キヤノン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役会長 CEO:御手洗 冨士夫、以下「キヤノン」)は、日本システムウエア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役執行役員社長:多田 尚二、以下「NSW」)並びに日本ヒューレット・パッカード株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長執行役員:吉田 仁志、以下「日本ヒューレット・パッカード」)とスマート工場の分野で協業を2019年1月16日より開始します。
生産革新を行うスマート工場の実現に向けて、キヤノンはネットワークカメラや産業用カメラなどのイメージング製品、画像処理技術などを結集し、「CANON INDUSTRIAL IMAGING PLATFORM」として幅広いシステムソリューションの開発を推進しています。これにより、生産現場を「見える化」し、生産の自動化と生産性向上の支援を目指します。具体的には、さまざまなイメージング製品に加え、画像処理ソフトウエア「Vision Edition」や異常監視・録画ソフトウエア「Monitoring Edition」などを提供することで、その実現を加速させます。
今回の3社での協業開始に伴い、IoTトータルソリューションプロバイダーとして国内で豊富な実績があるNSWのIoTプラットフォーム、ならびに日本ヒューレット・パッカードが提供する堅牢性・安全性に優れたファクトリーIoT用ハードウエアとして最適化された製品群を、キヤノンが長年培ってきたイメージング技術を用いた製品と連携させます。これにより、効率的かつ安定的な製造データの収集・蓄積に加え、画像を用いた目視確認作業の代替促進や問題発生時の原因究明などが可能となり、生産現場の生産性向上を支援するソリューションの提供が実現します。
具体的には、日本ヒューレット・パッカード製のエッジコンピューティング向けサーバー「HPE Edgeline」に、「CANON INDUSTRIAL IMAGING PLATFORM」製品である画像処理ソフトウエア「Vision Edition」やマイルストーンシステムズ社※のビデオ管理ソフトウエア「XProtect®」をあらかじめインストールした上で、NSWのIoTプラットフォーム「Toami」と連携させ、画像処理による目視作業の自動化や、リアルタイムでの稼働状況の監視を支援するソリューションの販売を2019年4月より国内で開始します。これにより、「Toami」で得たセンサー情報やログデータに、「Vision Edition」で得られる画像処理結果や「XProtect®」に蓄積された録画映像を組み合わせることが可能になります。生産現場の稼働状況の精緻かつ効率的な把握や画像による高度な分析を可能にし、生産現場における作業の自動化や生産性向上の支援を実現します。
キヤノンは今後も、NSWと日本ヒューレット・パッカードとの協業を通じて、スマート工場の実現に向けて取り組み、生産現場への新たな価値を提案していきます。
「CANON INDUSTRIAL IMAGING PLATFORM」は、キヤノンが提供する、生産現場向けイメージ一括管理システムです。キヤノンが持つ幅広いイメージング製品群、画像処理技術を活用し、生産現場の「見える化」を実現します。
*CANON INDUSTRIAL IMAGING PLATFORM
https://global.canon/ja/product/indtech/fa/
「Toami」は、IoTサービスを開発・構築するための専用プラットフォームです。収集したデータの見える化や機器制御をはじめ、データ分析などが行えます。デバイス管理やデータ管理、外部連携機能などを網羅したノンプログラミング開発基盤により、開発効率の大幅な向上とコスト削減を実現しています。
*IoTプラットフォーム「Toami(トアミ)」
https://www.m2m-cloud.jp/
HPEインテリジェントゲートウェイシステムおよびHPEコンバージドエッジシステムは、衝撃、振動、極端な温度にも対応できるよう開発されており、エッジにおける迅速で正確な判断を活かしたイノベーションの推進と、ハイブリッドIT環境のシンプル化によるコントロール性の向上と管理コストの削減を実現し、企業におけるデジタルトランスフォーメーションの推進を強力に支援することが可能な製品です。
2019年1月16日(水)~18日(金)に、東京ビッグサイトで開催される「スマート工場EXPO」のNSWブースにて、本協業の取り組み内容を展示します。