プロフィール
学生時代は、将来、社会に出て働くにあたり、社会を規律するルールについて学びたいと考え、法律学を専攻した。特に、民法(財産法)ゼミに参加し、原告グループと被告グループに分かれ、民法の主要論点に関する事例問題について週3~4回ほどの頻度でグループメンバーと議論を交わし見識を深めるとともに、議論から得られた解を文章に落とし込み、これに基づき相手方グループが納得するよう説明を行うという訓練を積んだ。
また、アメリカのニューヨーク州で約1年間の留学を経験し、アメリカ人の学生だけでなく様々な文化的背景を持つ人々と交流。大きな刺激となり、将来、世界を舞台に仕事をしたいと考えるようになる。
学生時代に学んだことを活かしながらグローバル企業で力を発揮したいと考え、キヤノンの法務を志望し入社後、希望が叶い、契約審査を行う部門に配属され、今に至る。
キヤノンを選んだ理由
学生時代に経験した留学を通じ、日本ブランドの商品が海外でも日常の中に溶け込んでいる光景を目の当たりにし、日本のものづくりの存在感の大きさを実感しました。また、アメリカ人のルームメイトからは、日本ブランドの商品の品質の良さを絶賛され、日本人として誇りに思ったことから、広く世界の人々に愛される日本のものづくりに関わりながら仕事をしていきたいと考えるようになりました。
そんな折、キヤノンの法務部門のインターンシップに参加し、専門性を武器に活躍できる仕事の幅の広さや、風通しの良い職場の雰囲気に惹かれたため、キヤノン法務を志望しました。キヤノンに入社し働いている今も、入社前に思い描いていた通りの職場であると感じています。
わたしの仕事
現場のニーズを理解し、事業を前進させる
主に、契約書の審査を担当しています。具体的には、まず、事業部門、本社部門問わず、社内の様々な部門から契約審査の依頼や法律相談を受けると、取引の目的や計画について、可能な限りFace to Faceで念入りにヒアリングを行います。その後、その取引から生じうるリスクを洗い出し整理するとともに、取引から得られる利益を比較衡量し、その時々の最善策は何かを依頼部門と一緒に考え抜いたうえで、契約書等にアウトプットとして反映させます。必ずしも正解のある世界ではなく、判断に悩むことも多々ありますが、そんなときに判断の指針となるのは、現場は何を求めているか、であると考えています。法務がビジネスを阻害する足枷になるのではなく、事業を前進させるためにどうすればよいかを考えながら依頼部門に提言するよう常に心がけています。
また、他部門の方々に向けた、契約に関する講習会の講師を月1~2回程度の頻度で務めています。法律に関する専門的な題材について、わかりやすく伝えるよう工夫しつつも、正確かつ十分な量の情報をいかに与えられるかが肝になります。当然、講師には、講習会で扱う題材に関する深い理解が求められますから、他部門の方々への啓発の場であるだけでなく、自らの理解を確認し高められる良い機会でもあります。
8:30 始業朝会にて課員とスケジュールの確認を行う他、メールチェックなどを行います。
9:00 - 10:00 打ち合わせ新規の契約案件について事業部門の方と打ち合わせを行い、取引の目的等をヒアリングします。
10:00 - 11:45 契約書作成ヒアリングをして得られた情報を整理し、関連する法令等を調査しながら、契約書の起案を行います。
11:45 - 12:45 昼休憩会社の食堂でいつも同僚と食事をとっています。仕事のことはいったん忘れて談笑することで、いい息抜きになっています。
12:45 - 13:30 問い合わせ対応以前、一緒に仕事をした信頼し合う他部門の方から、電話で相談を受けることがあります。回答にあたり調べなければならないことがあれば、一度電話を切って調べてから回答を行います。
13:30 - 16:00 研修講師契約に関する研修の開催のため、会場の設営と研修の講師を務めます。
16:00 - 16:30 上司への報告上司に対し、起案した契約書の決裁を得るため報告を行います。
16:30 - 17:00 翌日の準備翌日の打ち合わせに向けての準備や、書類の整理等を行います。
17:00 退社退社後は、友人と夕食を共にしたり、英語学習等の自己啓発に時間をあてたりしています。
キヤノンで働く魅力
わたしのチャレンジ
誰からも頼られる、高い専門性を持ったジェネラルカウンセルに
私が主に担当している契約審査業務や法律相談対応は、他部門の方から依頼を受けるところから始まります。会社が前を向き事業を進めるにあたって、法的なサポートを求めて依頼を受けている以上、その事業がうまく進むよう、現場の夢を叶えられるようになりたいと思っています。時に、リスクが大きく、どうしても現場の希望にNoと言わざるを得ない場面もあります。そういったときには、元々考えていたやり方が駄目なら、こんな方法ではどうかと代替案を提言するようにしています。これからも、日々、経験を重ね、より高い精度をもって現場の方の悩みを解決し、また、会社が間違った方向に進まぬよう歯止めをかけることができるジェネラルカウンセルになりたいと思います。
今は、契約審査が私の主な業務ですが、そのほかにも、株主総会などの株式関連事項や、会社規程の見直し、訴訟対応など、様々な仕事に挑戦したいです。働く場所についても、職場の先輩のように、国内・海外の関係会社に出向し現地の法務担当としても活躍したいと考えています。どこに身を置き、どのような仕事をするにせよ、受けた依頼に対していかに真摯に応えるかという視点だけではなく、一歩進んで自ら働きかけていく、という視点も併せ持っていきたいです。幅広く経験を積み専門性を高め、誰からも一目を置かれる存在を目指して今後ともチャレンジを続けていきたいと思っています。