員に、対面で見てもらえるポートフォリオレビューを開催するほか、写真と映像の両面を切り口に、表現世界の新たな可能性を考察する写真・映像レクチャーを開催します※2

  • ※2詳しくは、キヤノンの写真新世紀ホームページ(global.canon/ja/newcosmos)を10月3日以降、ご確認ください。

「写真新世紀 東京展2016」実施概要

1. 本年度受賞作品の展示や昨年度グランプリ受賞者の新作個展

日時
10月29日(土)~11月20日(日)10:00~18:00
* 木・金曜日は20:00まで。毎週月曜日は休館日。
会場
東京都写真美術館 地下1階展示室
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 TEL 03-3280-0099
JR山手線「恵比寿駅」より徒歩約7分
東京メトロ日比谷線「恵比寿駅」より徒歩約10分
出展者
2016年度 優秀賞受賞者7名
* 河井 菜摘氏、金 サジ氏、金 玄錫氏、櫻胃 園子氏、高島 空太氏、松井 祐生氏、松浦 拓也氏(五十音順)
2016年度 佳作受賞者14名
2015年度 グランプリ受賞者 迫 鉄平氏 新作個展『剣とサンダル』
主催
キヤノン株式会社
共催
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
入場料
無料


2. 受賞者によるトークショー(アーティスト・トーク)

日時
2016年10月29日(土) 第一部 14:00~15:00/第二部 15:30~17:30
会場
東京都写真美術館 地下1階展示室
内容
第一部 2016年度佳作受賞者14名による作品紹介と制作意図の説明
第二部 2016年度優秀賞受賞者7名と2015年度グランプリ受賞者による作品紹介、制作意図に関するプレゼンテーション
参加方法
事前予約不要。ご自由にご参加ください。
入場料
無料


3. グランプリ選出公開審査会、表彰式

日時
2016年11月11日(金)
15:00~17:00 審査会
17:40~18:00 表彰式
18:00~19:00 受賞祝賀会
会場
東京都写真美術館 1階ホールほか
定員
先着150名
審査員
アンナ・ダネマン氏(英フォトグラファーズギャラリーキュレーター)、エリン・オトゥール氏(サンフランシスコMoMAキュレーター)、オサム・ジェームス・中川氏(写真家)、さわ ひらき氏(美術家)、澤田 知子氏(アーティスト)、柴田 敏雄氏(写真家)、清水 穣(みのる)氏(写真評論家)(五十音順・敬称略)
観覧方法
要事前予約。申込方法は9月14日(水)、写真新世紀ホームページに掲載予定。
入場料
無料
  • *グランプリ受賞者には、奨励金として100万円、副賞のデジタル一眼レフカメラのほか、特典として次年度受賞作品展における個展開催の権利などが授与されます。

4. スペシャルイベント

ポートフォリオレビュー

日時
2016年11月12日(土)14:00~17:00
会場
東京都写真美術館 アトリエ
レビュアー
アンナ・ダネマン氏、オサム・ジェームス・中川氏、澤田 知子氏、清水 穣氏、東京都写真美術館学芸員2名
定員
36名を予定(予約制、先着順)
参加方法
要事前予約。申込方法は10月3日(月)、写真新世紀ホームページに掲載。
参加費
無料


写真レクチャー

「ヨーロッパ写真の現在、フォトグラファーズギャラリーのビジョン」(仮)

日時
2016年11月13日(日)13:30~15:00
会場
東京都写真美術館 アトリエ
講師
アンナ・ダネマン氏
定員
50名
参加方法
事前予約不要。ご自由にご参加ください。
参加費
無料


映像レクチャー

「映像表現の可能性、さわ ひらきの仕事」(仮)

日時
2016年11月13日(日)15:30~17:00
会場
東京都写真美術館 アトリエ
講師
さわ ひらき氏
定員
50名
参加方法
事前予約不要。ご自由にご参加ください。
参加費
無料


2016年度 (第39回公募) 優秀賞受賞者氏名・受賞作品

※五十音順・敬称略

河井 菜摘
『Sampling time』
(柴田 敏雄 選)

金 サジ
『物語』
(オサム・ジェームス・中川 選)

金 玄錫
『私は毎日、顔を洗っています』
(清水 穣 選)

櫻胃 園子
『フィフティーン ミニッツ オブ フェイム』
(アンナ・ダネマン 選)

高島 空太
『2016』
(さわ ひらき 選)

松井 祐生
『hidden space, just like』
(エリン・オトゥール 選)

松浦 拓也
『音響写真』
(澤田 知子 選)

2015年度 (第38回公募) グランプリ受賞者 新作個展

※敬称略

作 者 迫 鉄平
タイトル 『剣とサンダル』
制作意図

スナップショットとは、「あっ」とふいに出会った決定瞬間に向けてシャッターを切ることである。
私は映像を用いて「あっ」を「あーーー」と引き伸ばすことで、“被写体の自然さがより引き出された決定的瞬間”を正確に捉えようと試みている。個展『剣とサンダル』では、7月にベネチアで撮影した素材をもとに映像作品と、決定的瞬間からは程遠い細切れの「あっ」を「あ、あ、あ、あ」と一つの画面へと挿入する写真作品とを発表する。



2016年度(第39回公募)優秀賞/佳作受賞者一覧

※選出審査員五十音順・敬称略

優秀賞受賞者 7名

選出審査員 氏名 受賞作品タイトル
アンナ・ダネマン 櫻胃 園子 フィフティーン ミニッツ オブ フェイム
エリン・オトゥール 松井 祐生 hidden space, just like
オサム・ジェームス・中川 金 サジ 物語
さわ ひらき 高島 空太 2016
澤田 知子 松浦 拓也 音響写真
柴田 敏雄 河井 菜摘 Sampling time
清水 穣 金 玄錫 私は毎日、顔を洗っています


佳作受賞者 14名

選出審査員 氏名 受賞作品タイトル
アンナ・ダネマン Benjamin Breitkopf Once you have no horse, then you do not know the way※1
数井 佐弥子 惑星のはなし
エリン・オトゥール 小林 萌寧 HIKARE TOKYO
成田 貴亨 ROSE GARDEN
オサム・ジェームス・中川 牧 ヒデアキ スケールと幻想※2
宮本 博史 self community 家族について (box archive)
さわ ひらき スナックその S++ 3344※1
藤澤 洸平 Simple task
澤田 知子 安斎 利洋 Monet's Mappings #004※1
野崎 悠 命のポートレート
柴田 敏雄 岡本 健太 URBAN DREAM※2
菅野 咲子 sns download.
清水 穣 伊藤 和臣 Intern
大塚 広幸 Picture
  • ※1動画作品。「写真新世紀 東京展2016」では、ディスプレイを用いて作品を展示します。
  • ※2デジタルデータの静止画作品。「写真新世紀 東京展2016」では、ディスプレイを用いて作品を展示します。

「写真新世紀」とは

「写真新世紀」は、写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的としたキヤノンが主催する文化支援プロジェクトで、1991年にスタートし今年で26年目を迎えます。キヤノンでは受賞作品展の開催や受賞作品集の制作、ホームページでの情報発信など、受賞者の育成・支援活動を総合的に行うことで、次世代の写真表現を切り開く新しい才能を発掘し、写真界に新風を吹き込む活動を展開しています。これまでの応募者総数は25,701名(組)に上り、国内外で活躍する優秀な写真家を多数輩出するなど、新人写真家の登竜門として認知されています。