ニュースリリース

2018年7月9日
キヤノン株式会社

イメージング技術によりスマート工場の実現を促進
アヴィバ社と協業を開始

キヤノン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役会長 CEO:御手洗 冨士夫、以下「キヤノン」)は、工場における生産現場の自動化(Factory Automation、以下「FA」)分野において、アヴィバ社(AVEVA Group plc 本社:イギリス ケンブリッジ、CEO:Craig Hayman 以下「アヴィバ社」)と協業を開始し、キヤノンのイメージング技術により、スマート工場の実現を推進します。

工場内のさまざまな装置をネットワークに接続し、生産革新を行うスマート工場の実現に向けて、キヤノンは、ネットワークカメラや産業用カメラなどのイメージング製品や、画像処理技術などを結集し、生産現場の「見える化」を可能にする「Canon Industrial Imaging Platform」として、生産現場の自動化と生産性向上を促進するための幅広いシステムソリューションの開発を推進しています。

今回、産業用オートメーションや情報ソフトウエアに強みを持つアヴィバ社の製品群と、キヤノンが長年培ってきたイメージング技術を連携させ、スマート工場の実現に向けたシステムソリューションを提供するため、アヴィバ社との協業を開始します。

アヴィバ社のSCADA※1システム「Wonderware InTouch(ワンダーウェア・インタッチ)」と、キヤノンのネットワークカメラや産業用カメラ、製造現場向けのソフトウエアなどを連携させることで、生産現場に映像と画像処理を活用した新たな価値を提供します。

  • ※1Supervisory Control and Data Acquisitionの略。PCの画面上に再現したグラフィカルなアニメーションで、製造設備や生産ラインなどの現場の監視制御や、実績データの管理・分析機能などを提供するシステム。

2018年9月上旬より、アヴィバ社のSCADAとキヤノンのネットワークカメラなどとの連携を通じた、生産管理部門や中央監視室など遠隔からの生産現場の監視が可能となり、その後順次、キヤノンの異常監視・録画ソフトウエア「Monitoring Edition」※2や、画像処理ソフトウエア「Vision Edition」※3などのソフトウエアをアヴィバ社のSCADAと連携させることが可能となります。これにより、生産現場の録画映像や、画像処理を通じて判断した生産ラインの稼働状況を、アヴィバ社のSCADAを通じて効率的に確認することができ、トラブルの未然防止や早期復旧、これまで人が行っていた作業の自動化を実現します。

  • ※2異常事態の予兆監視や早期復旧を支援する録画ソフトウエア。2018年6月発売。
  • ※3画像処理技術で製造現場の作業効率化を支援する画像処理ソフトウエア。2018年4月発売。

将来的には、キヤノンのネットワークカメラの侵入検知や置き去り検知などといったインテリジェント機能を拡張し、カメラでしか検知できない情報を「Canon Industrial Imaging Platform」の製品群を経由してSCADAに認識させることで、生産効率の更なる向上を目指します。

キヤノンは今後もアヴィバ社との協業を通じて、イメージングによるスマート工場の実現に向けて取り組んでいきます。