ニュースリリース
環境省の「自然共生サイト」認定事業において
キヤノン本社の緑地帯が生物多様性保全区域に認定
キヤノン株式会社本社(東京都大田区下丸子)敷地内の緑地帯「下丸子の森」が、環境省が実施する「自然共生サイト」認定事業において、生物多様性保全区域に認定されました。本事業は、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする世界目標(30by30)の達成に向けて、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を国が認定するものです。
キヤノンは、生物多様性が持続可能な社会にとって重要な基盤であることを認識し、事業活動を進めるなかで生物多様性保全の活動に取り組んできました。今回認定を受けた「下丸子の森」は、約80種類1,000本近い木々が植えられた、本社敷地内の緑地帯(緑地面積 約3万m2)です。地域の生物多様性保全に貢献していることに加え、鳥をテーマとした生物多様性保全活動「キヤノンバードブランチプロジェクト」の取り組みも評価されました。
「キヤノンバードブランチプロジェクト」では、敷地内に飛来する野鳥を定期的に調査するほか、巣箱やバードバスの整備、鳥が好む赤い実のなる木を育てるなど、野鳥の生息環境を整えています。これまでに確認した野鳥は、2014年の23種から2023年には40種※1に増え、生息種の多様化を確認しています。この中には、東京都で絶滅のおそれがあるとされている※2、ハヤブサ、モズ、オナガ、チョウゲンボウ、セグロセキレイ、イソヒヨドリなども含まれています。
また、国立環境研究所が気象庁および環境省と連携して実施する「生物季節モニタリング※3」にも参加し、キヤノングループの敷地内で観測できる、野鳥・昆虫・植物などの「初鳴き日」「開花日」といった生物季節現象を報告しています。これらの記録は、自然環境の正確な把握や気候変動の影響を予測するためのデータとして蓄積されています。
今後、本社以外の拠点でも「自然共生サイト」認定を目指すとともに、生物多様性の保全に向けた活動をキヤノングループ全体で推進していきます。
「キヤノンバードブランチプロジェクト」について
日本野鳥の会の監修のもと、2014年より本社敷地内に飛来する野鳥の調査を開始、2015年にプロジェクトとして発足しました。本社を含む国内外のキヤノングループ58拠点※1がプロジェクトに参加し、各拠点に根ざした生物多様性保全活動を展開しています。公式ホームページやX(旧Twitter)、YouTubeでは、各拠点の取り組みや確認した野鳥の紹介に加え、野鳥写真図鑑や野鳥の撮りかた講座、野鳥にまつわるコラムなどを発信しています。
- ※1
2023年9月29日現在。
- ※2
「東京都レッドデータブック(本土部)2023」(東京都環境局発行)を参照。
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/index.html - ※3
詳細は、国立研究開発法人国立環境研究所のホームページをご参照ください。
https://adaptation-platform.nies.go.jp/ccca/monitoring/phenology/index.html
ご参考
「自然共生サイト」に認定された、本社敷地内の緑地帯「下丸子の森」
本社敷地内で確認されている野鳥の一例
キヤノンの公式YouTubeチャンネルにて、「キヤノンバードブランチプロジェクト」のコンセプトムービーを公開中です。
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