ニュースリリース
半導体製造装置「FPA-1200NZ2C」「Adastra」が2024年度グッドデザイン金賞を受賞
ベスト100にミラーレスカメラ「EOS R5 Mark II」など5件が選出
キヤノングループの製品デザイン12件※1が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2024年度グッドデザイン賞」を受賞しました。このうち、特に高い評価を得た100件に贈られる「グッドデザイン・ベスト100」に、ミラーレスカメラ「EOS R5 Mark II」など計5製品が選出されました。さらに、ナノインプリント半導体製造装置「FPA-1200NZ2C」、半導体・電子部品製造装置シリーズ「Adastra」※2は、グッドデザイン・ベスト100の中から、特に優れたデザインとして認められる「グッドデザイン金賞」を受賞しました。今回の受賞を励みとして、今後も性能とデザインを高度に融合させた製品づくりを続けていきます。
「2024年度グッドデザイン金賞」受賞製品
「2024年度グッドデザイン金賞」受賞製品と審査委員評価コメント ※3
ナノインプリント半導体製造装置「FPA-1200NZ2C」
本製品は、ナノメートルオーダーの微細な回路パターンを刻み込んだマスクをウエハに押し付けて回路パターンを転写する、世界初のナノインプリントリソグラフィ方式の半導体製造装置である。従来の投影露光方式に比べ、3次元構造の低コストな一括成型、製造プロセスの消費電力約90%削減など、経済性とサステナビリティの両立を実現している。クリーンルームのイエローランプ下という特殊環境でも、白と濃いグレーの本体配色は印象が変わりにくく、高コントラストの操作パネルは視認性も高い。多岐にわたる技術課題に挑戦して達成した本製品のデザインは、非常に高く評価できるものである。
半導体・電子部品製造装置シリーズ「Adastra」
六角柱を基調としたモジュール構成が非常に魅力的だ。その外観は少量多品種への対応、省スペース、作業負荷軽減など、装置に求められる多様な課題を合理的に解決するものであり、まさに技術と芸術の融合が実現している。六角柱の造形を採用したことが成功の鍵といえるが、その可能性に着目した点、そしてこの複雑な構造を細部に至るまで高い精度で製造している点も高く評価された。
「2024年度グッドデザイン・ベスト100」受賞製品
(「2024年度グッドデザイン金賞」受賞製品2件は除く)
「2024年度グッドデザイン賞」受賞製品
グッドデザイン賞に関する詳細については、グッドデザイン賞公式サイトをご参照ください。
- ※1
キヤノン株式会社およびそのグループ会社が受賞した製品デザインの合計。
- ※2
キヤノンアネルバ株式会社の製品。
- ※3
出典:グッドデザイン賞 公式ウェブサイト
・ナノインプリント半導体製造装置「FPA-1200NZ2C」: https://www.g-mark.org/gallery/winners/27478
・半導体・電子部品製造装置シリーズ「Adastra」: https://www.g-mark.org/gallery/winners/20950 - ※4
キヤノンメディカルシステムズ株式会社の製品。
- ※5
キヤノン電子株式会社の製品。
ご参考:キヤノンのグッドデザイン賞受賞製品を紹介するオンラインセミナーの開催について
「2024年度グッドデザイン賞」受賞製品を中心とした、キヤノンの最新デザインについてご紹介するオンラインセミナー「Meet-up Canon Design 2024」を、2024年12月3日(火)に開催します。ユーザー視点から生まれたデザインの魅力や、デザインにまつわるストーリーを担当デザイナーと開発者が語ります。オンラインセミナーの詳細や申し込み方法については、10月中にお知らせする予定です。