キヤノンは、環境保全に関する技術交流の国際的枠組みとして世界知的所有権機関(WIPO)が運営する「WIPO GREEN」にパートナーとして参画しました。
このたびのパートナーとしての参画に伴い、植物由来の原料から耐衝撃性に優れたプラスチックを作り出す技術や、プラスチックのリサイクル時に強度や難燃性を保つ技術など、これまでキヤノンが開発したバイオプラスチックに関する技術を「WIPO GREEN」のデータベースに登録しました。これにより、環境保全関連技術を必要とする企業や個人が、キヤノンの技術を活用することが可能となります。
キヤノンは、豊かな生活と地球環境が両立する社会の実現を目指し、資源消費の抑制や限りある資源を繰り返し使い続けることができる資源循環を追求しています。「WIPO GREEN」を通じて、環境課題の解決に貢献できる技術を社会に開示し提供することで、環境負荷の削減や環境技術の普及、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献していきます。
世界知的所有権機関(WIPO)は、国際的な知的財産権(IP)制度の発展を担当する国連の専門機関です。
「WIPO GREEN」は、同機関によって設立された、環境関連技術におけるイノベーションとその普及を促進するための国際的なオンラインプラットフォームです。パートナーとして環境関連技術を提供する企業や組織と、解決策を求める企業や個人を結び付けることで、環境関連技術の普及と環境課題に対する世界的な取り組みを促進しています。他にも、世界各国・地域の政府機関を通じたマッチングイベントの開催や、環境保全技術と知的財産権関連の展示会、ワークショップ開催などの取り組みも行っています。2013年の設立以降、100を超える企業や組織がパートナーとして参画しており、データベースには3,000件以上の環境技術とニーズが登録されています。