キヤノンの仕事と人

事業企画

周辺機器事業本部

岩田 朋子イワタ トモコ

1999年入社

風通しが良い、のびのび働ける会社

キヤノンの「風通しの良い雰囲気」に魅力を感じ、入社を決めました。就職活動中に会った先輩や面接者から「とにかく周りに良い人が多い」「風通しが良く、のびのびと働ける会社」と聞いていました。入社してから実感しているのは、経験年数の長さにかかわらず、きちんとした意見であれば尊重される雰囲気があること。上司・部下、先輩・後輩というよりもまず、一緒に仕事をする仲間としてお互いを認め、意見を言える風通しの良さがキヤノンの魅力だと思います。私ものびのび働いています。

事業の成長につながる企画を
「提案」し「実現させる」ことがミッション

現在、OEM用レーザービームプリンターの事業企画を担当しています。(OEM:Original Equipment Manufacturingの略。他社ブランドの製品を製造すること。)事業企画のミッションは、事業の成長につながる企画を「提案」し、さらに「実現させる」こと。このミッションを踏まえ、具体的には新製品のコンセプトを検討したり、OEM先との交渉シナリオを策定したりしています。入社後6年間は、知的財産法務部門で役員秘書を担当していました。スケジュール調整・来客応対などさまざまな業務を通し、社内外とのつなぎ役として役員をサポートする仕事です。指示待ちではなく、状況に応じて主体的に判断・行動しなければならない場面が多かったことは非常に良い経験になりました。その後、製品を扱う仕事に携わりたいという希望から現在の部署に異動しました。

企画の仕事の醍醐味はいかに周りを巻き込み、動かすか

企画を提案するだけでなく、それを「実現」するために、周りをうまく巻き込むこと・動かすことを意識しています。先日、ある製品の商品化について、自分の企画がOEM先に受け入れられ合意に至りました。提案した当初は懸念する声が多く、企画のメリットをまず社内関係者に理解してもらうのに苦労しました。関係者のバックアップを得るために行ったことは、相手にとって納得感の高い説明をすること。企画実現によって得られる効果を主張するだけでなく、相手にとっての懸念は何かを考え、それを一つひとつ取り除く説明を心がけました。起案から合意まで長い時間がかかりましたが、小さなアイデアを、多くの社員の協力を得て企画に育てていく過程は本当に楽しいものでした。やりたいことを実現するために「周りを巻き込む・動かす」のは、企画の仕事の醍醐味ではないかなと思います。仕事をしていて難しいと感じているのは、市場と離れていることです。私の担当しているOEM用レーザープリンターは、そのほとんどが海外で販売されています。また、マーケティング部隊もOEM先にあるため、製品が実際にどのように使われているのか、市場の顧客が何を求めているのかをつかむのに苦労しています。普段は、限られた情報ソースからユーザーの気持ちを想像しながら製品コンセプトを考えます。必要なときは、実際に海外のユーザーを訪問して情報を取ることもあります。現在の目標は、今後も柔軟な発想で、良い企画を出し続けること。そしてなるべく多く実現させること。そして、将来的には、いろいろな事業のメンバーで新しい製品を考えるようなプロジェクトを手がけられたら面白いなと思っています。海外で働く機会もあったらうれしいです。

※ 個人情報保護の観点から、仮名を使用している社員もいます。
※ 取材時の所属のため、異動している社員もいます。