栃木県(知事 福田 富一)、カルビー株式会社(代表取締役社長 兼 CEO 伊藤 秀二、以下「カルビー」)、キヤノン株式会社(代表取締役会長兼社長 CEO 御手洗 冨士夫、以下「キヤノン」)、久光製薬株式会社(代表取締役社長 中冨 一榮、以下「久光製薬」)、東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(代表取締役社長 小西 康弘、以下「TGES」)が栃木県宇都宮市で取組んでいる清原工業団地スマエネ事業(以下、「本事業」)が、「2021年度 省エネ大賞」の省エネ事例部門において「経済産業大臣賞(共同実施分野)」※1を受賞し、本日表彰を受けました。
2021年度 省エネ大賞 経済産業大臣賞(省エネ事例部門 共同実施分野)
受賞記念トロフィー
本事業は、栃木県が東日本大震災を契機に策定した「とちぎエネルギー戦略(2014年3月)」に基づき、カルビー・キヤノン・久光製薬の3社7事業所※2が、エネマネ事業者※3であるTGESと連携することで実現しました。TGESが新設した清原スマートエネルギーセンターの高効率大型ガスコージェネレーションシステム・太陽光発電・ボイラによって効率的に作られた電力と熱(蒸気・温水)を、ネットワーク化された電力自営線と熱導管を通じて利用することで、事業所単独では難しい大幅な省エネ(約20%・約11,500kL/年)・省CO2(約20%・約23,000t/年)※4を実現した事例です。なお、連携によって得られた省エネ量は「連携省エネルギー計画の認定制度」の適用で、各事業所の取組みとして省エネ法に基づく定期報告を行っております。既存の工業団地における面的なエネルギー利用による高効率化モデルとして、全国への普及拡大が期待されます。
今回の受賞は、業種の異なる複数事業者が連携して地域全体での最適化を追求し、省エネ・省CO2を達成したことに加え、エネルギー安定供給によるレジリエンスの向上※5、地産地消型エネルギーインフラの構築に伴う地方創生にも貢献する事例として、高く評価を受けたものです。
栃木県、カルビー、キヤノン、久光製薬、TGESは相互に協力し、事業者間の連携によるエネルギーの高度利用により、省エネ、省CO2に向けた取組みを推進し、政府が掲げる2050年の脱炭素社会の実現に貢献していきます。
清原工業団地スマエネ事業 電力と熱(蒸気・温水)の供給概要図
項目 | 内容 |
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敷地面積 | 約20,000m2 |
需要家敷地面積合計 | 約608,000m2 |
エネルギー供給設備 |
ガスコージェネレーションシステム : 5,770kW×6基 蒸気ボイラ : 7t/h×7基 太陽光発電システム(太陽光パネル出力合計) : 70kW |