技術系社員紹介

調達本部

調達エンジニア

白部 一晃シラベ イツコウ

1999年入社

「ものづくりへの想い」と「自分の能力を生かせる会社」を求めて

私は近くの工場で製品ができあがっていく様子を見たり、子どもの頃からの工作を通じて、「ものづくり」に興味があり、製造業に従事したいとの想いがありました。また、私の専攻は技術系でしたが、学生時代の人との交流経験から、研究開発職よりも「多くの人と関わりを持ちながら何かをまとめあげていく職務」の方が、自分の能力を生かせるのではないかと思っていました。キヤノンは、製造業の中でも国内外に多くの職種があり、自分の能力が発揮できる会社であると考えました。最終的に、キヤノンに入社する決め手になったのが、会社説明会などで出会った先輩社員でした。みなさん生き生きとしていて、一緒に仕事がしたいと思いました。こうした入社前の想いは、十分に実現できたと思います。技術的視点をもち、多くの人と関わりをもちながら仕事ができる調達エンジニアとして日々忙しく、また生き生きと仕事をしています。

やりがいを実感しながら

「調達」は必要なものを必要なときに必要な数量だけ購入しそろえるというデリバリー管理業務のイメージがあるかもしれません。「キヤノンの調達」はデリバリー管理業務だけではなく、調達エンジニアとして技術的視点をもって日々最も安く品質の良い物を世界中からどのように購入するかを検討しています。例えば、お取引先に部品製造を委託する際には、ただ希望価格をこちらが主張してもお互いにとって最適な価格にはなりません。なぜその価格になるのか、原価や製造工程はこうではないのか、といった技術的背景・根拠にもとづいて価格を決めることでWin-Winの関係を築くことができます。場合によっては、お取引先と一緒に改善施策を考えながら、業務を進めるということもあります。現在、私はコストテーブルの開発を担当していますが、こうした交渉や改善を支えています。このテーブルは、ある部品がいくらなら作れるのかという原価構成を見える形にするもので、部品の製造工程や製造する地域の情報が集約されたものです。このコストテーブルの開発を通じて、多くの人が同じレベルで日々の業務や改善施策の提案ができるようになるだけでなく、開発段階でコストを予測し開発段階から改善に着手できる状態を作っています。コストテーブルを開発するには、さまざまな知識・情報が必要です。その部品に対する知識、製造工程、製造機械、生産国の労働法、経理・会計など、数えきれない分野の情報を集約しなければなりません。もちろん、みずから工場の調査、装置メーカーへのヒヤリングなどをすることもあります。「百聞は一見に如かず」と言いますが、自分が実際に加工現場を見ることは非常に重要です。しかし、それだけでは限界があります。経験豊富な製造技術者、実際に買い入れをしている調達担当者、また同じ部門のメンバーなどを集いチームを作り上げ、その中で知識やノウハウをまとめあげていくことが、この仕事の最大の面白さだと私は感じています。そして、苦労してできあがったテーブルが実際の業務で使われ、成果が出たときの喜びは表しようがありません。

やる気さえあれば

キヤノンは自由な風土とともに、やる気のある人にはチャンスを与えてくれる会社です。私も、入社2年目で海外出張に何度も行きました。挑戦した結果、経験不足から失敗をしても、先輩達がフォローしてくれ、今に至っています。調達という仕事は、学生時代には経験できないことがほとんどです。経験したことのない分野に飛び込むことは勇気がいることかもしれませんが、それに代えがたい経験や達成感を得ることができるはずです。就職活動をしているみなさん、臆することなく新しい分野に挑戦してみてください。やる気さえあれば、我々が必ずフォローします。

※ 個人情報保護の観点から、仮名を使用している社員もいます。
※ 取材時の所属のため、異動している社員もいます。