気候変動の取り組み
事業拠点におけるCO2削減
キヤノンは、自社の事業拠点が稼働することによって発生するCO2の削減にも徹底的に取り組んでいます。使用する電力のきめ細かい管理や省エネルギー診断などをグループ横断で行うことで、エネルギーをより効率良く使えるようにしています。
事業拠点における温室効果ガス排出量
エネルギーコスト削減WGや生産工程における徹底的な効率化などのエネルギー削減活動、再生可能エネルギーの活用により、事業拠点におけるGHG排出量は1,001千t-CO2eとなりました。2026年も事業拠点における省エネや再生可能エネルギーの活用など、CO2排出量削減に向けた取り組みを推進します。
拠点におけるエネルギー効率の改善
生産時のさらなる電力削減をめざす「生産グリーンコストマネジメント(GCM)」
CO2排出量削減とコスト低減を両立したマネジメントのしくみを構築するとともに、グリーン技術開発を通じて脱炭素化を図る活動を「グリーンコストマネジメント(GCM)」と呼んでいます。なかでも、生産時の電力削減をめざして取り組んでいるのが「生産GCM」です。生産 GCMでは、構築したシステムを通じて工場のエネルギーデータを自動で収集・グラフ化し(電力の可視化)、稼働のムダを瞬時に判別できるだけでなく(削減ポテンシャルの分析)、全社横断でデータを体系的に蓄積し適切な削減施策をすぐに見つけて活用することが可能になりました(削減施策の展開)。
この生産GCMシステムは、キヤノン全体の生産拠点に順次導入を進めており、2025年には使用電力量の大きい国内主要6拠点への導入を完了しました。
これにより、生産拠点のエネルギー管理が高度化し、導入効果が具体的な成果として現れています。
具体的な事例として、ある生産装置において、システムを活用して稼働のムダを新たに発見し、使用電力の10%を削減する成果を達成しました。2026年は国内だけでなく海外拠点への導入も進め、キヤノン全体でさらなるエネルギー効率の改善をめざします。
活動支援システムを導入した生産拠点の声
私たちの職場では、生産GCMシステム導入によりエネルギー使用状況が可視化され、分析手法も確立されたことで、誰もが簡単に設備のエネルギー改善に取り組める環境が整いました。現場全員が一体となって削減活動を進めた結果、改善が迅速かつ効果的に進行しています。さらにこの取り組みを通じ、エネルギーだけでなく環境全般の改善のために製造現場が知恵を出し実践する意識が高まりました。
私たちはこれらの取り組みを通じて、持続可能なものづくりを実現する企業文化を築いていきます。
大分キヤノン
経営管理センター
エネルギーコスト削減ワーキンググループ(WG)
キヤノンでは、2014年にエネルギーコスト削減ワーキンググループ(WG)を立ち上げ、全社横断的な体制のもとでエネルギー削減活動を推進してきました。5ゲン主義(現場・現物・現実・原理・原則)をキーワードに、各拠点の生産工程において生産装置が必要とする条件を徹底的に分析し、装置の稼働時間や過剰な圧縮空気や生産冷却水、空調などの最適化を実施することにより、エネルギー削減を図っています。また、有効な取り組みについては、国内外の生産拠点への水平展開を図っています。さらに、本社の担当者が国内外の生産拠点を訪問し、省エネルギー診断を実施し、設備稼働状況や条件設定を把握した上で、設備機器の運転効率の改善、現場教育を実践しています。
活動開始以降、グループ全体で27万7,066kL(原油換算)のエネルギー削減を達成しています。
2025年に水平展開した施策例
- 高効率空調機への更新実施
- 洗浄水の温度変更実施
- 成形機シリンダー保温の実施
- クリーンルーム用空調機の送風温度変更
- 成型機の昇温時間削減
- 乾燥炉の休日温度変更