環境マネジメントの取り組み
コミュニケーション
社内環境コミュニケーション
環境表彰・環境展示会
キヤノンでは、環境に対する従業員意識の向上と取り組みの促進をめざし、環境表彰・環境展示会を実施しています。こうした展示会や表彰制度は、経営層が優れた活動を見い出し、社内展開を活発化させるとともに、従業員の環境意識を向上させる貴重な機会にもなっています。さらに、優秀事例はグループ内のイントラネットでオンライン展示し、多くのグループ従業員がアクセスできるとともに、事例の横展開のスピードが格段に早まりました。2023年は最優秀賞1件、優秀賞3件、審査委員会賞3件を選出しました。また、6月の環境月間では社内のサステナビリティ意識の向上のため、サステナビリティをテーマにしたフォトコンテストや廃棄されるレンズからアクセサリーを制作するワークショップなど社員参加型イベントを開催。また、社内食堂でのフードロスへの取り組みや代替肉を使った低CO2排出素材を使用したメニューの提供、イントラチャンネルで社外の専門家を招いた番組の放送などを実施しました。
社外環境コミュニケーション
キヤノンは、サステナビリティレポートの発行をはじめ、環境Webサイト、四半期ごとの決算発表や投資家とのダイアログなど、さまざまな媒体や機会を活用して、キヤノンの取り組みを知っていただくために積極的に活動しています。さらにステークホルダーのみなさまからいただいたご提案や意見をもとに、活動のより一層の推進や改善に努めています。また、地域の小学校への環境出前授業や地域の団体と連携した環境プログラムの提供など、地域のみなさまへの環境に関する教育・啓発につながる活動を各地で推進しています。2011年、キヤノンではトナーカートリッジを題材にした環境出前授業を開始しました。2022年からはキヤノンブルターニュにも活動を広げ、のべ270回以上の授業を開催し、参加者は1万3,000人を超えています。
キヤノンエコテクノパークにおける取り組み
2018年2月に開所したキヤノンエコテクノパークは、最新鋭のリサイクル工場であるとともにキヤノンの環境活動の発信拠点としての役割も担っています。トナーカートリッジやインクカートリッジの自動リサイクルシステムの見学コースのほか、キヤノンバードブランチプロジェクトをはじめとするさまざまな環境活動をパネル、映像、体験コーナーで紹介するショールームを設置。お客さまの見学のほかにも小学生などに向けた環境学習の場としても活用しています。2023年は工場内にリモートカメラを導入し、より分かりやすく、臨場感のある見学が可能となりました。また、コロナ禍で始めたオンライン授業を海外にある日本人学校向けにも初めて実施しました。
見学などのお問い合わせはキヤノンエコテクノパークサイトをご参照ください。
オンラインを活用した環境教育
キヤノンエコテクノパークの環境授業では、オンラインを活用したカリキュラムの拡充も行っています。オンラインでも、対面で行っていた環境授業をベースに、実際にキヤノンエコテクノパークで実施している分別方法をデモで紹介するなど、子どもたちが資源循環の大切さやSDGsを含む環境課題について楽しく学び、考えられる双方向型の授業を実現。2023年は、国内外の小学校3校に対して実施し、134人の子どもたちにキヤノンの取り組みや資源循環の大切さを学んでもらいました。
全国ラジオでキヤノンの資源循環を紹介
キヤノンスペインは、スペインの全国ラジオ番組に出演し、サーキュラーエコノミー分野におけるキヤノンのコミットメントと行動方針を説明しました。具体的には、リマニュファクチュアリングの考え方や、再製造機EQ80 imageRUNNER ADVANCEシリーズが新規製品にくらべて原材料の節約やCO2排出量の削減につながるという点で、SDGsにどのように貢献しているかを説明しました。今回キヤノンスペインが出演したラジオ番組は、経済・環境ニュースを扱い、ゴールデンタイムに放送されているため、非常に多くのリスナーが聴取しました。
地域と連携した啓発活動
キヤノン中国では北京本社が入居しているオフィスビルの食堂と共同で、一般的な家畜の肉よりも生産の過程でCO2の排出量が少ない代替肉を使った料理を提供し、地球温暖化防止への関心を喚起するイベントを実施しました。代替肉を使用した18種類の料理と食肉生産過程で排出されるCO2についての比較をしたパネルを食堂に展示し、おいしい料理を味わってもらうと同時に、温暖化防止への理解を呼びかけました。食肉の生産過程においても多量のCO2が排出されることを知らない人も多く、「たいへん参考になった。」との声が聞かれました。また、食堂にはキヤノン以外の企業やお客さまも利用しており、こうした方々にも地球温暖化について考えてもらうきっかけとなりました。