知的財産マネジメント
取り組み

知財人材の育成

知的財産部門では、知的財産法務本部内の異動のほか、世界中のグループ会社にキヤノン(株)から、また、グループ会社からキヤノン(株)へ知的財産部門員が相互に出向し、人材交流を積極的に行うことで、知識の共有・文化の融合を進め、キヤノン全体の知的財産活動の強化と、知的財産部門員の育成を実現しています。

また、知的財産部門から官公庁や外部団体へ毎年複数人の出向者を出すことにより、行政などへ貢献するとともに、キヤノン外で業務経験を積んだ広い視野・中長期視点をもつ知的財産部門員の育成を行っています。

知財業界をリードする活動

キヤノンは、知的財産の業界をリードする活動を積極的に行っています。2014年には、パテント・トロール訴訟の脅威を抑制するため、Googleなど5社と連携し、LOTネットワーク(License on Transfer Network)を設立しました。会員企業数は年々増加しており、3800社を突破しました(2024年3月現在)。また、2019年より、世界知的所有権機関(WIPO)が運営する、環境保全技術の移転の国際的枠組みである「WIPO GREEN」にパートナーとして参画しています。キヤノンが保有する環境保全技術を広く知ってもらい、また使ってもらうために、バイオプラスチックやリサイクルプラスチックに関する技術に関する技術を登録しました。

キヤノン(株)の知的財産法務本部のメンバーは、日本知的財産協会や日本ライセンス協会など知財関連団体の要職を務め、知的財産を活用してグローバルに事業展開している企業の立場からさまざまな提言を行い、知的財産エコシステムの発展に貢献しています。