それぞれの得意が集まることで強い会社を目指している
ものづくりを通じて、人々が幸せに暮らせる社会の創造に携わりたいと考えたため、独自の技術力を多角化し、幅広いニーズに応えてきたキヤノンを志望しました。
私は学生時代に工学を学ぶ中で、技術を製品という形にして届けることで社会に新たな価値を提供する仕事に興味を持っていました。説明会やインターンシップで、実際に自分が使ってきたキヤノン製品群の他にも、様々な新規事業の開拓に注力していることを知りました。各事業の影響力の大きさと、その全ての事業で長年培ってきた高い技術が評価されていることが魅力的でした。
また、就職活動中に人を大切にする社風を感じたこともキヤノンに惹かれた理由の一つです。これまでに社員をリストラせず、長く育て上げることで強みを発揮できる環境を用意するといった、会社が人を想う姿勢を感じました。またインターン等でお話しさせていただいた先輩社員の方も、人とのコミュニケーションを重要視しながらものづくりに取り組んでいると伺いました。中でも「野球で例えるならばキヤノンでは誰もがエースで4番な人材が必要なのではない、それだけでは組織は成り立たない。守備が上手な人やバントが得意な人。それぞれの得意が集まることで強い会社を目指している」といった言葉に感銘を受けたことを覚えています。
ものづくりは先端技術と社会とのギャップをなくし、お客様まで届けること
私がMM職を選んだ背景に、学生時代の研究で得た経験によるものがあります。大学院の研究でも、最先端の技術を使った装置システムの確立を行っていましたが、そのシステムを1台作成するのに大きな費用がかかり、また動作不良が生じる可能性など使用面での課題もありました。その時に、素晴らしい要素技術があっても、それを市場に提供するためには乗り越える障害が多く存在するのだなと感じました。最先端の技術と、それを実際の社会に届けるためのギャップをなくしたい。社会/お客様に届けてはじめて、「ものづくり」だとであると感じました。製品の品質確保や原価低減のためには何が必要なのかを生産拠点で学び、生産活動を広く学ぶことができるMM職が理想だと思い、を志望しました。
MM職の魅力はメーカーの原点である「工場の仕組み」を多面的に学ぶこと
これまでの学生時代の専攻に縛られずに、様々な職種に挑戦できる環境があることだと思います。
私はキヤノンプロダクショントレーニー制度に進みましたが、生産管理/調達/経理と1年毎に部門が変わり、生産拠点を形成するヒト/モノ/カネの流れを学ぶことができます。また部門毎に達成すべき目標は変わり、重きを置く価値観等も異なります。様々な業務に取り組めることで毎年新しい刺激に溢れています。そして、メーカーの原点である「工場の仕組み」を多面的に学ぶことで、実務から幅広い視点を獲得することができる貴重なキャリアを形成できることが魅力だと感じています。
仕事への姿勢は観察・傾聴・発信
工場及びその前後工程のモノやヒトの流れを理解する内に、全体最適のために何が必要であるかが見えてきます。会社の利益創出に向けてどうするのが良いのかを自ら模索し、提案することで成果を出すことができ、自分なりの付加価値を考えることができるようになってきました。
品質やコスト、納期の面から「ものづくり」を支えるために、現場を"観察"して、関係部門の声に"傾聴"することで課題を捉え、組織の一員として常に考えて"発信"することが、メーカーの中で働くうえで必要な姿勢だと感じました。また、様々な部門を巻き込んで仕事をすることで、周囲に認められて信頼関係を築くこともでき、充実感のある日々を送ることができるようになってきました。
ヒト/モノ/カネを根拠に改善を探す力
1年目の生産管理部門では、生産計画の立案や進捗管理といった生産ラインの統制業務に取り組みました。2年目の調達部門では部品の生産材バイヤーとして安定調達やコストダウンに尽力しました。3年目の今では、経理部門として、これまで経験してきた部門での活動が会社の利益にどう繋がるのかを捉え、経営層への報告を通して会社の意思決定を支援する業務に挑戦しています。
原価低減、仕掛削減、製品品質の向上など生産拠点を取り巻く課題に対しヒト/モノ/カネを根拠に改善点を探し、周囲に協力してもらいながら解決を目指すといった仕事の進め方ができるように成長できました。
経営的視点の獲得からものづくりで貢献できる人材へ
社内の中でも部門が違えば第一に優先すべきことは変わります。社内は最大の味方であり、最大の交渉相手となることもあることをトレーニーの3年間で学ぶことができました。また、生産拠点と本社統括部門での考え方や課題の違い等も体感することができ、現場感覚を身に着けることができたと思います。
さらにこの経験値を磨き上げ、工場及び会社全体のあるべき姿は何かを模索できるような経営的視点の獲得を目指していきたいです。
休みの日の過ごし方
1年目から青森県で働くことになり環境の変化に驚きましたが、公私共に新しい刺激に満ち溢れており、楽しく過ごしています。雪国の暮らしを経験する機会も人生初でしたが、雪かきをする生活にも慣れてきました。休日には、青森県の観光やねぶた祭等のイベントを見ることも楽しいです。
今年のねぶた祭は、青森のトレーニー生と福島のトレーニー生の全員で集まり、キヤノンを通じて貴重な思い出を作ることができました。
休みの日には外食をすることが多く、青森の地元の食材(りんご、海産物、とうもろこし等)や地酒(日本酒)が本当に美味しく幸せを感じています。会社の皆さんとの飲み会も大好きです。
また、地域のフットサルコミュニティにも参加し、会社内外の人との出会いがあり、新たな交流のおかげで楽しく過ごしています。
会社選びはこれからの自分がやりたいことで選ぶ
1. 会社を今の自分ができるコトで選ぶのではなく、これからの自分がやりたいコトで選ぶのは良いと思います。学生時代で学んできたことは、もちろん大切なことですが、私自身も今の仕事と学生時代の専攻は異なるものの、色々な方に教えてもらい支えてもらうことで、楽しく業務に取り組めています。また、入社してからも3年間で職種を超えて異動しており、その都度業務内容は大きく変化しますが、培ってきた経験が活きる場所は必ずあり、無駄になることはありません。
キヤノンには様々な事業があり、その中で活躍できる色々な職種があります。みなさんのやりたいコトがキヤノンに見つかれば、是非一緒に働きたいと思います。
2. 組織は人と人との関わり合いで成り立っているのだと改めて感じました。色々な人が一緒に働いているからこそ、それぞれが活躍できる場所が存在します。自分も新人かつトレーニー生でありますが、真面目にコツコツと取り組む性格を認めてもらい評価していただける場がキヤノンにはありました。自分らしさとは何かを捉え、それを活かせる会社の風土を探してみるのも良いかと思います。