環境マネジメントの取り組み
教育と意識の醸成
環境教育
キヤノンの環境教育プログラムは、全従業員に対する「環境基礎教育」と特定の業務を行う従業員を対象とした「専門環境教育」により構成されています。「環境基礎教育」は環境保証活動の重要性、環境方針・目標などの理解、「専門環境教育」は環境保証関連業務に携わる従業員の知識やノウハウの習得を目的としています。「専門環境教育」は、製品環境、拠点環境、環境監査に分類され、「製品環境講座」は製品アセスメント実務者研修、物品調査実務者研修など、担当者としての知識やノウハウの習得のための研修を行っています。これらの教育プログラムは、eラーニングによる知識習得、集合研修など、必要な従業員がいつでも受講できる環境を整えています。また、英語や中国語による研修教材を用意しグローバルな教育に力を入れています。2025年は、リスクマネジメントに関連する業務に従事する従業員への教育を完了しました(2025年実績約10,200人)。
環境教育一覧
| 講座名 | 形式 | ||
|---|---|---|---|
| 基礎環境教育 | 環境基礎講座 | eラーニング | |
| 専門環境教育 | 拠点環境 | 環境マネジメント講座 | |
| 化学物質管理担当者講座 | |||
| 製品環境 | 製品アセスメント実務者講座※ | ||
| 物品調査実務者講座※ | |||
| 環境監査 | 内部環境監査員研修 | 集合研修 | |
- ※リスクマネジメント対象研修
キヤノンの省エネ・省資源の合言葉「Minimum Energy 360」
キヤノンでは、全社員で共通の考え方をもって省エネ、省資源を加速していくために、2023年に合言葉「Minimum Energy 360(ミニマム・エナジー・スリーシックスティ、ME360)」を設定しました。「全方位(360°)で使用するエネルギーを最小化する」という意味をもつこの合言葉はキヤノンが開発・生産活動を行うとき、輸送や物流、お客さまが製品を使用するとき、そして再利用のときなど、バリューチェーンのあらゆる場面において、最小のエネルギーでそれぞれの活動を行うことをめざし続けるという意図が込められています。
このフレーズを合言葉として用いることで、社員一人ひとりが、「あらゆる企業活動を最小のエネルギーで行う/行えるようにする意識」を持ち、会社の文化として定着していくことを期待しています。
2025年には、キヤノン内の環境表彰の審査基準にME360の要素を組み込むことで、社内浸透の加速を図りました。
全方位で環境性能を高めた次世代A3カラーLBPが最優秀賞を受賞
プリンティンググループが実践するMinimum Energy 360
複合機やプリンターを扱うプリンティンググループでは、キヤノンの「技術」と「仕組み」により、製品ライフサイクル全体で環境負荷の最小化(脱炭素・資源循環)を推進しています。
技術で減らす(取り組み事例)
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①再生材の採用率向上
製品本体・アクセサリー・消耗品へ再生プラスチックの導入、含有率の向上に取り組み、新規資源の使用量を削減しています。
製品本体に30%以上の再生プラスチックの採用 -
②小型軽量化の推進
シミュレーション活用により開発時の資源使用量を削減。また製品の小型軽量化によりコンテナ積載効率を改善し、輸送時の環境負荷も低減しています。
熱・気流シミュレーションの活用で軽量化 -
③消耗品の長寿命化
材料や構成の見直しなど、技術開発により消耗部品の寿命を大きく延ばしています。これにより製造部品の数量を抑え、新規資源の削減に努めています。
材料や構成の見直しで現像器を長寿命化 -
④リユースしやすい設計
製品の骨格の標準化を行い部品や生産ラインの共通化を推進。異なる製品間でのリユースを促進し、新規部品の使用量を削減しています。
製品骨格の共通化設計で異なる製品間で容易にリユース
仕組みで減らす(取り組み事例)
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①回収品の再利用
「新品同等の品質管理」で製品の再生強化や消耗品・部品のリユースを推進しています。また「デジタル基盤技術」で回収・再生を効率化しています。
製品本体に30%以上の再生プラスチックの採用 -
②回収品を処理し再生材料化
「効率的な材料抽出」と「自社で材料化・製品利用」により、リサイクル材の活用を推進しています。
熱・気流シミュレーションの活用で軽量化
担当者の声
私は市場から回収した複合機の再生事業に従事しています。再生複合機は、プラットフォーム開発による部品共通化、回収本体の稼働データ活用による再生工程の効率化により、業界最高水準のリユース率95.5%を達成しました。高品質・低価格・優れた環境性能を有する商品として経済合理性と環境負荷低減を両立しています。
キヤノン(株)
デジタルプリンティング
事業本部