環境マネジメントの取り組み
コミュニケーション
社内環境コミュニケーション
環境表彰・環境展示会
キヤノンでは、環境に対する従業員意識の向上と取り組みの促進をめざし、環境表彰・環境展示会を実施しています。こうした展示会や表彰制度は、経営層が優れた活動を見い出し、社内展開を活発化させるとともに、従業員の環境意識を向上させる貴重な機会にもなっています。さらに、優秀事例はグループ内のイントラネットでオンライン展示し、多くのグループ従業員がアクセスできるとともに、事例の横展開のスピードが格段に早まりました。2024年は最優秀賞1件、優秀賞4件、審査委員会賞2件を選出しました。また、6月の環境月間では社内のサステナビリティ意識の向上のため、サステナビリティをテーマにしたフォトコンテストや社外のサステナビリティ関連施設の見学会など社員参加型イベントを開催。また、社内食堂でのフードロスへの取り組みや代替肉を使った低CO2排出素材を使用したメニューの提供、イントラチャンネルで社外の専門家を招いた番組の放送などを実施しました。

社外環境コミュニケーション
キヤノンは、本レポートの発行をはじめ、環境Webサイト、四半期ごとの決算発表や投資家とのダイアログなど、さまざまな媒体や機会を活用して、キヤノンの取り組みを知っていただくために積極的に活動しています。さらにステークホルダーのみなさまからいただいたご提案や意見をもとに、活動のより一層の推進や改善に努めています。また、地域の小学校への環境出前授業や地域の団体と連携した環境プログラムの提供など、地域のみなさまへの環境に関する教育・啓発につながる活動を各地で推進しています。2011年、キヤノンではトナーカートリッジを題材にした環境出前授業を開始しました。2022年からはキヤノンブルターニュにも活動を広げ、のべ300回以上の授業を開催し、参加者は1万4,000人を超えています。(うち、オンラインでの開催は11回、参加者350人以上)
キヤノンエコテクノパークにおける取り組み
キヤノンエコテクノパーク(2018年2月に開所、キヤノンエコロジーインダストリーが運営)は、最新鋭のリユース・リサイクル工場であるとともにキヤノンの環境活動の発信拠点としての役割も担っています。トナーカートリッジやインクカートリッジの自動リサイクルシステムなどを備える工場と、キヤノンの環境への取り組みを紹介するショールームがあり、小学生向けに、リサイクルを題材に資源循環の大切さを理科の実験を取り入れながら伝える環境授業なども開催しています。この環境授業には多数の小学生が参加し好評を博しているほか、環境教育に取り組む企業・団体との交流も実施しています。また、2024年より順次ショールームのリニューアルを行っており、製品ライフサイクルに沿ったキヤノンの取り組みをより幅広くご覧いただけるよう、進化させています。

キヤノンエコテクノパーク見学者の声
小学校5年生を対象に社会科見学として、見学・体験をさせていただきました。子どもたちは、4年生の時にSDGsについての学習を行い、5年生になり社会科で工業生産の学習を行っています。今回キヤノンエコテクノパークでは、学習してきたこと(工業生産から環境への配慮まで)のつながりを感じることができました。特に環境授業では、学校では準備することが難しい教材を豊富に活用し、体験させていただきました。子どもたちは実際に材料を手に取り、試行錯誤しながら分別の実験を体験できました。また、学校でも家庭で使用済みになったトナーカートリッジやインクカートリッジの回収を行っているため、回収された後の様子も知ることができ、とても充実した時間を過ごさせていただきました。

東京都新宿区立戸山小学校
オンラインを活用した環境教育
キヤノンエコテクノパークの環境授業では、オンラインを活用したカリキュラムの拡充も行っています。オンラインでも、対面で行っていた環境授業をベースに、実際にキヤノンエコテクノパークで実施している分別方法をデモで紹介するなど、子どもたちが資源循環の大切さやSDGsを含む環境課題について楽しく学び、考えられる双方向型の授業を実現。オンライン授業開始以来、多くの子どもたちにキヤノンの取り組みや資源循環の大切さについて学んでいただいています。
