気候変動の取り組み
再生可能エネルギーの活用
キヤノンは地域ごとの普及状況や各国の取り組みを考慮し、さまざまな方法で再生可能エネルギー活用を進めています。
キヤノンベトナムタンロン工場や、キヤノン中山ビジネスマシンズなどでは、敷地内に太陽光パネルを設置し、発電した再生可能エネルギーを活用して生産を行っています。
この取り組みに加え、再生可能エネルギーの環境価値を証書化した再エネ電力証書を取得することにより、オフィス複合機、家庭用インクジェットプリンター、大判インクジェットプリンターの生産拠点であるキヤノン蘇州、キヤノンベトナム(タンロン工場、ティエンソン工場)、キヤノンハイテクタイランドアユタヤ工場、キヤノンプラチンブリタイランドの4拠点5カ所における2023年の使用電力を、100%再生可能エネルギー由来にすることを実現しました。また、キヤノンドイツ、キヤノン中国などの販売会社においても再生可能エネルギーや証書を活用しオフィスでの使用電力を100%再生可能エネルギー由来としています。こうした再生可能エネルギーの活用によりキヤノンヨーロッパおよびキヤノンUKではBREEAM※のExcellent評価を取得しました。
これらの再生可能エネルギー活用の取り組みにより、2023年度の再生可能エネルギーの使用量は、全世界で25万6,439MWhとなり、2022年と比較し、2.6倍になりました。
再生可能エネルギーを活用する新社屋の建設
キヤノンプロダクションプリンティングの新本社棟
キヤノンプロダクションプリンティングの新本社棟(オランダ・フェンロ―)は、ヒートポンプ、効率的な温冷水貯蔵システムやLED照明により、建物のエネルギー消費量を抑えています。さらには、ソーラーパネルの導入、電気自動車用の充電設備などが整備され、環境に配慮したオフィスとなっています。
アクシスの新本社棟
グループ会社のアクシスの新本社棟(スウェーデン・ルンド)は、ソーラーパネルやLED照明の導入、自転車通勤者のための自転車置き場の整備などを推進し、英国の環境基準「BREEAM」※のスウェーデン版「BREEAM-SE」のExcellent評価(5段階評価のうち上から2番目)に適合したオフィスになっています。
- ※Building Research Establishment Environmental Assessment Methodの略。
英国建築研究所による環境性能評価手法で建築物を「健康と快適性」「エネルギー」「廃棄物」など9項目に沿って評価します