資金管理を通して
グループ経営を支援

経理本部

秋山 未羽

学生時代の学びが今に活きている

もともと株やガバナンスに関して興味があった私は、企業法学科に所属しながらも経営学のゼミで企業の組織論についてガバナンスの観点も含めて分析する研究を行いました。研究を通して、いろんな文献を読み、それぞれの理論を自分の中に落とし込むことや、それらを用いて自分なりの理論を構築することに夢中になっていました。ゼミでの学びは今の業務においても役立っています。

キヤノンを選んだ理由

1つ目は複数の事業を通して幅広く社会に貢献できる企業だったことです。私が就職活動を行う際に深く考えていたのは「社会人としてどのように社会と関わりたいか」でした。好きなことや興味のあることが多かった私にとって、幅広い技術を持ち、様々な分野・場面で社会に関わることができるキヤノンは、魅力的に映りました。
2つ目は、就職活動の際に感じた「居心地の良さ」です。面接官の方はどの方も、私の研究内容や入社してやりたいことに真摯に耳を傾けてくれました。そして、私自身もいつの間にか緊張せずに、自然体で話せていることに気づきました。この時に「ここで働きたい」という気持ちが一層強くなりました。

グループ全体の資金を管理する

私が所属している部門は、会社の資金管理に関わる仕事をしています。先々の入出金を管理することで、滞りなく支払を行えるようにしたり、実際に出金の処理を行なったりしています。 入出金の管理に関しては、資金繰り表を用いて実際の入出金と先々の予定を正確に捉えることで資金の有効活用を図っています。具体的には、キヤノンのグループ会社で必要なところに資金を集中したり、投資に充てるなどを行なっています。仮に、資金繰りの精度が低いと資金の有効活用ができず会社としての成長機会の損失につながるだけでなく、資金ショートで倒産するリスクもあります。そのため、先々の入出金予定に関しては細心の注意を払い、キャッシュフローが最適になるように努めています。

経理として必要なマインド

まず、姿勢については大きく2つあると考えています。1つは前向きさ、そして2つ目は本質を捉える力です。仕事なので、うまくいかないことも、これはできないのではと思うこともあります。しかし、そこで諦めるのではなく「どうしたらできるか」を考え、実行に移すことを求められます。前進する方法を考え実行に移すその力強さと前向きさを持っていることが、仕事を行う上での考え方として大事だと思います。
また、仕事を行うにあたって物事の本質を捉える力も大事です。「なぜその業務を行うのか」など日常の業務にも疑問をもち、本質的な部分から考え直すことで違う視点からの捉え方が可能となり業務の効率化などに繋がります。物事の本質を捉えられると何について考えるべきか、どう対処すれば良いかなど様々な場面での指針にもなります。

カネを通じて事業を支援

経理は、直接お客さまにお会いすることもなければ、何かを提供すると言うこともありません。その点、やりがいを見出しにくいのではと思う方も多いかと思います。しかし、経理は経営資源である「カネ」を司る大事な部門です。「カネ」の使い方によっては将来に向けた投資ができるかどうか、そこから広がる企業としての可能性がどうなるかにまでつながります。そんな大事な経営資源を管理できるのはとても魅力的な仕事だと思います。
また、グループ会社の資金繰り(カネの動き)を把握することで、各社の事業活動を支援する役割もあります。経理という仕事は表立っては目立たないものの、経理がいないと企業は成り立たない、そんな縁の下の力持ち的な役割を持てていることにとてもやりがいを感じています。

より良い姿を目指して業務改善

常に「より良く」を求められます。より良い資金運用というマクロな話から、業務フローに関することといったミクロなことまで、全てにおいて常に進化を求められます。そこで、私は自分にもできることとして「業務改善」に取り組みました。具体的には、複数の部門でおこなっていた同じ作業を自部門で一括して行うことによって全社的な効率化を進めました。この取り組みでは、うまくできた部分もあれば、反省点も多々ありましたので、今後も周囲の方を巻き込みながら業務改善に取り組んでいきたいと思います。

休日の過ごし方

休みの日は、仕事の内容で気になったことや自身の理解が足りないと感じた点について、図書館で調べ物をすることもあります。しかし私は自他共に認めるディズニーオタクです。ですので、休日はかなりの確率でパークに行くか舞浜周辺をお散歩しています。パークに行く際は、出勤する日よりも早く起きて舞浜にいき、気合を入れて閉園まで遊び倒します。また、キヤノンでは有給を取りやすい環境が整っています。そのため、有給を駆使して平日の空いているタイミングでパークに行ったこともあります。職場の先輩方も、「休日を充実させるように」と気遣ってくださるのでとてもありがたい環境だなと感じています。
「働くときはよく働き、休むときはよく休む」このバランスをしっかり取るように意識しています。

ある日の業務スケジュール

学生のみなさんへ

みなさんは就職活動とはどんなものだと考えているでしょうか。私が学生のときは「自分が今後どのように社会と関わるか、いろんな選択肢が待っているワクワクするイベント」と捉えていました。学生のみなさんは周りの友達と比較し、焦ることも多いのではないのでしょうか。そんな中、お伝えしたいことは、「周りに流されず、自分の今やるべきことをしっかりとやるべきだ」と言うことです。就職活動はみなさんがこれからどのように社会と関わっていくかを決めることができるとてもワクワクするイベントです。そして、「就職すること」はゴールではなくあくまで手段です。その先の、「社会で活躍する」ということをゴールとして見据え、みなさんが今やるべきことをやっていれば、企業もそれを見てくれるはずです。みなさんが色んな可能性がある中で社会人としてどうなりたいか、たくさん考え、たくさんワクワクし、充実した未来に進めることを願っています。